cassowaryの床がうなりを上げて冷えてきた
冬だ
秋が驚く程短く
冬が突如として広がった
おかげで昨日は沢山のコートが売れた
MR1016にMR1024
anm1014とanm1015それにanm1017
やっぱり今年はmerph_animaがよく売れる
ようやく花が咲いた
スタートして3シーズン目
まだ卸先は極わずかだけど
店頭での消化と反応は抜群にいい
次の春夏も良い仕事ができたと思う
気に入ってもらえると嬉しい
職業上
春の話しをちらほらしてしまうこの頃
でも現実はこれから寒い冬がやって来る
今日は比較的温かいけど
3月に越して来た北山事務所
未だ経験していない2月までの真冬
北山の冬は中京区とは格が違う
覚悟しなくちゃいけない
でも
日常で経験する冬が変わると
洋服の製作も変わるかも
ダウンジャケットを創る気になったりするかも
しれない
昨日の北山はもの凄い人が多かった
事務所を移して始めてあんなに人が歩いているのを見た
KAMMERにも沢山のご来店を頂いた
5時から仮装結婚パーティーがあったから
黒いマントのジェイソン姿でおいとまして申し訳なかった
あの時居た皆さんの予想通り
ちびっ子に後ずさりされた事
一応報告しておく
今日の北山は静かだ
昨日程の人は歩いていない
3時を過ぎて眠気と戦いながら
話し相手が来てくれるのをのんびり待っている
いい天気だ

最近ケーブルテレビで宇宙の番組にはまっている
100年後
僕らのひ孫の世代か
おそらく
まったく違う宇宙の授業を受けているそうな
うらやましい
パラレルワールドさえも仮設でなくなっているかもしれないなんて
興奮する
そのパラレルワールドの話
僕らが今まで接して来たその理論は
映画やマンガの世界に出て来た
『もう一つの世界』
って程度
ところがその番組で勉強した結果
宇宙は何かを選択するたびに分化するって話
つまり
誰もが毎日常時何かを選択していると思うが
些細なことでさえ
その瞬間宇宙は分化するのだ
突然事故で死んだとしても
その事故に遭う原因を選択しなかった自分は別の世界で生きている
頭がおかしくなりそうだが
反対から考えれば良い
低次元の僕ら人間が自分を中心に考えるから追いつかない
宇宙が無限だと仮定すれば
分化しているんじゃなくて
起こりうるすべてのことは既に起こっているか
これから起きるってことなんだと思った
こんなことを知ってしまうと
僕らはなんて矮小なとるにたらない存在なんだ
と思うと同時に
それぞれの選択に迷う必要なんてないんだ
とも思った
でもやっぱり
宇宙がそうだとしても僕は低次元でしかないから
毎日選択に迷い
上手く行かないときは後悔して
上手く行ったら調子に乗る
100年後の世界で
宇宙の真理が今より暴かれたとしても
きっと人間は相も変わらずなんだろうな
その番組で一つ勇気づけられた言葉
想像できないことは成し遂げられない
でも
想像できることはきっと成し遂げられる
だって
今の宇宙を暴こうとする科学者のほとんどが
スターウォーズやスタートレックに夢中だったと話していた
『地球のSF作家が想像できる世界はきっと実現できる』
なんて夢のある台詞を最後にエンドロールが流れた
だから僕も想像する事にした
きっと実現できる
そう信じてみることにする
皆さんもご一緒にいかが?

到着
男らしい顔をしたトレンチコート
無骨な生地に実用的なディテール
良いのが出来たと思う
僕が創っている女性の服は
20代半ば
東京で揉まれている時に自分の上司達のまわりで
ばりばりと働いていた
時々お酒をおごってくれた姉様達のイデタチをよりどころにしている部分がある
来春に製作したモータージャケットなど
その理想を表現した今回一番のお気に入り
あと膝丈のプリーツスカートが作れる様になったら完成するのだが
スカートの絵が下手過ぎてやる気が失せた
サイズに妥協がなく
手入れに隙がない
これは男性女性関係なく本当のおしゃれだと考えている
奇抜さや先取り
そんなのは洒落てない
ところで
急に寒くなったじゃない
今日の北山は突風が街路樹を揺らしている
MR4021だけで出て来たけど
ちょっと寒い
下はMR3017で温かい
今確認したらMR3017blackは完売していた
これまたもっと創れば良かった
店頭在庫16本はさすがに少な過ぎた
また来年
少しカスタムして新しいのを考えよう
さて今日は夜
吉川店長の命令で六角へ荷物を引き上げに行かなくちゃいけない
19時までに仕事を片付けなくては

