解放

もの凄くひさしぶりにテニスをして来た

もちろん今日は筋肉痛の支配下にある

そんな日に限ってサンプル制作のために太い反物をカットしたり

大量の入荷があって段ボールを担いだりしなくてはならない

時々

痛みに笑いがこみ上げて来る

でも

楽しかった

いろんな鬱憤をフラットサービスでぶち込んで来た

最近何か悪いものに憑かれているかのように災難に巻き込まれる

そのすべてをボールにぶつけて引っ叩いてやった

気分爽快

ちょっとだけ解放された

今後は月に2回のペースでまずは続けて行こうと思う

そして次第に回数を増やして

毎週出来るようになると少しは痩せるかと

そう思う


そしてもう一つ解放されたのが

7年間苦しんだ祇園祭り

北山に引っ越して最初の宵山

家の前に山鉾は無く

いつもと同じように帰る事が出来る

苦しんだ屋台の匂いもして来ない

今夜はゆっくり静かな自宅で筋肉痛を癒す事にする



祝出版

anm6013

Sanctum inc.の財産とも言うべきフードのデザインをワンピースに落とし込んだ

無骨で仰々しい僕のデザインを

どうにか女性らしい仕上がりに落ち着かせるため

パタンナーの中神さんに力を貸してもらい

非常に満足の行く仕上がりになった

袖とスカートの形は彼女のおかげ

そして

その中神さんが本を出した


タイトルに偽り無し

そのうえ

タイトルを疑いたくなる仕上がり

眠れるミシンをお持ちの皆様

Let’s try

寸法を調整すればお子さんの服も出来ると思う

ぜひ


さてと

明日から京都は地獄

昨年までは家に帰る事が出来なかった

そう

明日は宵々

昨日から山鉾も立ち並び

大騒ぎ

毎年ここで書いているけど

祇園祭

おすすめは12日13日17日

つまり

宵々山 山 

の3日以外

この3日はただの縁日

山鉾見ようにも人が多過ぎるし屋台で風情が台無し

でも

巡航は是非ご覧頂いた方がいい

すごいから

去年まで巡航のスタート地点に住んでいたので

ずいぶん気楽に見させてもらった

こちらもぜひ

僕は名古屋人にしては一生分見させてもらったので

今年からは北でゆっくりする

摂氏四十度

備品を買いに行く途中

きつね坂の温度計は40℃と表示されていた

時刻は確か17時前

信号待ちの人達は揃って憎しみの表情

でも

高校の校庭から部活の練習のかけ声と笑い声

その昔自分もこのくらいの天候の中走り回っていた

今では座っているのも無理だ


今日も北山には大量の秋冬が到着

田和がやってくれていた細かい仕事も今は自分でやらないと行けない

元々瞬きが少ないので

この手元の作業は目に来る

そう思って買っておいた目薬が3日と待たずに行方不明

きっとデスクの資料の山の中か

不要な物を捨てる時に道連れになったかだ

整理整頓

苦手だ


北山が仕掛けの準備に追われている中

六角は仕舞いの準備

連日SALEの告知をご覧頂いた方々にお越し頂き

暑い中少し活気に溢れている

ありがたい


さあ

午後からもしっかり地味な作業

目と腰の疲れを騙し騙し

今日もちゃんと仕事する

夏の向こうの黒装束

先日

ちらりと載せたこのワンピースの写真

anm6013

お客さんはもちろん

友人からも沢山の問い合わせをもらった

出来上がった時に感じた手応えがうぬぼれでなかった様だ


5シーズン目を迎えた弊社の淑女服

merph_anima

この秋冬でようやく卸先も数が増え

何とか戦力になって来た

merph同様

やはり主力はコート類

そして自分でも意外なのだが

ワンピースにちょっと可能性を感じている

僕の洋服創りの発想と

ワンピースは相性が良い気がしている

メンズでもワンピースと呼びたくなる様な物を何度か創っていたが

さすがにそれは民族的な風体の物

それとは違う

女性の着るべきワンピースの制作に

ちょっと楽しさを見いだしている

とはいえ

ひっらひらのふっわふわな物が創れるわけでないけど


現在

7月からの秋冬の納品準備に追われている

事務所で1人

伝票登録したり下げ札つけたり

地味な作業にうなだれている中

新作にいち早く反応してもらえるのはエネルギーになる

ありがたい

どんどん新作を紹介して行こうと思う

2013 autumn & winter

新しいシーズンもどうぞよろしく

仕舞いと仕掛け

SALEで賑わうcassowary

ご来店頂いた皆様

暑い中有り難う

今日も南で手下どもが張り切っているのでよろしくどうぞ

そして

北山にはいよいよ秋冬の作品が届き始める

これから段ボールのビルの中での検品と仕分け作業で悲鳴を上げる

独りきりで汗だくになりながら

ひたすらに洋服を出荷して行く

にわかに痩せる事を期待している


夏の入り口ががっぽりと口を開けて待っている

そんな7月6日

1つのシーズンの終わりと始まりが混在する1ヶ月

京都は怨念湿度が本領を発揮

それを忘れるためか

街は祇園祭がボルテージを上げている

