今週はちょっと事務所を留守にしていた
前半は所用
そして28日と29日は金沢へ
朝早く車を南に走らせ
相方福松の大将を迎えに行った
僕はある青写真の可能性を探りに
大将は器の仕入れに
賤ヶ岳SAのもみじを見ながら暫く腰を伸ばし
ただひたすら北へ北へ
北陸道に入ってから運転を大将と交代
僕の一般道並みの安全運転でロスした時間を取り戻すため
ノンストップドライビング
用意したいつもカラオケスナックで熱唱する曲を集めたCD
『highway』と『sunset』をかけ熱唱
大学生のころ以来の気楽な旅
金沢で回転しているのに旨い寿司を食った後
途中目に入った『小松』という文字
思い立って知人のお店をたずねる事にした
突然の訪問をこの笑顔で迎えてくれた
同じく洋服を売る店を運営する者として
なにか勇気をもらった
今回の旅の目的の一つ
普通なら卸先の開拓を頭に浮かべるところだが
今の僕にはそれに熱意がない
それより自分の店の成長に力を傾けたい
そう思っている
だからここに行ってみた
晩餐は僕の服を愛してくれる若者の料理を食いに行った
偶然この日が休みだったのに
しっかり僕らの到着前に店に来て
酒も飲まずに待っていてくれた
それから今回の旅の目的の二つ目の出来事が立て続けに起きる
アポイントもなく狙いもなく
福松の大将について来た自称『出張』
結果的に大きな収穫を持ち帰る事になった
楽しくなった僕らのまわりに
最後は十数名の人間が集ってくれた
そして最後に行った店で僕の脳味噌が最大に動き出す
『GOLDEN FISH』
みんなは金魚と呼んでいたバー
ここの同い年のマスター
まさかの宇宙談義炸裂
先日モーガンフリーマンに教えてもらった宇宙の新事実
それをもれなく知っている彼と
量子コンピュータと多元宇宙論
平行宇宙にビッグバウンス論を熱弁
飲み干したズブロッカトニックはおそらく8杯
やりすぎた
でも
楽しかった
朝ホテルで目覚めた時
とんでもない二日酔いだったが
そのしんどさの向こう側で三つ目の目的が達成されていた
やる気の獲得
同じ様な毎日が続いている中で
刺激と好意を全身で浴びて
また洋服を創る力が手に入った
洋服を楽しく創ろう
これからも
よし

インパクトの強い面構えをしたパンツに仕上げたかった
当初このパンツは裁断をせずに
折り紙の容量でカーゴポケットを創るという発想が主役だった
半年そのパンツを見つめ続けて
裁断を利用してもっとインパクトを与えようと思った
まず生地はボリュームの有る物にして
内側の生地を度詰めのフライスにした
これでツイードの不快な肌触りが解消できる
その上着用時の後ろ姿にしっかりと印象が付く
こちらは
快適な着用感と強い印象を同時に与えられたと思う
パンツのデザインは本当に難しい
手を出せる場所が少ない
付け加えていく物と言えばポケットや切替
裁断を無駄に曲げて
『立体裁断』と叫ぶ人もいるが
ほとんどその効果もなく
ただ線が曲がっているだけ状態
そんな中で独自性のある物を創るのは至難の業
ただ諦める訳にもいかない
その努力の成果が出ると報われる
MR3011
両色とも残りわずか
お試しあれ

『棚からトレンチ』
北山KAMMERの在庫がいよいよなくなり
春物が届くまでもまだ少し時間がある今
苦し紛れにありったけのサンプルを陳列するという手に出たのだが
事務所奥のラックから出て来たMR1015のサンプル
忘れていた
このサンプル
サイズ3で創ったんだった
今年も買う事は出来ないと思っていたお気に入りのロングトレンチ
これわたくしが頂きます
まだ各サイズ1枚ずつ在庫もあるので
お許し頂きたい
英国産の柔らかくて軽いアーミーカルゼのこのロングコートは
実に軽くそして十分に使用された羊毛のおかげで温かい
高く設定した腰ベルトの位置
そして深く刻んだボタンで開閉できるボックスプリーツ
これを解放して思いっきり風を切って歩く
そのためにこのコートを創った
僕が一番好きなコートのフォーマーットは間違いなく
『トレンチ』
今まで何型創っただろうか
それでもまだ毎シーズン絵型を描く時
まずトレンチを描き出してしまう
来年の春夏にもmerphとmerph_anima
両方ともトレンチを創っている
きっと気に入ってもらえると思う
11月26日
今日はもの凄く寒い
そろそろ手袋を手に入れなくては
北山の自転車通勤は生半可な手袋では
鉛筆を握るまでに時間がかかってしまう
靴下も温かいのを増やさないと
いよいよ18年ぶりの北山の冬の生活が始まる

