塹壕外套MR1131

今シーズンのmerph紳士ナンバーワンはこいつでした
たった20着しか作らなかったことをお詫びします
店頭に最後のサイズ3が主人を待っています
この週末あっさりと見つかるでしょう

黒もじわじわと追い上げを見せています
私はこちらを選びました

今回のトレンチ
決して生地は軽くないのですが
試着すると皆さん『軽い!』と言ってくれます
それはきっとパターン技術のせいでしょう
人の体に沿う優しい曲線
余裕を持ちながらシェイプを保つ
merphの命綱です

さて
迂闊にも風邪を引いてしまいました
そこで本日は19時にて店じまいさせていただき
温かい鍋を食べて回復を促します
今週末も皆様の怒涛のご来店お待ちしてます
まだまだ在庫ございます
コートしか創らなくなったmerphのリスタート
とくとご覧ください

 

カニで迎えて肉で送る

会社の売り上げ記録を更新しまくった三連休
三日間で30本を超えるコートのオーナーが決まりました
それを一人で対応しておりましたので
待っていただいたり諦めて帰ってしまわれたお客さんには
本当に申し訳ないと感じています
早くスタッフを探してこの状況打開します

そして
昨日は店を閉めておりました
忙しすぎた連休明けにゆっくりしていたわけではなく
いろんな条件が奇跡的に揃ったので
急遽merph BEST seasonの作品を
東京からモデルを招いて撮影を行ってきました
おなじみのショウゴに加えて
念願かない今回は奥様の花楓さんもきてもらいました
かつて所属した事務所から独立し開業したお祝いを兼ねて
福松でとっておきのコッペを用意して迎えました

ちゃんとその道だけで飯を食ってるプロフェッショナルと
一緒に仕事をするといつも何か置き土産をもらえるんです
私は服を作る仕事をしているので
こういう刺激が何よりも次の制作のエネルギーになります
撮影を終えた今日
早速春の新作の仕込みを始めました

素晴らしい撮影を終えて
関わってくれた皆様へせめてものお礼として
巴里本舗にて打ち上げ
終始笑いの絶えない
なんとも素晴らしい1日でした
また春にも同じメンバーで撮影ができるように
merphをしっかり輝かせて
春夏を迎えたいと思います

 

火曜日なのに

午後5時
今ようやく一段落
開店から怒涛の来客

もう
平日も休日も関係ない
毎日がてんやわんや
嬉しい限りです

じっくり文章書きたいですが
接客の合間に制作をしなくちゃいけないのに
ここ1ヶ月忙しすぎて全然できていないので
今から絵を描きます

お待ちいただいておりました
淑女用トレンチが届きました
この品番を持ちまして
今年のmerph打ち止めとなります
在庫しっかり揃っています
さあ
あなたはどの外套になさいますか?

堺町六角外套専門店

店をコートとジャケットだけにしました
ここ数週間
コートしか売れません
私もコートしか創りたくないわけですし
これが順当な結果と思います

もちろんカットソーもパーカもパンツもあります
しかしそれは店頭には出さず接客の流れでお見せしておりますので
お声がけください

ちなみに現在のトップランカーはこちらです
入荷から毎日旅立っております
各サイズ8枚用意しておりますが
争奪戦必至です
お早めに

近々なんとかwebshopにもアップしたいと思います

三年越し

この生地に出会ったのは3年前の夏
でもその時はすでに完売の状態でした
絶対にこれでトレンチを創りたい
そう思い
翌年
夏が来る前に問い合わせたのにもかかわらず
すでに在庫は皆無
この生地のツラ
それは手がかかるのは当然
大量に作られているわけではないのは想像がつきます
しかしここまでとは
そこで今年は冬が終わる前に予約をしました

そしてついに
今年camelとblackの二色
合計200mを死守
そしてついに念願のトレンチコートとなり
cassowaryに参上致しました

待った甲斐がありました
言ってしまえばフェイクスウェードなんですが
私はこの仕上がりに『フェイク』という言葉が使えません

もうすぐmerph_animaの淑女バージョンも届きます
そしてその納品を持って2018年のmerph
打ち止めです
おそらく過去最高の成績で一年を終えることができると思います
そしてすぐさま春のコートの仕込みに入ります
コートコートコート
とにかくコートを創り続けます

BEST season

2005年にlaluと名乗り始めた『洋服を創る』という仕事
2012年にmerphと名前を改めて
迎えた14回目の秋冬シーズン
春夏を含めると28回の制作ターンにおいて
声を大にして宣言いたします
今シーズン『merphのベストシーズン』です

今までたくさん苦労してきました
しかしその苦労の種は自ら巻いたものです
自分の服は価値がないのかと落ち込みました
しかし
実らなかった種ばかりではありませんでした
cassowaryという最大の収穫があったわけです

そういえばこの店はやたらと植物が育ちます
植物の専門家も驚くほどに
エバーフレッシュは小さな鉢で見事なまでに大きくなりました
きっと何かあるのでしょう
外へ外へと大きくなることに囚われて
ずっと見落としていました
cassowaryというこの街角の洋服店は
もうしっかりとした歴史と実力が備わってその力を持て余していました

