15分間の覚醒

 水曜日のお昼前に久しぶりのテニスに参加した

前回の参加で脇腹を負傷していたので

慎重に軽めの調整からスタート

一時間ほどラリーやサーブをトレーニングしたあと

3人だったのでローテーションの試合形式を開始

最初のサーブは脇腹を気にしてまるでダメ

ただ

この日のシングルバックハンドは絶好調

フォアのストロークで時々オーバーしていたけど

さすがのハイテクラケット

ずいぶん安定してきた

そして

二度目のサーブ

やはりまだつかめずに最後の一本

ふと思いつき

打点までを大きく振ってみた

その瞬間記憶が蘇った

若い頃のあの弾丸サーブの記憶

そこから何もかもが変わった

ここからの15分間

僕のワンマンショー

フォアのリターンはダンザラインを 射抜き

ネットプレーからのボレーは凄まじいアングルショットを決め

サーブに至ってはあのスピードが戻りつつ

スライスは消えるぐらい曲がった

極め付けはバックシングルハンドのパッシングショット

あれは気持ちよかった


ただ

15分しかもたないのがおいぼれの宿命

あんなに楽しいプレーが15分では物足りない

だからやっぱりダイエットと基礎体力向上をして

もっとテニスを楽しみたい

怪我に気をつけながら


自称X



『何をしている方ですか?』

この質問をされる時

『会社をやってます』


答えています

一番的確だと思うので

そう答えています


逆に

誰かに紹介される時はいろいろです

その人が僕のことをどう思っているのか

これでわかります

僕のやっていることをしっかり見てくれている人か

そうじゃないか

わかっちゃいます


自称X

自分が何者であるか

自分がどう言おうが嘘がない限り自由です

ただ

他人が人のこと何者であるかと言うのは礼儀が必要かと思うんです

これまで

洋服の世界で生きてきて

いろんな人に出会いました

なかなかこの職業

我の強い人種の集まりでして

己に自信のある人間ばかり

でも本物はその自信で他人と戦うのではなく

堂々と自分の仕事をしている人であると気づきました

僕も偽物呼ばわりされたことがありますが

僕をそう呼んだ人間は全国で全く通用しなかった地方のアマチュアデザイナーです

まあ

そんな人にけなされるということは自分が未熟なわけですが…

それに対し

僕のことをデザイナーとして一番最初に認めてくれたのは


今もヨーロッパへ進撃し続けるあのお方です

負け犬の遠吠えは聞こえはしても

心は動かない

憧れの人の一言は

15年たっても原動力


誰かと比較し悪く言うのは自分が未熟な証拠でした

かつての自分がそうでしたね

お恥ずかしい

今はなんだか悪いものでも落ちたように

自分の事だけで悩んで喜んで怒って笑っています

未だに耳を澄ませば風に乗っていろんなことが聞こえてきます

まあ大体相手にもしていないちっぽけな奴が音源なんですが

そんな取るに足らない物に目くじらを立てていた時期もありましたけど

今は目を細めてその方々を哀れだなあとに見つめています

余裕ができたのではありません

自分のことで精一杯なんです

ようやくここまできましたよ

時間がかかりすぎました


人は褒められてだけ育つと自分の大きさが正確に把握できなくなります

通用しなかった事実を受け入れず

褒めてくれる人だけ周りに置きます

そして当然

自分で解決する力を失います

僕はかなり厳しく叱られながら育ってきたので

褒められるのに慣れていません

褒められても信じられなくてまだまだこれじゃダメだと感じてしまいます

それぐらいがちょうどいいんです

人のせいにしないでね

自分で解決していきますよ


さて

2014年も残り僅か

今年は春夏も秋冬も上々の結末に終わりそうです

特に秋冬は久しぶりに興奮するシーズンでした

その熱がまだ熱いうちに動き出します


早速面白いことになってきて

なんだか前回にも増して大袈裟になりそうです

最近ごぶさただったあの人やあの人

それからあいつも巻き込んで

