昨日は楽しかった
東京から来た元スナフキンは
かき鳴らしていたギターの代わりにビジネスバッグを携えて
少しギタリストだった頃よりふっくら健康的な顔になっていた
ついでに今や父親にもなっている
なかなか幸せそうで良い
大事な客が来たら僕はもちろん福松へいく
福松の扉を開けたら
嫡男『隆乃助』が出迎えてくれた
もうすぐ3ヶ月を向える福福としたうちの息子の1つ下の後輩を
さっそくだっこさせてもらい宴が始まった
1歳7ヶ月と6ヶ月と3ヶ月の男の子の父親3人
それぞれの写真を見せ合いながら
秋の旨い物を黒ラベルとともに楽しんだ

話題はやはり弟のバンドの話しになり

次の弟のアルバムがすごく良いと言ってくれていた
ギターは置いたけど
彼もちゃんと見守ってくれている
嬉しかった
終電で帰る彼に
次回は嫁と息子も連れて来いと伝えた
あいつの嫁は僕が東京にいる頃
沢山の時間を過ごした大親友だ
そう
実は僕が立役者
まわりの友人には悪魔だの鬼だの言われているが
そういう事もできるのだ
両翼28mの黒い翼のキューピッドが居ても良いでしょう

それにしても

この僕が手を焼いた

あの滅茶苦茶な女が母親になっている姿は
暫く酒のつまみになるから絶対に見たい
たのしみだ
京都駅へスナフキンを見送った僕は
もう一つの大事な行事に向った
ベトナム大将の12周年
大将を慕う面々が2日に渡って店を満員にしていた
僕は2組の先輩夫婦のテーブルに合流して
そこの美男美女の子供とじゃれ合って来た
手のひらに乗るくらい小さい頃から知ってるこの子達が
もうすぐ中学生になる
僕のこめかみに白髪が増えるのも当然だ
それにしても
奥のリコちゃんはもの凄くべっぴんさんになってきた
あと3年もたったらanimaのモデルしてもらおう
久しぶりにほんとに楽しい夜だった
おかげさまでビールの奈良漬け状態の今日
事務所でひっそりと珈琲を飲みながら絵型にステッチを入れている
いよいよ9月が終わって10月がやって来る
展示会も大変だが
このところの急激な秋変化で店も賑わって来た
しっかり避け抜いて
時間を無駄にせず頑張ろう

彰久が勝負に出ると言った
まわりにそう言って何を勝負したか分からない連中が沢山居るが
この男
声は小さいがやる事はでかい
出会った頃よりずっと顔が凛々しいくなった
飲んだとき以外は
merphのベストとパンツ
似合ってるでしょ
10月10日リリースのニューアルバム
それとオーケストラを引っさげて
渋谷さくらホールで大コンサートを主催する
目標動員数を聞いて『勝負に出る』という言葉の価値を見た
レコード会社やプロダクションの力を借りず
自らの手と足と喉と心で彼らはそのホールを満員にしようとしている
武者震いがこっちにまで飛び火する
10月29日
渋谷さくらホール
展示会明けの集計やら生産準備やらの地獄に居る頃だ
でも
まだ僕は諦めていない
これは見なくては
そして聴かなくてはいけない
そう思っている
彰久も高稲ちゃんも世間から見ればひねくれ者なんだろう
分かりやすい方法をとらず
頑に自分のやり方を通す
そうすると皆
白い目で見る
全部知ろうとせず
好きな事を言って来る
素直じゃないなんて言うけれど
そういう人達の言う『素直』ってのは
単に『都合がいい』ってだけだ
だからどんどんひねりまくれば良いと思う
ただし真っ直ぐに
ドリルの様に
そう
壁に穴をあけるなら
ドリルにならなくちゃいけない
ぐりぐりと捻り
硬いコンクリートに穴をあけろ
穴があいて光が見えたら
昨日までの白い目が
全部真っ黒になってこっちを向く
その日が来たら
乾杯しよう

今日は水曜日
cassowaryの門番
先週と影絵の様子が明らかに変わって来た
気分がいいから今日はpolarisの“光と影”をずっとリピートしている
安物のドリップ珈琲がやたらと旨い正午過ぎ
今日は沢山洋服の絵を描かなくてはいけない
展示会スワッチに載せるための大事な絵
この絵を描くのはとても疲れる
シャープペンシルで描いた後
0.7mmの水性ボールペンで輪郭を描き
0.5mmで切替を引く
そして0.3mmで釦やファスナーとステッチを入れて行く
肩こりと目の充血
首の痛みにペンだこ
およそ80型の絵型を完成させたら
それらの勲章を下げて黒ラベルを飲みに行こう
おそらく明日には完成する
今夜は我慢だ
明日の黒ラベルはもう一つの理由で格別な物になる
東京から嬉しい客が訪ねて来る
出張の仕事が終わって最後の新幹線までの4時間半を
僕と飲みたいと言ってくれた
だから明日は久しぶりに福松だ
沢山の友人が京都に来たら連絡をくれる
旨い所を沢山知っているからだろうけど
どんな理由であれ
嬉しい事だ
秋がやって来て
これから沢山京都に友人がやって来る
一緒に酒飲んで
近況を話しながら楽しい時間が過ごせるはずだ
ちゃんとお相手できる様に
しっかりした“近況”を過ごしておく

