grove of merph

先日
店の前に置いてあるシマトネリコの木を見ながら
なにやら話しているご婦人が二人いたので
『植物 詳しいんですか?』と尋ねたところ
池坊の生徒さんだったので
ちょっと相談に乗ってもらったところ
『とにかくどの木も大きさに対して鉢が小さすぎる』
とのご指摘をいただいたので
早速コーナンへとび
土と大きな鉢を購入し
『植物と虫の事なら俺に任せろ』
そう長野生まれ長野育ちのスタッフ 坂口が言うので
本日朝から汗だくで植え替えを敢行

11年前のオープンの時から
正にシンボルツリーとしてcassowaryで育ち続けたエバーフレッシュ
本州以北の真冬は外では厳しいそうなので
12月初旬まで存分に太陽を浴びさせて
根も葉も強く育てて見ます

そして古株のエバーフレッシュを
追い越す勢いで育ち続けるシマトネリコ1号も大きな鉢へ植え替え
門の両脇を生命力の溢れる樹木に護られ
cassowaryはしぶとく生きて行きます

 

七ヶ月ぶりのメンチカツ

久しぶりの東京出張
久しぶりのメンチカツ
展示会シーズンの真っ只中のこの時期に
三日間東京に行っても
洋服業界の人に一人も会わないデザイナーであります

今回のメインミーティングは
まだちょっと詳細伏せておきますが
また素敵な音楽家の衣装のお話をいただき
そのフィッティングや細部の好みの聴取
総勢5名分
それぞれのこだわりや演奏に邪魔にあるNGディテールを
ものの10分でタイプして
明日の私へE-mail
そしてソワソワとしていた我々は本当の目的地
ミュージシャンの聖地
下北沢へ

私20年ぶりの下北沢
連れて行ってもらった店は
正に下北沢ならではの出で立ちと
飾らないけどちゃんとした料理の数々
ここは生ではなく敬意を持って瓶ビール
漢3人
気を使いながら黒ラベルを注ぎ合い
その後は各々のいつもの酒を飲みながら
ほぼ真面目に時々ふざけて気がつけば午前2時
本番での再会を楽しみにそれぞれの寝床へ

不思議なもので
洋服の世界ではそれほど数珠繋ぎにならないのに
音楽家とは恐ろしいほどご縁があります
きっとまだ私の中のミドル坂井が
あちらの世界への未練に縛られているのでしょう
クロッキーブックではなく
譜面に向かう日々を過ごしたかったミドル坂井の存在が
ちょっと変わった洋服人を生んだのだと
思うわけです

未熟なベテラン

まず最初に
この生地はmerphには関係なく
かつて私が働いていたレーベルの作品です
ミラノで発表し
当時某メゾンの制作チームも顧客にした我が師匠達の服です
ロービングクロスの凹凸を利用して
銅の箔プリントをしたオリジナルの生地
まだレーベルを始める前のスポンジ状態の私の脳みそは
毎日刺激と嫉妬で晴れ上がり
クールダウンするためのビールの量は増える一方でした

merphももう14年やって来ました
ベテランの域ですが
まだまだダメです

夏を駆逐する

ここにきて再び蒸し暑さが戻ってきた京都
まさに夏の断末魔
でもいくら抗っても
日に日に秋が夏を駆逐していきます
夜は虫の鳴き声や心地よい風の総攻撃で
ついにクーラーの出番はなくなりました

昼間は暑くとも
一日を通しって感じる秋のおかげで
つい先日まで見向きもされなかったロービングのコートが
毎日のように売れております
近々渾身の朱色のメルトンで仕立てたバルマカーンも届きます

そして届きたての新型JIP UP PARKA
見た目変化がないと言われましたが
先日書いた通り寸法を完全に書き換えたのです
実はデザインを変えるより神経を使うのです

ただし
フードの形はかなり変わりました
ネック部分が長くなり
さらに首元のボリュームをだせるようになりました
完全にこれも防寒着として使える仕上がりになってます

少しずつ秋の作品が揃ってきたcassowary
本日連休の最終日
雲が太陽を遮っています
夕方には涼しい風が吹くでしょう
秋の準備に入りましょう

メジャーチェンジ

長年merphの縁の下を支えてきたジップアップパーカ
2018年の秋に新しい寸法バランスとッフードの設計を手にいれて
本日9月14日
ついに店頭へ届きました

最初だから無地で無難に生産するのがセオリーでしょう
しかしずっとやりたかったんです
2トーン

カラー品番は”malta”
イタリアのつま先にあるマルタ共和国の町並みになぞらえてつけました

そしてもう一色は”dublin”
アイルランドの首都
夜の石の町並みのイメージです

冬までの軽い防寒着として使えるように
素材はオープンエンド精紡交撚機で紡績した糸で編んだ裏毛素材を選びました
難しい説明は必要であれば店頭で
簡単に言うと
一般的な裏毛に比べ
しっかりとしたボリュームと固さがある仕上がりになるんです

さらに色合いも杢調のものを選んでいます
持論ですが
単色のもののように色褪せが目立たず
スウェット素材などの場合杢調のものの方が清潔感を感じます

久しぶりのメジャーチェンジ
店頭にてお確かめください

世代交代

世界にインパクトを与えたロシアW杯日本代表
乾のカットインがまだ鮮明に蘇る最中
新生日本代表の初国際試合
日本VSコスタリカ
若き日本代表のワクワクするサッカーを見届けました

長く日本代表を支えた面々が見当たらないスターティングメンバー
ロシアで試合に出れなかった者
最後の最後に置いていかれた者
ロシアにすら行けなかった者
その悔しさをぶつけることを期待している実況の安いセリフを嘲笑うように
ピッチを駆け回る選手たちはただただ楽しそうでした
あの試合を観た人々は皆心を躍らせたんじゃないかと思います

かくして
日本代表は世界に名の知れたスター選手たちの築いた一時代に終わりを告げ
新しい希望の星々が輝く新時代の幕が開けました
まさに理想的な世代交代
しかしきっと王者たちも黙っていないでしょう
さあ日本代表が強くなりますよ
ワクワクします

さて
話は変わって我らがmerph
長くレーベルを代表するアイコンだったスウェットパーカ
今シーズン久しぶりの大幅モデルチェンジを敢行しました
フードの設計に寸法
全く新しくなっていよいよこの週末お目見えです

 

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