美保パワー

昨年11月4日
島根県松江市の美保神社で行われた奉納ライブに
ワンショットと竹原ピストルの衣装を製作し参加しました
その際買ったお札がとんでもなくご利益があり
その当月2018年11月は過去14年間の月商最高記録を叩き出し
その後も4月までほぼ毎月その月ごとの最高売り上げを更新しました

しかしあまりにも危機的状況だった我が社を盛り返すのに
相当な神力をお使いになったのか
五月中旬に効力が衰えてきたので
新しいお札を手に入れに島根へ向かいました

まずは初日
島根から県境を越えて境港に入り
定宿にチェックインしてから水木しげるロードを散策し
境港の観光大使 ドラマーのあらきゆうこに教えてもらった料理屋に潜入
丘にがったら肉しか食わない漁師も認めるという噂の店で
まるで牛ロースのようなマグロの刺身と
鍛冶屋が鍛えたように輝く太刀魚をいただきました

翌日
この梅雨時に見事に連日快晴の中
本題の美保神社へ
残念ながらライブでお世話になった宮司さんはご不在でしたが
無事新しいお札を手に入れて
古いお札をお焚き上げお願いしてまいりました

今回で3度目のお参り
もうここは我が社の氏神様のような存在になっています
半年に一度
ここにこうしてお参りに詣でて
美味しい魚を食べに来ようと思います

お参りの後にそのままぐるりと半島の先まで車で向かい
灯台から広大な日本海を眺めてきました
普段海と接していない盆地暮らし
このスケールを見て時々抱えるストレスのちっぽけさを確認しました

というわけで昨日から店頭には新しい美保パワーを装着しておるわけですが
昨日は早速上半期最高売り上げを達成
信じるか信じないかはどうでもいいことです
楽しい旅でたくさんの人と出会って英気を養い
またmerphは少し活気を取り戻したことが重要なのです

 

shooting 20190501

ゴールデンウィークの真っ只中
休暇中のモデルを京都まで呼び出して
前回と同じスタッフで再び撮影してまいりました

今回のロケ地は
我が母校
京都産業大学
私が勉学に励んだ学舎は取り壊され
学部は倍になり
敷地内には何やら実験施設が軒を連ねて
全く違う総合大学へと変貌していました

美術館のような建物
そこにmeprhの作品
のぞく初夏に向かう新緑
前回とはまた違う仕上がりになりました

日差しが強いまさに五月晴れの中
勝手知ったる面子は
次々とカットをこなし
あっという間に8カット終了
見事なコンビネーション
安定したチームワーク
それは同じ目標を持ったプロたちのなせる技です

この撮影がまた来シーズンもできるように
なんだか今のmeprhのモチベーションの一つになってきました

秋冬の製作も着々と進んでおります
またしてもコートがメインのシーズンとなります
再び染めた真紅のメルトン
三位合体の新型アーマー
リクエストにも答えつつ
昨年の大ブレイクを凌ぐシーズンにしたいと燃えています

LIVE CASSOWARY file:10

店主の音楽への未練が形となり
これまで9回開催してまいりました弊社が企画する音楽イベント
” LIVE CASSOWARY”
このところ本業の洋服屋として非常に忙しかったので
開催しておりませんでしたが
ずっとお誘いしていた素晴らしい音楽家からお声がけいただいたので
急遽企画を進め
記念すべき10回目のLIVE CASSOWARY file:10の開催が決まりました

今回お越しいただくのは
ギタリスト 小倉博和氏
彼の名前を聞いてピンときた方はかなりの音楽通でしょう
名だたるアーティスト(桑田佳祐、福山雅治、bank band、槇原敬之などなど… )のステージやレコーディングに引く手数多の日本を代表するギタリストです
ご存知でない方も彼の奏でるギターは間違いなく耳にしているはずです