Flavorich
名のごとく
ここの服は実に品格を感じる
瀬川健太はまさにこの服のままの人間
姿勢は美しく礼儀正しい
ただ
酔っぱらうと顔が真っ赤になって少々声が大きくなる
洋服はきめ細やかで丁寧なのに
雑な一面も“バランス悪く”保有している
それで良いと思う
自分の洋服をわざわざ創る人間が
誰にでも褒められて付き合いやすい優等生というのはうさんくさい
でしょ?
Flavorichはとにかくテーラードに絶大な自信を持っている
そしてファンも非常に多い
こことの取引は弊社立ち上げ直後から始めて
一度こちらの店の運営方法から一時中断していた
その間も多くの顧客さんからリクエストをもらって
昨年から取扱を再開した
顧客さん達もその責任をしっかりとってくれるかの様に
次から次へとFlavorichの作品を買ってくれている
もうすぐ僕も展示会で気に入ってオーダーをつけたパンツが上がると思う
それが来たらここで紹介しようと思うので
少々お待ちを
さて9月の末にようやく本気を出した秋
引き際の悪さも夏が嫌いな理由の一つ
それに比べて秋は潔い
短い期間で真っ赤に燃えて
さっさと冬に主役を譲る
そんな人間に僕もなりたい

弟はゾンビになった
ゾンビになったついでにアルバムを出すそうだ
『なんとでも言うさみんなは そりゃ何も知らないから』
その通りだな
好きなら聴く
嫌いなら聴かない
好きなら着る
嫌いなら着ない
それで良いじゃないか
それをいちいち論ずるな
何もしてくれない偉いらしい人達にそう言ってやったら
怒られたけどね
坂井家の次男坊が来ているのはMR1021
衣装を貸せと言われたので
変な汁をつけない事を条件に貸してやった
しっかりクリーニングして返して来た
ゾンビにしては礼儀正しい
このジャケットも今回のヒットナンバーだ
このジャケットまだ僕がlaluと冠して服創っていた2007年
メルトンとグレンチェックのコンビで出したジャケットがご先祖様
それはもう良く売れた
最後の1着を残して
気に入っていたから資料として残しておいたのだが
一昨年の年末
在庫がなくなって来たから過去の物をいくつか店頭に出した時に
思い切ってこれも売る事にした
そうしたら次から次へと購入希望者が現れたのだが
皆サイズが合わず
そんな方々から再リリースのリクエストを頂き
図に乗ったわたくしは
今の技術と大人の心でこの品番を復活させた
地の底から這い上がって来たこのゾンビは
あれから5年の間に
新しくcassowaryに通う様になってくれた人々の心に響いたようだ
サイズ切れも発生しているがまだ何着か店頭に潜んでいるので
ぜひご試着頂きたい
僕の創る服は
洋服としてありのままであってほしいと思う
いろいろと方法は知っているが
これがこれ以上の価値を手に入れるのは
売る方からはしたくない
買った人がその服を来て特別な気持ちになってくれるなら嬉しいが
それを僕らがコントロールするのはみっともない
そう思っている

こんなにしっかりとした洋服が創れる様になったんだなあ
我ながらそう思った
まだまだ未熟だが
この写真を見ているともの凄く満足感を得る
これからもこのくらいの出来映えの作品をどんどんリリースして行きたい
頑張るしか無い
10月が近づいて
空は以前より茜色
それを見ていろいろ焦る今日この頃
間に合うのか2013SS展示会
間に合わせるしか無い
今日も朝から事務所でひたすらとシャープペンシルを握っている
頼んでも月曜日は容赦なくやって来る
どっかから血が出そうになるくらいに
無心に仕事をしなくちゃいけない
されど
急に涼しくなって
売り場の秋物が昨日からザックザクと売れている
在庫が心配になって来た
今日も朝から在庫を補充しに六角まで車を飛ばした
まだ10月11月12月とこれからが本番なのに
何か追加製作しなくちゃいけないのだけれど
そこは展示会サンプルとの兼ね合いもあり
なかなかに踏み出せないでいる
12月から春物が上がるとはいえども
やはり冬の在庫が必要だ
どうしようか