来てはいけない

気温35度
体感温度38度
湿度57%

7月5日午後13時15分の京都の状況です
少し歩くだけで背中を汗が滴り落ちていきます
京都に来てはいけません
外に出てはいけません
必要なmerphの服があれば連絡ください
メールや電話でご相談ください

でも
もし京都にいらっしゃることがあれば
12時から17時までは大体堺町六角の旗艦店を
ワインセラーくらいに冷やして何かしら仕事してます
お立ち寄りください
夏物の在庫はしっかりございます
やる気もあります

80/2 ドビーリップストップ

わかりやすく言いますと
そこそこいい和牛で牛丼を作るような感じでしょうか
リップストップの糸は
20〜40番手が一般的です
そこを80番です

この生地の前で
洋服製作や生地製作に関わる人は立ち止まります
私が選んだ理由も同じです
違和感があるんです
リップストップなのに
なぜこんな番手の高い糸を使っているんだと

リップストップは所謂軍用生地
つまりアウトドアのハードユーズな需要が主なのです
そこからすると80番手のリップでは弱いし薄い
では綺麗なシャツを作る人たちに売れば良いとなるが
今度は80番では”並”なんです
悪く言えば中途半端だったんです

しかし
ここにいるんです
世の中の中途半端とやりすぎを
受け止めるデザイナーが
merphの企画にはこんな最適な生地はありません
シャツとして中でも使えて
アウターとしてもギリギリ
初見でイメージが加速しました

さらに
私はそのときめき共有できる市場を持っています
この感覚にズレが生じたら
引退の時と心得ます

MR2097 C/# black
MR2097 C/# tan
MR2097 C/# beige

渦の無い鳴門海峡

なけなしの休日2.5日を使って
終業後兵庫県三木市まで脱出し
夕食と朝食を楽しんだ後
朝のうちに南あわじへ出発
ちょっと時間に余裕があったので鳴門海峡を渡り徳島へ
豪快な渦を期待したものの
圧倒的リサーチ不足
到着した時間は満潮と干潮のちょうど狭間
ご覧の通り
超”凪”の鳴門海峡を拝見できました
さらに展望台へ向かう入り口で
巨大ゲジに遭遇
天井の穴から音もなく降りてきたそのゲジ
ムカデでもなくヤスデでもなくゲジ
およそ地球の生き物では無いその見た目に
少々感動しながら徳島を後にしました

道すがら見つけた家族で営んでる海鮮食堂で
地元の魚をたくさん頂いてからマルシェを覗いて
この日のホテルにチェックイン
恒例のオールインクルーシブ
早速ラウンジでビールを3杯いただきます
それから一旦部屋に戻って一休みして

いざ出陣

レストランに進撃
目指すは風景の良い窓際でもなく
ソファーの席でもなく
ビールサーバーに接近戦を挑める場所
和洋中の豊富なブッフェから
思うがままに盛り付けたプレート
ジャンルではなくビールに合うという基準で選ばれた精鋭をお供に
腹が悲鳴を上げるまでビールを飲みまくる
これが楽しくて仕方がなく
料理も特別上等では無いけれど
リーズナブルに知らない土地で
ストレスフリーで楽しむ現在我が家の休日の選択肢です

六月も半分終わり
急激に夏に近づいてきました
これから梅雨に入り
その後猛暑がやってきます
時々こうやって休みながら
冬の激闘へ備えていきます

中盤スタート

5月も日本中そして世界中の多くの方々に
merphの作品をお買い上げいただきました
今年4月から店舗を休む回数が増えたんですが
それにもかかわらず4月5月ともに過去最高の昨年度の売り上げを
さらに大きく上回る結果となりました
感謝しております

6月に入り
旗艦店の白い箱の中で
せっせと下半期のmerphの仕込みを続けています
先日記載した通り9型の新作を仕込んでいます
一つ一つサンプルを進行して
今年の下半期を再びにぎやかにしたいと思います

7月がやってくると祇園祭です
街は華やいでお囃子も鳴り響きます
そのころに焦らないように
ゆっくり京都の夏を過ごせるように

8月は少しイベントを仕込む予定です
ミカヅキヘイムも色々やります
ご都合合えば
お付き合いください

時知らず

5月が終わろうとしています
昨日は久しぶりの雨
それも警報級の強い雨でした

ちらほら蛍出現情報が聞こえてきましたが
知恩院前の蛍たちが心配です
加茂川はあと少しで遊歩道まで水が溢れる勢いでしたが
持ち堪えたようです

5月最も売れたのはMR1181 oliveでした
2度目の投入となった在庫もMR1181 blackとともに順調に減少しています
たくさん作ってよかったと思います