そんな音楽家とmerphのおつきあいはもう10年を超えました
テレビ出演やツアー、また取材やアルバムのアーティスト写真と
あらゆる場面でmerphをご着用いただき
お会いするたびにいつかcassowaryで演奏をしてほしいと
一人の元ギターキッズとして熱意を伝え続けてきた執念が実り
今回、ニューアルバム『sketch song』発売に伴う関西行脚のスケジュールに、京都公演として組み込んでいただき、ついに実現することとなりました
当日はcassowaryのイベントではレギュラーとなりつつあるインストゥルメンタルバンド”NABOWA”のヴァイオリニスト”山本啓 “がゲスト参加いたします
そして、cassowary自慢のバーカウンターでお酒もご用意して楽しいリリースパーティーにいたします
お時間ございましたら、是非ご来場ください

LIVE cassowary file:10
小倉博和 Newアルバム”Sketch Song”
release party

guest:山本啓(ヤマモトヒラク) from NABOWA

主催:有限会社Sanctum

日程 2019年6月23日(sun.)

会場:cassowary (〒604-8117京都市中京区堀之上町118-1F)
時間 18:30開場 19:00開演 20:30終演予定
完全予約制 ¥4,000(with 1drink)予約方法
下記2つの情報を明記の上、cassowarykyoto@sanctum.co.jp へ送信お願いします
1:フルネーム(複数名の場合全員のフルネーム)
2:携帯電話番号(複数の場合代表者の携帯電話番号)

問い合わせ
誠に勝手ながら、お問い合わせはメールのみとさせていただいております
お手数おかけしますが下記メールアドレスにご署名の上お問い合わせください
cassowarykyoto@sanctum.co.jp 

小倉博和/HIROKAZU OGURA

1994年 桑田佳祐ソロアルバム「孤独の太陽」を全編にわたりサポート。

シングル「月」は日本レコード大賞・優秀賞を受賞「孤独の太陽」はアルバム大賞を受賞し高く評価される。サザンオールスターズ・福山雅治・槇原敬之・森山良子・大貫妙子・JUJU・Bank Band・kokuaをはじめ、数多くの作品に関わる。

ギターデュオ・山弦・を結成。5枚のアルバムをリリース

2014年には「GOLDEN TIME」、2016年「Summer Guitars」とソロアルバムをリリース。

高いテクニックと幅広い音楽性に裏付けされた、そのギタープレイ&楽曲はジャンルを越えて多くの支持を受けている。

近年ではFM COCOLOでMARTIN CLUB JAPAN Presents

「小倉博和の、FRIDAY,Sound of Strings」でラジオDJも努める。

 

■小倉博和Facebook https://www.facebook.com/HirokazuOguraOfficial/

 

■小倉博和Instagram

小倉博和 hirokazu OGURA official (@hirokazu_ogura_) 

 

 

chase the shape

よくどういう時にデザインをするのか
どうやってデザインをするのか
という質問をいただきますが
これが皆様が思うような素敵なお答えができないのであります

さあ
そろそろ次の服を作らないといよいよまずいぞ
となった時に
 A4のコピー用紙にあてもなく襟元から絵を書き始めます
まずはいつもシンプルななにかを描きます
描いてるうちになんだか脳の中に線が見えて来ます
直ちに目をつぶって形にしてみます
そしてそれを脳裏に焼き付け
バッと目を見開き
一気にハンガーにかかった状態の絵にしていきます

最初はシャープでザッザッと何本もの線を
ここら辺かというところに描いてみて
その中に決定した線を清書します
デザインに神様なんかいませんし
神様も好き勝手やってるおっさんのところに降りてくるほど暇じゃないでしょう
産業革命のイギリスを舞台にした物語から
トンネルを抜けた途端に一気に広がったランドスケープからインスパイアなんてのは
私に限っては起こりません

