気ままデザインのち地道生産

雪の予報に歯向かいます

鮮やかなtender leafのドクターシャツ

ショートムービーのテーマに沿って創っていると

通常なら使わない色を使うので新鮮です

人間

幾つになっても発見はあるものです

全部わかるほど宇宙は容易くないようです


さて

春節バブルも落ち着き

顧客さんがちらほら顔を出してくれ始めた今日この頃

京都はまだ雪降る冬の気温ですが

梅は咲き

桜の蕾は膨らんでいます

そうなると我々は展示会へとギアを上げていくわけです


納品される美しい洋服になる前の様子です

これが大変なんです

付属まで全て思い通りに製作できるわけではないので

それらを色が合うように

サイズが合うように

無数の既製品の中から探し出します

たかが紐であれ

3〜4メーカーの見本帳の中から今回の生地に合わせベストマッチを探すんです

それを見つけたら今度は必要なだけピックアップして工場へ送ります

ここから半月後

ようやく試作品が上がってきます

その後も修正や微調整を加えて本生産へとこぎつけます

洋服を描き上げるまでは気ままな作業

それを形にするのは地道な作業

どんなことも簡単じゃないわけです

知ってはいましたが

未だに慣れません



また新しい月曜日

おはようございます

あっという間にまた新しい月曜日

焦りはかえって歩みを重くします

だから目の前の一つ目の問題に集中し

それを片付けてから次へ

5つ先の問題に気をとられて

すぐに手を出してしまう性格です

目を遊ばせず

足下を睨めつけてこん主はがんばろうと思っております


春の到来もわたくしの歩みのように

ぐっと前進したかと思うとまた逆戻り

明日は雪だとか予報が出てます

それでももうクローゼットは春にかえました

いつまでもマフラーじゃだめだと

コットンや麻のストールを引っぱりだしました

寒さに宣戦布告して

洋服業界の人間らしく

春をまとって暮らします


この迷彩のフードコートも購入しようか検討しています

すでに同じ形のブルーを買いました

でもこっちも欲しい

今年の春

久しぶりに自分の服を購入しまくっています

出来に納得している証拠です

それを着て

さらに納得のいく秋冬のデザインをあげてやろうと

週のはじめの明け方に緑茶をすすりながら更新です

今日も資料に囲まれながら

cassowaryのカウンターで仕事します



キメラ

1月と2月の怒濤の入荷ラッシュから

このところ少し静かになりましたが

もうすぐ再び入荷ラッシュが始まります

今期のanimaの一番人気

シャツとコートとワンピースのキメラ

生地には雪原迷彩を使いました

こちら

このように前を閉じ

ベルトを締めるとワンピースになりますが

全開で羽織りますとロングのコートの出で立ちとなります

それでいて価格はシャツの縫製だと説得する

いわゆるmerph交渉を行い

26,000yen

良いんじゃないでしょうか

入荷までもうしばらくお待ちください


雨の土曜日にうなだれた昨日

打って変わって清々しく晴れ渡った日曜日

残念ながら自宅での作業に終われ久しぶりに店頭に出勤できません

事務所のデスクにかぶりつき

明日までに出さなくちゃ行けない仕様書を描き上げています