難関の5月もなんとか乗り越えて
6月へ向かいます
現在店頭接客の合間を縫って
下半期の製作を蛇行しながら前進しています
新型コートが4型
新型シャツが1型
新型カットソーが3型
復刻スヌードが進行中
まだまだ余力ありしかし時間なし
やはりパンツがエントリーしていないところに
必ず突っ込まれると思うので
残りの時間を使って本気で考えます

 

いつもと違う帰り道

昨日
5月18日は日本最古の祭りと言われてる御零祭の還幸祭
昨年
帰り道の寺町通で大渋滞にハマったので
今年は早めに河原町通に入って加茂街道を目指したものの
こちらも大渋滞
ジリジリとしか進まない行列の中から
ふと空がひらけて見えたのは綺麗な夕焼け
渋滞の車や歩道の人たちがみんな写真をとっていました

夕焼けが綺麗な次の日は雨が降る
と言いますが
今日の京都は朝からしとしと降っています
白い箱の中でスケジュールの管理をしたり
会計の入力をしたりしながら
のんびりと日曜日を過ごしています

 

帰還

ただ琵琶湖を眺め
ホテルから移動することもなく
オールインクルーシブだったので
チェックインからロビーでビールにコーヒー
ブッフェでのディナーもビールは飲み放題
自動サーバーの近くの席を陣取り
どの宿泊客よりも多くサーバーのボタンを押したと思います
おかげさまで毒をごっそり抜いてまいりました

今日からまた次の休暇まで
店頭販売しながら冬のコートを仕込んでいきます

このコートから始まった2024年
その後も順調に生産が進み
今後も新作が届きます

ここから数ヶ月の頑張りが今年の冬の勝負の分かれ目
店番も手を抜かず
2024年を良い年にしたいと思っています

谷底に咲く

5月は一年の中で最もmerphの売り上げが落ち込みます
良い思い出がありません

これまで
秋口から4月まで続くコート類の生産が終わり
ちょっと気を抜いてしまって
オンタイムの作品の入荷が滞ることがありまして
そこをまず今年は解決したいと思い
苦手な夏へ向けた製作にも熱を入れました

継続的にリクエストのあったドルマンシャツと
フロントにメッシュのついたドルマンTシャツ
昨年から改良したレイヤードショーツと
しっかり仕込みました

早速レイヤードショーツ(MR3079black MR3079olive)
この苦手な谷底の5月に光を当てています
昨年
大きいサイズの在庫を積まなかった反省も活かし
在庫バランスも整えました

ドルマンシャツ(MR2099black MR2099white)
顧客様を中心にお買い上げいただいています
こちらもしっかり在庫を仕込んでおります

今年の2月の改装で拵えた白い箱部屋の中で
日々新作の絵を描きながら
ご来店をお待ちしてます

挑戦の痕跡

弊社は今年20年目になります
merphの製作も現時点でジャケットコート類が181品番
シャツ類が97品番
パンツ類が79品番
カットソー類が149品番になりました
lalu時代も含めるとリリースした品番は1000を超えています

時々お客さんが過去の品番を着てご来店されることがあります
通常過去のサンプルや在庫の一部を資料として保管したり
せめて画像で記録したりするものでしょうが
私は全くそこに無頓着なのに加え
サンプルさえもご購入希望をいただける恵まれた環境が続いたので
過去のものはほぼ残っていません
なので
そういったご着用いただいたお客さんのご来店時に
懐かしい記憶が蘇ります

どの作品も簡単に作ったものなどないので
着想や苦労したエピソードの全てが現在の糧となっています
それぞれの品番にはその後何かしらの要素となって
現在のmerphの面々に息づいています

それぞれの品番が挑戦の痕跡です
皆さんのお持ちのこれまでの作品に
現在のラインナップの痕跡を見つけてみてください

greenness

どうしてもここで撮影をしたかったんです
三条通から知恩院に向かって
白川を下がったところの小さな橋の上
柳が枝垂れる真ん中で
ベージュセットのアップ

これから梅雨までの間と
秋が終わり冬に向かうまでの間が
京都が最も過ごしやすく美しいと思っています

このベストシーズンに
ほとんどの上半期の製作がほぼ出揃っている状況は
非常に気持ちが良いものでした

次回の撮影もそのもう一つのベストシーズンに
しっかりと製作が間に合うように
今が大事な時間です
妥協せず
絵を描きます

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