神業

雨天中止になった甲子園

天候も味方にし、

マツダスタジアムでの勝利が望まれます

59年ぶり両リーグ同日優勝

天を見上げながら祈ります

ただいま4-2でカープ優勢

軌跡が起こりうる日が

MR1120バルマカーン到着日となりました

こうなる事を予感していたかのような坂井の神業に驚いています

広島には11

商品確認を終え

さっそく試着

美しい仕上がりでした

雨の3連休

ゆっくりご覧いただけると思います

ご来店お待ちしております

 

MR1120 “highlander”

highlander
スコットランドのハイランド地方の住民という名を冠させたのは
最初にこの形を製作した時
裏地をブラックウォッチやタータンチェックにしたからでした
あれから二度のリリースを経て
寸法や細部の修正を施し
今回ついにもう手の出しどころがないものが仕上がりました
これでしばらくは新しいバルマカーンを創らなくなると思います

まずは身生地から説明します
私の大好物は
ウールの油分が飛んだ乾いたメランジ調の中肉生地です
これは見事にそのど真ん中
特殊な加工ではなく
長く倉庫で寝かせて
油分が失われていったヴィンテージ生地のような仕上がりを
愛知県尾州の機屋さんが精魂込めて表現した逸品です

その糸はネガウールと名付けられました
からりとした触り心地と見栄えに対し
反比例するしなやかさと軽さに
思わず貴重な在庫を全て独り占めしました
とは言えその数量は100mほど
メンズにまわせたのはおよそ70m
縫い上がった枚数は29着でした

裏地の話
このところは気に入っているのは
こういったトラディショナルな生地に
定石のキュプラを使うのではなく
スポーツウェアで使用される高機能素材を使うこと
その機能を大声でアナウンスするのではなく
私がクローズアップしたのはポリエステルの鮮やかな発色
マットなのに鮮やかなのはポリエステルならではです

写真のMR1120は縫製と仕様のチェックのために先上げで上がってきたもので
まだプレスが終わっていません
プレスなんてシワ伸ばすだけだろと思われる方もいらっしゃるでしょう
しかし
その腕前で仕上がりはガラリと変わります
特に袖
せっかくパターンナーさんが綺麗に引いてくれた美しい前振りも 
プレス次第ではぺったんこになってしまいます       
この工場はその点において
圧倒的に美しく上がります
皆さんも体験してください     

そしてこの先上げサンプルから数箇所さらに修正をかけています
とことんやりました
お付き合いいただいたパターンナー様と工場様に感謝します

さあ
あとは皆様に袖を通していただくだけです

先ほど工場様に最後のわがままを言いました
本日京都と広島へ別々の便で出立します
明日9月16日土曜日午後には到着するでしょう
広島カープの二連覇に
間に合いました

merphの今年最初の冬の大玉です
とくとお楽しみください

忘れ物に福があれ

未だに周年パーティーの余韻が残っています

bartender坂井の忘れ物もその一つ

ご丁寧にバックヤードに並べてあった10本の炭酸水

箱詰めしばがら蘇る記憶

5日目にしてようやく1年の経過を実感しました

それと共に波のように押し寄せてきた身体の疲労

しかし

そんな事は言っていられません

周年も大事ですが、カープの優勝も重要です

9月8日から始まった中日3連戦では

去年と同様に中日から白星を3つ頂き

周年祝いとなりました

今日は連覇の好機

本日はもうすぐ試合開始

苦手なDeNAに勝利し、

今年こそ巨人に空気を読んでもらい、

マツダスタジアムで胴上げを願います

 

今日は忘れ物の炭酸水で割ったレモンティーソーダを

疲れた身体に注ぎ込みながら、テラスで試合観戦

勝利を呼び込む水かもしれません

優勝が決まり次第、京都に送りたいと思います

無限の向上心

今までだって
十分に旨かったんです
でも
料理人ってのはさらに上を目指していく
いくたびに毎度食べてるのに
昨夜もまた
その旨さに今までにない衝撃をうけてしまいました

『前より少し塩を強くなじませてから蒸した』
あんだけ旨かったんだから
現状を維持すればいいじゃないか
そう思います
でも
『まだ上にいける』って思うこと
それが物作る人間に必要な”最低限”の資質
満足したらおしまい
だから
もう一度
自分の手抜きしてる場所を探します
重箱ほど見通しの良くない
私の入り組んだ心の隅をつつきます

ピラルク

最終のプレスをかける前の状態で撮った写真ですら
ここまで美しく仕上がっているのは
ちょっと驚きました
この工場の仕上がりには
いつも感動します
その反面
中途半端なデザインを送り込めないと言うプレッシャーにもなります

どこかの工場の倉庫に隠れていたかのような
乾いたウールのツイル
それを使った着丈1m超えるバルマカーン
比翼の隙間から
翻るベントの狭間から
覗くマイクロフリースの鮮やかなオレンジ
そのさま世界最大の熱帯魚
ピラルクの如く

 

洋服を長い間作ってきました
merphという洋服がどういうイメージを持たれているか知りません
聞かないようにしています
私がこの名を冠して作っている服は
単純に僕が作りたい形を表現しています

寒い冬を乗り切るだけじゃつまらない
だから
すれ違う誰かの目を釘付けにする戦闘服仕上げました

もうすぐです
入荷連絡希望の皆さま
我々からのアラートが鳴るのを
もうしばし
お待ちください

深化

2017年9月9日

おかげさまでthe 3rd heimは1周年を迎えることができました

十日市という周りに洋服屋がなく飲食店ばかりの場所で、

ひっそりとオープンして以来、

なかなかしんどい日々でした

しかし

この1年で良いお店になった事を自負しています

月並みな言葉ですが

皆様の協力のおかげです

心より感謝しています

 

周年イベントも無事終わり、

昨日、今日と片付けやイベントに参加できなかった方々のご来店などで

あっという間に1日が終わりました

ようやく落ち着きを取り戻したthe 3rd heim

余韻が残る空間に寂しさを感じます

 

merphというレーベルと一緒に仕事をした1年間

洋服のプロとしての意識の高さ、

当たり前の基準の違いを痛感しました

そのため

くじけそうな時も多々ありましたが、

好きな事なので、諦めたことはありません

これからもずっと

 

これからも深みのあるお店にするために、

焦らず出来ることをコツコツと

穏やかに深化していこうと思います

 

好きな場所で素敵な方々と9月9日をお祝いできた事

僕たちにとって一生の宝物です

ありがとうございました

 

下山・馬越