お暇な方

よかったら心の端っこで結構ですので

ご期待ください



未練のローブ

とっくに完売したこの迷彩スライバーニットのローブ

生産数をもっとも後悔している作品

あと50着は行けた

ただ

この生地非常に高いので

あれ以上は購入できなかったから仕方がない

でも

フードパーカに追加オーダーが入った時点で

これも乗せることはできた

あの時の勇気なき決断をした自分が恥ずかしい


このローブ

animaでも

というリクエストが多かったが

そこは生来のひねくれ者

絶対にやらねえ

男性がこのローブだからこそ創ったのに

女性用にしたらありそうだしつまらない

女性の男装は洋服の世界でも受け入れられるストーリーだけど

男性の女装は別の話にしかならない


この未練のmerphは

来秋冬にカスタムしてまたリリースする

アイデアは三要素出ている

早く絵型をあげて打ち合わせしなくちゃいけないのに

12月入ってから少し集中力が散漫

月曜日からそこんとこ引き締めて

ずばずば進行

頑張りますよ








冬anima

merph_animaで創るコートは

その由来が必ずmerphの歴史の中にあります

しかし

単純にそのルーツの女性サイズを作るのではなく

デザインを女性用に変更したものを創ります

だから

似てはいますが全く違うものに仕上げています

例えばポケット

merphではパッチだったけど

merph_animaでは両玉ブチのフラップ付きポケットだったり

胸のガンパッチがなくなり両サイドのファスナーポケットがつけられたり

女性の体に合わせ

マイナスになるディテールは全て別のものに変更しています

もちろんベースパターンも別の人間が引いています

現在のmerph_animaのパタンナーのおかげで

急激にcassowaryでも女性客が増えました

以前は絵面は気に入ってもらえるけど

試着するとダメ

そんなことが多かったんですが

今は試着したらさらに気に入っていただくことが増えました

デザインとサイジングとパターン

良し悪しではなくて

組み合わせが大事だと感じています







12月1日

深夜

夜がふけ朝に近ずくにつれ

布団の外の空気がどんどん冷たくなっていった

まるで翌日に約束したおでんを食いに行く約束を知っているかのように

日が昇る頃にはおでんを食べる最高のコンディションが出来上がっていた


仕事をバッチリ仕上げて18:30の集合を待てずに

ひとり18:00に店に飛び込んだ

教えたくないこの店は

京都の大宮のどこかにある

だしを吸うもの

だしを出すものが別仕込み

スープも物によって工夫されてたり

失礼ながら見た目とは全く違う繊細な仕事をする大将がいる店

京都のおでんを語るとき

そんなにでてこない隠れたお気に入り

昨日も空いていたけど

一品料理も含め抜群の飲み屋


おでんも本番を迎えた京都の冬

秋冬の納品もバッチリ終わったと思った矢先

春物が早くも上がってきた

驚いてる場合じゃないので伝票を売って配送にかからなくちゃいけない

店頭に出すのはしばらくあと

いまはとにかく自慢の冬の鎧をご覧いただきたい

今日の弊社テロリスト(社員)吉川君のブログ

うかつにも褒めてしまったのでお時間があればご覧いただきたいと

橿原晴れ

橿原にカムバック

晴れた

昼飯にむらかみの唐揚げ定食

満腹

オープンから続いた来客がようやく一段落

というわけで

眠気と戦いながらの黄昏時です

橿原期間限定ショップ開催という名の

『ひとり保養旅行』も本日が最終日

この企画を日本中

そして海外でもできるような未来を本気で脳みその片隅で企画中

デザイナー兼旅商人

実に魅力的な肩書き


さあ

これが終われば暦は12月

春夏の立ち上げ

決算追い込み

来秋冬の映像制作の企画開始

そして忘年会

一年で一番浮き足立つひと月

そうです

時間はずっと前に進んでいるんです








我が社のクロエとビンラディン

久しぶりに晴れた