毎日たくさんのお問い合わせありがとうございます
今年のコートのどの品番にも毎日のようにご連絡いただいてます
そしてそれだけではなく
地方でmerphを見れないかというご質問も何件もいただきます
特に東京の方からの東京出店の激励は後をたちません。
しかし今は我慢の時
京都で全力を出し切ります
できるだけ早くいいお知らせを届けられるように

ブランドの名前に頼ってしか服を売れない店が
自分たちがそうだということにも気づかないうちに
どんどん姿を消しています
ゾゾのせいにして
メーカーのせいにして
時代のせいにして
本当にそうでしょうか
生地がどうできているかも知らず
ただ単語をコピーしてペーストして羅列するだけの説明文で
仕事したつもりになっていたのは誰でしょう
だから
merphはそこをしっかりやろうと思いました
しかし簡単じゃなかった
cassowaryを除いて

これからまず
この理想の店を限界まで成長させてみます
美保神社で引いたおみくじに書いてありました
『今は積極的に進むよりも一歩下がって平安を守るとき』
実は神様より前に
ずっとうちに女性スタッフ陣に言われ続けていることです
彼女たちに言わせれば
10年前からそうですよって感じでしょう
『じっと我慢の子 何事も八分目』
我慢というのは苦しいことに対してするんじゃなく
欲を我慢することだったんだと四十半ばで理解しました

ただし
洋服作りは全力で参ります
逆にその遠慮はこの店には禁物
都合のいい店ではなく
むき出しの店です
さあそれでは春の仕込みに入ります
ご期待ください

朱の鎧

やっと届きました
ただし先上げのsize3が1着のみ

試着してみましたが
このボリュームに反し
軽い
そして
柔らかい

ふわりと立ち上がるmerphの伝家の宝刀
さあ迷う
個人買いはどちらの朱の鎧にするか
シンプルにバルマカーンか
圧倒的な佇まいのフィールドコートか
などと迷っているところに最終兵器トレンチコートが到着
このキャメルがまた素晴らしい…

明日に続く…..

 

神様の住む港町

素晴らしい祭りに衣装制作として参加してまいりました
島根県の北端の小さな港街
穏やかな凪の海に佇む凛とした神の社
美保神社
音楽を愛する事代主に生の演奏を奉納する祭
『神と海の祭』
私は分身のmerphとして音楽家に憑依して
共に音楽を奉納してまいりました

二泊三日でお邪魔した神様の住む街と妖怪の住む街
京都へ戻ってもなお
気持ちは穏やかに安らいでいます

お参りを済ませた直後から
スタッフに任せたcassowaryは大繁盛
これまでとこの商売の神にも見放されたはぐれ者を見捨てない
さすがは全国のえびす神社の総本山であります

そして今回また素晴らしい作家さんたちともお会いできました
いただいたご縁を大切に
merphを通じて私はどんどん人生を豊かにして生きます

撮影 鈴木蓮華

 

今週こそ

秋晴れが続きます
街は観光客で賑わい
夜の飲食街は松茸の香りが立ち込めます

cassowaryも新作で敷き詰めたいところですが
納品が遅れております
この週末もたくさんの方に新作を期待してお越しいただきましたが
中途半端な入荷状況
お時間作っていただいたのに
本当に申し訳ありません

しかし
私天性のプレッシャーで
ただいま工場に残りの作品を
急ピッチで縫い上げていただいております
この週末には存分にご覧いただけるのではないかと

ご遠方から京都へいらっしゃる方も多いともいます
明日から少しずつ京都の観光スポット情報
それもちょっと京都に巣食う人間ならではの情報を
こちらにて公開致します
旅のお役に立てればと

二度目の白装束

島根県松江市にある
音楽と商売繁盛の神
えびす様の総本山
”美保神社”
数多くの音楽家たちの聖地として知られるこの場所で
10年ほど前から
ドラマーあらきゆうこを中心に
彼女と交友のある音楽家たちがこの地に集い
生の演奏を奉納する
”神と海の祭”というイベントが開催されています

2016年
私はあらきゆうこに誘われ
その年ライブを行った Polarisの衣装をデザインし参加しました

神前ということで
形や種類ではなく
『白』で衣装を統一し三人に着てもらいました
この衣装を奉納することで
私もこれからのmerphの繁栄を事代主神(えびす様)に見守っていただけるよう
お願いして参りました

あれから2年
今年
再びお誘いをいただき
また新しい白装束を製作しました
今回はcassowaryの10周年を祝ってくれた
”ワンショット””竹原ピストル”のふた組
総勢5名の音楽家に白い衣をまとっていただきます
全員が違うデザインの作品をまといます

秋が深まった山陰の夜
シンと引き締まった空気の中
心を揺さぶる音楽が鳴り渡ります
もし
11月4日
彼の地に来れるならば
ぜひ一緒に楽しみましょう