11月25日
本日大快晴
三連休最終日千葉が休みなので今日はcassowaryに出て来た
朝は早く起きて万全の準備をし
吉川店長がまだ寝ているであろう10時台から店にいる
時折
吉川店長の成長の引き合いに出されるエバーフレッシュ
本日も名前に負ける事なく生き生きとしている
冬なのにこの木だけは永遠の五月晴れ
愛情を込めて言うが
某店長にもこの木の様に育って頂きたい
彼はまだ眠っているようだ
奇麗にグラデーションさせて飾っている秋冬の作品達
年月を重ねるごとに在庫の積み方も上手くなった
見事に満遍なく在庫が減り
ほとんどのサイズで残り1〜2着もしくは完売という状況
ただ
未だにへたくそなのがパンツの在庫の積み方
デザインごとにまるで寸法が違うから待ってくデータがあてにならない
見事に間違えたのがMR3017の追加
size3が一本も売れないのに
size1と2が完売寸前
これも勉強
僕らの様な小さなメーカーは消化率が非常に大事
これを次への糧として
更なる緻密な計画を立てて行く
さて
もうすぐ12時
cassowary OPEN
本日
宜しくどうぞ

少し雲がかかっているが
もうすぐ秋晴れになるそうだ
きりっと寒さを感じるいい朝だった
3連休の中日
今日も張り切ってin the KAMMER
昨日はcassowaryにもKAMMERにも沢山のご来店
感謝
やはりご遠方からのご来店が多かった
facebookのアクセス解析でもそうなのだが
最も話題にされている都市というリサーチ項目は『京都』じゃない
京都へ旅行に来た際によって頂き
そのままずっと通ってもらっている方
京都で学生時代を過ごし
他府県へ就職で引っ越して
連休になると旅行や帰省でうちの店によってくれる方
もちろん他にもいろいろなところから来店がある
京都の顧客割合数が少ないと
まるで京都に拒まれているかの様に言われる事があるが
僕はそうは思ってない
他府県の割合が多いのだと胸を張る
そんな中でやはり多いのが東京からのご来店
『東京にお店出そうよ』
みんなそんな事を言ってくれる
嬉しいかぎり
度胸と自信はあるのだが
なにせ先立つ物がまったくない
皆さんの更なるご愛顧に頼るとともに
なんとかあと2回のtotoBIGに念を送るしかない
そしてそして
昨日
手みやげの様にお買い上げ頂いた
MR3017は入荷した昨日で6本在庫が消えた
size1はあと1本
絶好調
持ち前の度胸で再生産して良かった
カットソーの工場の兄ちゃん達にベトナム料理おごらないといかん
こうやって助けてくれる人がいるんだから
どんなときも弱音を吐かずに
大阪のダンプカーみたいな先輩達の様に突き進む

バンパーがへこんだってかまわない
元々その中身を守るための物だからへこましとけばいい
問題は中身(心)が折れない事

本日追加生産到着
これまたパーカが縫い上がってからたったの2日で納品
すごい
工場の皆様に感謝
昼下がりにはcassowaryに直納品されるので

お待ち頂いていた皆様

お早めに
納品前に数本売約済みが出ていて
size1は既に完売間近

あと2本

そして北山KAMMERもこの連休休まず営業

やる気をみなぎらせて待機中

在庫は少ないがスペシャルをこっそり売っている

展示会でオーダーのつかなかったサンプル

出来はいいけど愛されなかった一匹狼

例えばこれ

MR1020
写真のkhakiは既に売れてしまったが
grayがまだ有る
sizeは2に相当
その他にもメルトンフリースのロングジャケットや
レイヤードパンツの別生地仕様など
過去の品番のサンプルも出して行こうと思っている
サンプルとは言っても
製品と何ら代わりのない出来上がり
中には結果的に1点ものも有る
興味を持って頂けたなら
静かな北山に紅葉を楽しみがてらお越し頂きたい
3連休
cassowaryとKAMMER
休まず皆様のご来店をお待ちしております