本日もしばらくcassowary当番

夕方から所用で退席いたします

早く起きたのでオープンの1時間半前出社し

溜まりに溜まったSanctum inc.の経理の資料をまとめておりました

通帳を見返すと

なぜか4日分の売り上げを二度入金していたり

一度出勤してそのまま戻していたり

記憶をただるも悠か10ヶ月前のあの日の出来事

なんとか辻褄の合う処理をして今日の午後税理士の先生へと飛び立ちます


以前はエージェント田和が

完璧に仕事をしてくれていたので知らぬ間に決算が終わっていたんですが

今はこの時期に泣きべそかきながら必死に仕分けをしています

思えば

吉川のテロがここ2年でやたらと増えたような気がしたのも

それまでは田和が未然に防いでくれていたのだとわかりました

まさに事務所はCTU

田和はクロエ・オブライエン

そして

ロッカクニスタンのテロ組織カソワイダの首謀者ヨシカワビンラディン

その攻防の日々だったと

久しぶりの店頭出勤で懐かしく思い出しております



漢の背中のかたち

オイルドクロスのもう一つの作品

 シングルライダーズ

漢の背中

感じませんか

美しいフォルムで仕上がったと思うのですが

いかがですか

見た目だけでなく

寒さへの対策もふわふわのフリースで対応

このフリースファー

綾目のキュプラ並みの滑りの良さを持っているので

ライナーにもってこいなんです

その上

ポリエステル出しオイルドクロスの油が裏地に文様になる心配もなし

イングランドの伝統生地とハイテク素材のコラボレート

伝統素材へのルールに厳しい方々からは邪道と言われるかもしれませんが

僕にとってはそこんとこ

どうでもいいことです

その結果がこの洋服たちです

どうもすみません


今日も店番でしたが

良い1日でした

こういう日が毎日とはいかないのが世の中ですが

でも

自分がやっていることがこういう時間を作るんだと

嬉しくなり

また新しい服を創りたくなるには十分な活力を頂けるんです

さあ

明日

17時まで店番をして

明後日は橿原の最終日を担当します

霧の都から油衣

最後の納品作品が揃い

cassowaryにはコートがびっしりと並びました

その中でも特にこのmillerain社のオイルドクロス使用のフィールドコート2014

カーキやブラック、ネイビーなどをよく見かけると思うこの生地

非常に高価だったけど

思い切ってカモフラージュを発注かけました
もちろん

おなじみの黒とカーキでも製作

しっかりと染み込んだオイル

そしてその防風性と保温性を内側からさらに強化するため

オーソドックスなオイルドコットンジャケットの場合裏は

TCやウールのブラックウォッチなどを使用しているけど

merphではふわふわもこもこのマイクロフリースを装着


すべりもよく

柔らかく

中に少々着込んでも問題ない

表地のオイル染みの心配もなし

お試しを


今日から土曜日の16時までの期間


casswoary

当番

お近くにお越しの際は珈琲のお相手をお願いします

先ほど福松の店主がやってきたところです

眠ってしまいそうな昼下がり

助けて

始まりの風景

毎夜

うまいもんとうまい酒をいただきほろりと酔って

毎朝

霧の立ち込める橿原神宮の脇を通り店へと向かう

時々ふらりとお客さんが来てくれて

 接客終えたらクロッキーブックを開いて来年のコートの絵を仕上げる

なんだかSanctumを始めた頃を思い出す


今日で橿原を一旦引き上げて

私は京都へ

そして

明日から二日間は吉川が担当

ということで

事務仕事の合間を縫いながらにはなるけれども

明日明後日は私が久しぶりにcasswaryを担当

ちょうど今年の秋冬の納品が完了したての状態だし

自分が創った作品を見直しながら

来年のデザインを進めてみる


二日続いた雨も明日には上がるらしい

冬の接近が少し遅くなった気がした11月の終わり

一年で一番そわそわする12月が来る前に

やんなきゃいけない事ちゃんと終わらせておく