3/12

暖かく春服が着れるようになってきて
そろそろ春物を試そうかという方のご来店が増えてきました
今月は顧客様に加えてご新規のご来店が
例年多くなる時期なのですが
去年はこの時期にアウター類がカラカラ状態で
3月後半にはほとんど無くなっていました
なので
今年は去年よりちょっと気合いを入れて在庫をご用意
さすがにサイズ欠けは出てきてますが
アウターの型数自体はまだ充分にご覧いただける在庫状況です
そんな中
写真のMR1034は遂に残り2着のみになりました
サイズは1&3が1着ずつです
顧客様の中で気になっている方がいらっしゃれば
ぜひ早めにお試しになって下さい
使っている生地は別注をかけた自信のリネンツイル
このダスターコート以外にも
バイカーズブルゾンとレイヤードベストにも使っており
そちらの2型も店頭に揃いました
素晴らしい雰囲気をもっていて
色合いと質感ともに申し分の無い生地感だと思います
非常にお勧めいたしますので
宜しければご覧下さい

rainbreaker Ⅲ世


今年のrainbreakerは若草色

先日の雨が降った日にばっちり売れた

ストレッチが利く防水撥水透湿素材は着心地も快適
展示会に出品しなくともここ3年ずっと創り続けている

今回も直営だけでリリースしたが

卸先さんからも譲ってくれとオファーを頂き少し送らせてもらった

早速売れたと喜んでくれていた

少し冷えた月曜日

ただもう寒気の力も2日続かない

今日は再び春が制圧

目に見えない何かにやられて気管支が少し辛いが

桜の噂が聞こえて来る様になった

春だ


納品の早さには圧倒的な自信を持つmerphとしては

そろそろ12月の木枯らしが吹く頃やって来た

春の浮かれた作品達をおさらいする必要が有るかと思う

品番も揃ったので近く僕なりにコーディネートショットなどを

千葉の旦那で撮影してみようかと思うのだが

問題は展示会の準備との兼ね合い

それまでは暫く吉川店長が撮影した渾身のこちらをどうぞ



tag

ふと

このロゴ奇麗だなとおもった

真っ白の上に薄いカーキの

merph

凄く気に入っている


洋服のレーベルの名前は英語とフランス語が多い

だからひねくれ者としてはそういう言語を使いたく無くなる

前レーベル名の”lalu”もインドネシアの言葉

それでも国が定まると何らかのイメージが付着して来る

だから更に遡って

今はない国

今はない言葉からレーベル名を探した


たどり着いたのが印欧祖語

たとえば

光はleuk(ルーク)

派生した男名がLucasやCaesar


ジョージルーカスの映画の主人公だから

綴りは違うけどルークスカイウォーカーなのか?


印欧祖語に惹かれたのは音

なんだか琴線に触れる音に惹かれた

それで3年前

某大学の文学系学部に通う手下に図書館で『形』という言葉のご先祖を探させた

あの時”merph”を見つけたその子の興奮した連絡と

それを受けた僕の興奮は

あまり他の人には理解してもらえる物ではなかったと思う

わざわざ祝杯をあげた気がする

そんな感動的に巡り会ったこの言葉をどうアイコンにするか

絶望的にアイデアがなかった

ところが弊社の過去最高戦力

田和幸子がやってくれた

豊富にストックするフォントフォルダの中から

僕のかすかに思い描いていた文字を

すんなり飲込める色でさらりとメールして来た

一発採用だったと思う


かくして出来上がったこのロゴマーク

僕の創る洋服の延髄辺りにしっかり張り付けてある

肌触りがいい真っ白なコットンモールスキンの上に

薄いカーキの凸版印刷で

“merph”

僕の思い描く理想のタグ

気が向いたらこれにも目をやってみてほしい




MR4032_gray

トルソーに着せた状態でご覧いただくと
まるでスタンドカラーのジャケットのように見えるこの佇まい
杢目糸を使った生地の複雑な色合いも
素敵かと思います
この生地
遠目には綾目の織り地のように見えるのですが
実際は
とてもあまく編み立てたコットン天竺は
薄手で通気性が良いです
生地と縫製仕様等から洋服のポディションとしては
カットソー素材のカーディガン
それを
着用時の姿はジャケットに見える様に工夫し創りました
脇下から脇腹を通ってそのままポケットへと繋がる線
着用時はこの線が
ウエストにクビレをつくる美しいシルエットを描き出します
見栄えはジャケットに近く
柔らかい着用感はカットソーそのもの
また値段もカットソーの範囲でリリースしています
どうぞ宜しくお願いします

3/10

昼間なのにどんより暗く
昨日の陽気な土曜日に比べると残念な日曜日
ですが京都マラソンを走っていた人達にとっては
好タイムを狙える丁度良い気温だったようです
出場している1つ先輩のベテランランナーも
3時間10分を切れたと達成感に満ちた声で報告をくれました
このタイムだと1キロあたり4分半のペース
同年代とは言え
自分の体力を基準に考えると
この記録は恐ろしい…
京都の街はアップダウンが意外に激しく
さらに
狭い中で距離を稼ぐためにコース中のカーブが非常に多い
かなりキツいコース設定になっています
その中でこのタイムは本当に恐れ入りました
いくつになっても日々の鍛錬がものを言いますね
今日は生憎の雨
ただ春を迎えた安堵感からか
気合いは充分です

本日も宜しくお願いします

今日は京都マラソン

どうやっても事務所にたどり着けない交通規制

早く来る予定が11:30まで自宅待機を強いられた

最後のランナーが北山橋を渡るのを見届けてようやく12時前に事務所に着いた

あの最後のランナー

僕らの方を見て手を振っていたが

そこに居た人々がみんな

ずっとその横断歩道を渡るのを待たされていた人々だと言う事を知らなかったのだろう

隣にいたご夫人は舌打ちをして睨んでいた


こういうイベントは必ずどこかに犠牲を伴うもんだ

ただ沿道の応援する人々の数から察するに

京都市が押し付けて来たこの行事をこの街は受け入れていない様だ

通行止めの警備員に罵声を浴びせる紳士

一旦丁寧に謝った後悪口を言い合うボランティア

ランナーに用意されたバナナをかすめるおっさん

ゴミを拾うために集まったのに愚痴を絶やさない係員

裏側は実にドラマティック

このくらいの事受け入れるゆとりを持つのは簡単な事だと思うけど

そうでもないみたいだ

友人が沢山参加しているし沿道で探している間に

ずいぶん嫌な物を見てしまった


気を取り直して雨の日曜日

北山の事務所でせっせと掃除して

まだ決まっていない諸々をしっかり慎重に決断して行く

明日はまた少し冷えるみたいだ

その後は順調に春

花粉やPM2.5におびえる人も多いだろうけど

春だから仕方がない

夏を憎む僕にとっては春の戯れ言など大した事はない