ファッションという言葉の世界に入ると
そこは着る側の世界なのだと思います
洋服をどう楽しむかの世界
そこに最初から意識を伸ばして洋服を作ることは
我々のような小さな作家がやることではなく
大きな企業の机の上が起源の服だと思います
だから不特定の第三者との関係を断つことが必要でした
そんな理由から取材を拒否しています

そういうとすぐに
批評されるのが怖いのかなどと攻撃されますが
まず
洋服のジャーナリストに批評できる資格のある人間などいないと思っています
例えば
災害やテロの評論家というのは
多くが元そのスペシャリストであり
専門的な知識と経験に基づき
物事を批評します
しかし
洋服の評論家やジャーナリストの中にほとんど
この世界で洋服を作ったものはいません
そんな人間の意見に耳を傾ける必要を感じません
私は評論家よりももっと恐ろしい意見を真っ向からぶつけてくる人々に
直接洋服を手渡しています
そう
ここで私の服をお買い上げいただいている人々です
汗水垂らして働いて稼いだ大金を
私の服のために私に向かって支払う人々です
ここにいるのですから
逃げも隠れもできません
そうすることで怠け者の私は気を抜かず必死に洋服を作るのです
裏地一つ仕様一つボタン一つにおいて
もっとこうしておけばよかったと思うことはすぐに反映します
こんなシンプルなことに
気づいていないのが洋服の世界の人々です

時代遅れとか言われます
でも
私の譲らずに続けていることは
もともと時代に左右されるような事柄ではありません
作家としての素養だと思っています
偏屈で結構
めんどくさくて結構
こんな風に仕上げてくれた我が父に感謝です

MR4124 & anm4079

MR4124 for men

anm4079 for women

毎年リリースしているドルマンTシャツ
今年の素材はこれまでのデータから最もこの形に適していると感じた
コットンジャージにしました
一般的なTシャツ生地の天竺と違い二重編み(スムース)で伸縮性がより強く
少し生地の厚みはありますが
使用している糸自体が非常に細いもの二重編みですので
単純に糸が太く巷で言うところのヘビーウエイトTシャツとは全く違います
しっとりと体に沿うようにドレープがかかり
重みが伸縮性を利用して下へと流れて膨張を押さえます

blackとwhiteとblueにて
紳士淑女ともにご用意いたしました

夏は何を着ても暑い
そこで空気が通り抜けるように設計したこのTシャツ
最初にリリースしたのは2014年でした
正直こんなに長くリクエストされるようになるとは思いませんでしたが
気がつけば周りの友人やお客さん
そして自分自身もずっとこれを着て夏を過ごしています
季節としてもデザインするカテゴリとしても苦手な夏を救ってくれた救世主です

online store

MR4124 “turkey” black_sizeF 

MR4124 “turkey” white_sizeF 

MR4124 “turkey” blue_sizeF 

anm4079 “turkey” black_sizeF 

anm4079 “turkey” white_sizeF 

anm4079 “turkey” blue_sizeF 

 

基礎無くして感性は生きない

5月3日
まさに五月晴れの京都は神山に出向き
我が母校 京都産業大学で撮影して来た2019年春の作品の写真が
徐々にではありますが手元に届いてまいりました

美術館のような建物をバックに
今年の自信作をいつものモデル『ショウゴ&カエデ』夫妻に駆けつけてもらい
前回と同じメンバーで撮影した今作も
なかなか良い撮れ高ではないかと自画自賛しております

毎回思うのですが
他の業種のプロの仕事を見るのが好きです
実に明確でこのような感性を売りにしがちな職業であるのに
プロというのはその足元にしっかりとした基礎があるんです
そこを踏まずに今の世の中突如としてプロの面する何者かであふれていますが
きっと長くは続かないのではないかと思うんです

うまくやったらぼろ儲けできる世の中なんでしょう
別にちゃんと勉強しなくても威張っていられるご時世なのかもしれません
でも春に死んだ親父の口癖は
『手を抜かない』だったんです
それをずっと聞いて育った私も
やはり親父に似て頑固に仕上がっているようです