まだまだ生地が揃わないし

付属も手配が残ってます

明日は14時からテニスに誘われていますが

それに参加するためにも


目の前のごたごたを片付けなくちゃいけない訳です

暦は見ないようにしていますが

三月も無慈悲に進撃しています

四月

桜を笑ってみる事ができるか

ここが勝負の分かれ目です







種明かし

今シーズン新しくリリースしたレイヤードイージーパンツ

webshopでもルックでもいまいちその仕様が伝わりにくいのですが

実はこうなっています

中にトランクスくらいのショートパンツが付いています

このパンツの生地がコットン50%モダール50%のテレコで

非常に軽く肌触りがよく

好評です

一見スラックスを履いてるようにも見えるのに

着用者は非常にリラックスできる作品です

色は2色

ashとcharcoal

店頭用に潤沢な在庫を用意しました

久しぶりにパンツでヒットナンバー登場です

女性用もありますので

皆様一度お試しください

やがて来る夏はこれにビルケンシュトックのサンダルで

毎日過ごすことになります

新しい形が調子がいいと

また新しいもの創りたくなります

よい循環です

ニラレバの恨みは量子の隅まで

スカーレットのロング開襟シャツ

コート

と言いたくなるでしょうがシャツです

丈が長い以外

パターンにおいても

ディテールにおいても一切がシャツの要素で構成されています

だから

シャツです

鮮やかなこの朱雀の衣の出番は

もうすぐそこまで来ています

 しかしながらの

雨の3月3日

来客も少なく

今日はひたすら生産と秋冬の仕込みで電話とメールの雨霰

雨音が響く静かな店頭

おかげで集中できましたがカウンターは活躍できませんでした

それでも仕事をした充実感に包まれ

閉店後

吉川店長と久しぶりの栄養補給に王将へ

空腹に任せてビッグオーダー

吉川店長は

餃子2人前にライス大

それから焼きそば

わたくしは餃子は1人前に焼き飯

それとおかずにと油淋鶏と

吉川店長の風邪を気遣いニラレバ炒めをオーダー

しかし

オーダー後まさかの一言

『僕、レバーたべれません』

正直
わたくしもレバー苦手です

王将はスピード命

オーダー変更を申し出る間も無くニラレバ登場

続いて餃子に焼きそば焼き飯主力も登場

もう食べるしかありません

わたくしが

苦悶の社長を気にもせず

2人前の餃子と焼きそばと油淋鶏を

漫画のように盛られた白めしの上でワンクッションさせながら

黙々とマイペースに晩餐を楽しむ平社員見習い

気遣いを火傷で返すナチュラルボーンゆとりボーイ

土砂降りの雨の中

京都の五条の西の果てに置き去りにしてやりたい

本気でそう思いました

しかし

そんなやさしい復習はわたくしらしくありません

このうらみ

量子のずいまで震え上がる

センセーショナルなリベンジにて返してやります





効かない珈琲

秋冬の製作で問題を抱えて

夜静かになると不安がざわざわと眠気を飛ばし

やっと眠ったかと思うと

悪夢で目が覚める

外はまだ狭間の世界

しかしもう眠れない

朝食をと思ったが卵がきれていてやる気を無くした


夕刻

ちょうど今頃(17:17)