作ってみた
主には洋服を着用した写真をアップして行こうと思っている
出来るだけ言葉で飾らないで
写真をアップして行こうかなと
いまのところ
そう思っている
お暇とご興味あればご参加頂きたい
展示会も終わり
京都に戻るといきなり冬の風味
昨夜は何を着て出かけるか迷った
クローゼットを覗いてもちょうどいいのが見当たらない
と言うことで
昨夜ちょうどいい洋服を来季に創ろうと決めた
シャツとストールを巻いて
その上からふわりと羽織れるオーバーコート
一枚仕立ての軽いヤツ
春も秋もいけるヤツ
そう言うのあまり創って来なかったから
やってみよう
cassowaryではコートが活発に動いている
店の入り口付近で堂々と立つトルソー
それを見て何人もふらりと入って来てくれた
男女問わず
まだmerph_animaのanm1017が届いていないけど
沢山入荷連絡を待って頂いている様子
もう暫くお待ち頂きたい
申し訳ない
今日は水曜日だけど月末なので
吉川が臨時登板
夕方には顔を出す予定だけど
それまではいろいろとばたばたと
明日からはもう11月だってさ
2012年がもうすぐ終わってしまう
あと2ヶ月
ぼろぼろの体で全力投球

展示会が終わって
ご褒美がてらに福松で黒ラベル
その帰り
じぐざぐじぐざぐ
北山の家まで自転車をこいだ
留守にした間に気温が下がり
空気が少し抜けていて
こげどもこげども進まない
ゆっくりゆっくり
ようやく北大路を越えて後少しの所までやって来たとき
目の前に現れたのは見覚えのあるマンション
大学時代
ユウイチと二人で四六時中作曲に明け暮れた102号室
ユウイチがバイトに行く間
僕がメロディーを作って
僕が大学へ行く間
ユウイチがコーラスを入れて行く
いくらでも時間があった

昼は安い弁当食って次のコードを議論して

夜は梅酒とポカリスウェットのカクテルを延々と飲みながら
もやしと豚肉を炒めてつまみにして
朝まで苦手な歌詞を書いた
その後
僕はあっさり洋服の世界に鞍替えしたが
ユウイチは夢を叶えてデビューしてた

でも

バンドは上手く行かなかったらしく

ユウイチは作曲家になったと噂で聞いた

それから何年か経ったある日

多分どうせ朝まで飲んで夕方まで寝ていた休日

何気なくテレビを見ていた
タランティーノもファンだと言う吸血鬼のアニメ
女子高生が刀で吸血鬼を殺しまくるストーリー
自身も実は吸血鬼
そのテレビ版の第一話
特別面白くもなかったがとりあえず最後まで見届けて
流れ出したエンディングテーマ
元ちとせの出産後復帰第一段シングル
イントロから何か耳なじみが良かった
メロディーが進むに連れて何かザワザワして来る
作曲者を見なくちゃと思った
そこに書かれた名前
田鹿祐一
やっぱりユウイチだった
興奮した
直ぐ電話をとった
ヤツは出なかった
後日かけ直してくれた
『わかったか、やっぱり』
だって
ユウイチは今も作曲家をやっている
ちょっと前も
頑張っている
ユウイチの曲はさみしいのが多かった
童話みたいなさみしさがあった
夕方や小雨が似合う曲だった
今でも一曲一緒に作った曲で覚えているヤツがある
歌詞は忘れたけど
今日は夕方にあの曲をグレッチで弾いてみようと思う
タイトルは確か
『runaway home』
はずかし
10月29日

始まります

土日
2日間cassowaryの援護射撃
今のここのレイアウトは非常に居心地よい
特に堺町側のガラス窓の前に動かしたダイニングテーブルで
珈琲を飲みながらの仕事は理想的な風景だ
緊急投入されたMR1016が早速売れた
まだサイズが揃いきっていないけど
引く手は数多
この品番ももっと作っておけば良かったと2週間後に言わせてくれそうだ
店でお客さんと話して
少しずつ来年の秋冬に何を創るかのきっかけを掴んでいる
まだ春の展示会が終わって3日しか経ってないけど
早く新しいコートが創りたくてしょうがない
まだぼんやりとしているフォルムを
しっかりとmerphして行く
また長くて短い6ヶ月が始まる
4月に余裕しゃくしゃくで新幹線に乗り込む自分を想像して
着実に執拗に企画を進めて行こう