Sanctumも負けずにじわじわと上げるもん上げて行く

SALE本日解禁

本日からSALE開始

HPで公表してのSALEはおそらくまだ寺町御池に居た頃以来だと思う

堺町六角の店舗としては初めてではないか

メールでお誘いする極秘セールはこっそり行なっていたが

昨今

スマートフォンの普及によりメールがシャットアウトされている様子で

多くの方にお知らせできていないとの報告が吉川からあったので

ここで公表する事にした

皆様是非ご来場を


しばらく所用で名古屋に帰っていて昨日の夜に戻った

その間にいろんな資材やらが届いていたらしく

今日はその回収から始まった


調子が狂うくらい清々しい日々が続いた今年の梅雨も

ここに来て本来の鬱陶しさを思い出し

じめじめと身体にまとわりつくあの感じが京都を支配している

祇園祭真っ最中の京都は
これから一年で最悪の季節に突入する

その向こうの秋を楽しみにして

仕事を来ないしていこうと思う


KAMMER

2007年7月1日

会社を立ち上げて2年5ヶ月が経ったあの日

大きな勝負に出た

京都のど真ん中

洋服屋などほとんどない角地に

僕の服を贅沢に飾る空間を創る事にした

人が集い真剣に洋服について考える場所にしたいと考え

“KAMMER”

『会議室』

そう名付けた

色々な事に挑戦した結果

現在はcassowaryという名に変わったが

やっている事はずっと同じだ


オープン当初

ずいぶん言われた

『1年もたん』

『かっこつけてるだけ』

『商売が分かってない』

近所のおっさんには説教までされた

それでも不安はまるで感じなかった

正確に言うと

不安になる暇がなかった

がむしゃらで

野心的だったと思う

そして何より

多くの人達に通ってもらい

毎日が楽しかった


おかげさまで

本日より契約7年目に突入

今月からは秋冬の新作も届き始める

月並みだけど新たな気持ちで

この街角の洋服店をより良い空間にして行きたい

よろしくどうぞ


術式2013

今年は6型

昨年の好評品番の再登場が2型

新作は4つしか創れなかった

申し訳ない

少しずつこの制作にも支持者がつき始めているので

何とか持続させたいが

なかなかに難しい

来年は大きくテーマの性質を換えて制作する事になっているので

ご期待頂きたい


6月が終わろうとしているのに

拍子抜けする程涼しい日が続く

今日も日が陰っているせいもあり

湿度は少々高いが風もあって涼しい京都

どうせ焦らなくても7月はやって来るし

うかうかしているとすぐさま展示会だ

10月の会場探し

そろそろ始めないと行けない


その展示会に向けて

今友人と集まって各々の作品としてある物を制作している

決して軽い気持ちで始めたわけではないのだが

当初僕がおもっていたスケールではない壮大な物になりそうだ

それぞれのプロがしっかりやりたい事をやった上で

全てが主役になり得るある物

出来上がるのは9月の中頃

その結末に向けて

毎夜オンライン会議を繰り広げ

時々なじみの店で酒を飲みながら議論している

これが何とも楽しい

こんなに楽しいなら毎シーズンやっておけば良かった

そう思う

いつまでたっても後悔の連続

でも時々とんでもなく楽しい事があるから

やめられない

おっさんが集まって必死に遊んでいる

なかなか

良い

テーマ

今回の製作は

単純に洋服を創るのではなく

ある制約の元に新作を構成して行っている

初めて

テーマと言う物を掲げて制作をしている

今まで

テーマをおく事は制作をガンジガラメにしてしまうのではないか

そう考えていたので一度も掲げた事が無かった

今回テーマをおいてみて

その考えがやはりその通りだと感じた

ただ

今は制限が必要なんだとおもう

8年洋服を描き続けて来て

どれだけでも洋服の絵が描けるようになって

テーマだとかがない限り

節操無く絵を各だけになっている気がしていた

だから今こそテーマを持って洋服をこしらえようとおもった

なれない事するなら覚悟が必要

今宵も空が白むまで


修練

洋服は様々な要素が集合して出来上がる

デザイン

パターン

生地

付属



身幅

1つ換えるだけでまったく新しい物に生まれ変わったり

一気に駄作にも秀作にもなる

毎シーズン新しい洋服を描き

新しい生地を探す

でも

それと同時に必ず過去の作品を見直してみる

どこかに蘇生の糸口が無いか

良く売れた物はそれでおしまい

リクエストに応えて再リリースする事はあるが

基本的にはそれは完結したと考える

反対に売れなかった物は兎に角見直してみる

中にはそりゃ駄目だと言う物もある

でも

作り手として

どうしてもあきらめの付かない作品もある

それをじっくり見つめ直す

パーツの組み替え

生地の差し替え
睨んで悩んで

するといきなり

スパコーンと視界が開ける

そうなった物は必ず売れる


この時期

そんな作業もしている

まだまだ未熟故

一発で完成ってのは

そうは出来ないもの