見失っていた眠気が襲ってくる

負けるわけにはいかないからパトリオットカフェインをぶち込むが

全く効かない

二発目(二杯目)をお見舞いするがまだ効かない

三発目

眠気はさらず吐き気が襲う


ここ一週間のルーティーン

それでも少しずつだが前進はしている

でも効率が悪すぎる

こうなるといつも思う

一人でやる仕事じゃないものを一人でやっているから悪い

だからそろそろ

もう一人雇って
社長 っぽくバカラのグラスでモルトを飲みながら午後を過ごそうか

僕はコート品番だけデザインして

あとは監査役としてデザインを見る立場になる

カットソー

シャツ

パンツ

淑女用

そして生産管理

これで今夜からよく眠れる

という

夢を見ていた17:26

眠たい

たすけて


オペレーター

オペレーター

と名付けたワークジャケットのようなスタンドカラーのシャツ

色は青みのさしたグリーン

これをmerphではいつもmalacite(マラカイト)と読んでいます

つまり

雲母

です

素材はサマーコーデュロイを選びました

どうしても秋冬のイメージが強いコーデュロイですが

起毛を押さえて春らしい軽い色にしています

着丈も前は短め

私は上出来だと思うのですが

MR2037




話は変わりますが

昨日また少し自慢のカウンターを少し修正してもらいました

微妙に天板が傾いていたのでそれを平行に

これで完璧です

今回の

というか

内の店の内装は過去4度すべて大学の後輩に頼んでいます

当時あだ名がペーターだった彼も

立派なデザイナーです

いつかどでかい仕事を頼めたら良いんですが

何もない空間を作るという弊社の内装コンセプトでは

儲からないですからね

しっかり洋服でもうけて

いつか居酒屋を

なんて話をしながら

出来上がったカウンターで珈琲を飲んでいました

このカウンターは誰と決まりなく

話をゆっくりするための呼び水です




悩みの種

久しぶりの新型パンツが好評です

着用してしまえば少しゆったりとしたただのイージーパンツですが

またしてもテレコとのレイヤードです

トランクスほどのモダールコットンのショーツが中にあり

その上からサラサラのトロピカルを被せています

着用した方みなさんから穿き心地を絶賛されてます

いいのが出来上がりました


パンツはいつも苦労します

今のご時世

シンプルなものでも良いものだと言い張って

自分たちのパンツに価値を見出してもらおうとしても

世の中にはものすごく安価で

素材もパターンも仕様も素晴らしいものがあふれています

それは生産数や効率による影響であり

我々が同じ値段でやれば原価を割ります

そんな中で生き残っていくには

やはり面白い独自性の強いものを作っていくしかないんです

コートやカットソーは比較的その差が出しやすのですが

シャツとパンツはなんとも難しいんです

近年

シャツはほぼコートやジャケットのポディションのものを創ることで

merphのシャツとして認めてもらえるようになりました

残すはパンツなんです

毎日毎日知恵を絞り考えてます

秋冬にまた一つ新しい形を出します

それがまたこのパンツのように気に入ってもらえると良いのですが

カウンターで飲んでばかりではないんです

しっかり悩み試し頭痛と戦っています

この社長にしてこの部下

マントが売れる店です

オリジナルもスウェーデン産も

残すところ

この赤とnavyの1着ずつ

お待ちしてます


このところ雨がずっと続いていますね

今日も少しぱらぱらとしてました

この雨を抜けると春の温もりが届くのでしょうか

2月の始まりとともに店頭から冬を消し去ったコンクリートの館は

震える通行人から苦笑いされるほどのド派手な赤青緑です

それでも毎日着々とジャケットが売れて行き

完売のラベルをそろそろめくる事になりそうです

その傍らで

秋冬の仕込んだ生地と描いたデザインのマッチング会議を行ってます

吉川店長の上から目線の提案にちょっと大人気なくイラっとしました

彼は相変わらず人との距離の撮り方がわからないようです

社長からの質問が聞き取れなかった時

『はい?』という若造にどう対処したらいいか

誰か教えてください

まあ

そんな彼の言うこと

こちらも右から来て真下に落ちますけどね

でも

時々いいことも言います

今日はなんとか紳士部門の生地のはめ込みが完成しました

急遽新しいパンツも描き上げました

まだパターン間に合うでしょうか

今回も順調に遅れています

あれだけ半年前に次こそ早くとスケジュール表を作ったのに

12月から見るのをやめてます

ダメな大人です

だから

『はい?』と答える部下しかつかないんでしょうね



四神

洋服が増えてきました

今年の春は華やかです

先に発表したショートムービーで

登場する4つのスポーツのプレーヤー

実は隠しテーマで四神になぞらえて

その着用している洋服の色が分かれています

フットボールプレーヤーは朱雀の赤

バスケットプレーヤーは白虎の白

ジョッパーは青龍の青

ベースボールプレーヤーは玄武の黒

そしてその力をまとって戦いに向かうテニスプレーヤーの青年は

新しい命の象徴の緑をまとっています

なので

今シーズンは鮮烈なスカーレットやコバルト

柔らかなテンダーリーフとピュアホワイトを多用しています

今のところメンズではコバルトとブラック

ウィメンズはスカーレットとテンダーリーフが好調です

アイテムで言うと

一番の好調品番はMR1074レイヤードジャケット

なんと卸からのオーダーたったの1着だった嫌われ者

ところが店頭では入荷後ほぼ毎日売れて行き

完売間近です

二番人気はMR1076

こちらも一社からしかオーダー頂けなかった落ちこぼれ

ところが店頭では好成績を残しております

最近

展示会オーダーがつかなくても

私の自信が揺るがないデザインは必ず生産しています

cassowaryには別の結果を出せる環境があるので

そうなると

何を創るのも自由です

さあ

今日も先ほどMR1074が売れたようです

まだまだ売れそうです

追加しましょうか

生地がないでしょうか

見込み違い

反省しましょう