五月の日差し

cassowaryの店先にシマトネリコを持ってきました
五月の日差しを浴びて
今日は一段と力強く見えます
この木は日光を当て水をしっかりやればどんどん育ちます
しかし
屋内に入れて日光が届かないと
ものすごい勢いで弱っていきます
太陽に当たると発疹が出る店主とは真逆です
五月の日差しは一年で最も危険です

昨日は嵐のような横殴りの雨でしたが
今日は穏やかな日差しが戻り
少し風が強いものの
まさに行楽日和
気温も上昇中
上着を脱いでTシャツがいよいよ表舞台へ登場です

さあ
快晴の5月3日
ゴールデンウィークも本日より後半戦突入
9連休なんて声も聞こえる中
cassowaryとthe 3rd heimはそんな皆様のご来訪を楽しみに
それぞれのmerph格納庫でお待ちしています

 

小さな森

cassowaryという鳥は
和名では火食鳥と呼ばれ
一撃で人を殺すドロップキックを繰り出し
黒づくめに青い顔と赤い髭という
なんとも存在感のあるイデタチをしています

しかし
この鳥は生態系に大きく貢献する創造者でもあります
主食である果実を丸呑みし
自由きままに大平原を闊歩しながら
自然の赴くままにフンを撒き散らします
そのフンには消化されなかった果実のタネが含まれ
やがてフンを肥料に新しい樹木が芽吹きます
つまり
本人は己の食欲を満たして排泄を繰り返すことが
新たな森を産み
そのおかげで森でしか住めない動植物の新たな生態系を切り開くわけです
無意識無関心のチャリティー
これこそ真の奉仕であると
私も我が欲求を満たす物作りが結果として誰かの欲求を満たせれば
そんな思いを込めてこの鳥の名前を我が城に冠した次第です

志は未だ半ば
十分な型数も生産数も仕込めず
地味なイバラの獣道を進んでおります
ただ
この鳥の名をつけたからなのか
なぜか
cassowaryでは植物がよく育ちます
寺町御池の頃に買ったオーガスタは私が両腕を広げたかのような恰幅
オープン当初からシンボルのように君臨するエバーフレッシュは
エバーフレッシュを所有する皆さまから
どうやってそんなに大きくしたのか聞かれます
そして自宅で枯れかけたトネリコは見事に復活しました
今日はあいにくの雨ですが
晴れた春や秋の昼下がりは
実に心地の良い日差しと風が舞い込みます
人間がこれだけ居心地がよければ
そりゃ植物も育つというわけでしょうか
今年で10年になったここでの活動
やはり正解だったようです

洋服屋としてだけでなく
この店がもっといろいろなことの拠り所になれば
そう思っています
音楽や食事
お酒に家具
まだまだやりたいことだらけです
ここが小さな森のようになれば良いと
思います

真夏日と真冬のコート

桜が早々と散った今年の四月
その半ばですでに五月晴れ
ここ数日気温は30度の真夏日
我がアレルギーコレクションの中でももっとも辛い
『太陽アレルギー』の季節がやって来ました
SNSからは鴨川のせせらぎを聞きながらピクニックを楽しむ写真が溢れ
そよ風と青空とサッポロ黒ラベルを楽しむ姿を数多く目撃しましたが
日々私は黒い長袖のローブを羽織り
夜になるのを待っています

思い返せばまだ豪雪の中
このロングシャツの登場から始まった2018年の春
いつになく順調に納品が進み
残すところ半袖のシャツ類とTシャツ類となりました
ただし
今回は半袖シャツ2型にTシャツはまだ数型上がってまいります
ご期待ください

来るべき夏に向けてレイアウトやトルソーに着せる服を考えていた昼下がり
今日最初に売れたのは
なぜか倉庫に持って行かずにストックに残っていた
昨年冬の売れっ子animaのanm1068
ありがたいことにこんな真夏日にお買い上げいただきました
本当に一年中コートが売れる店です
そのほかにもメールで『冬のあのコート、もう残ってないか』
というお問い合わせを多数いただきます
図に乗った我々は
今年も7月からコートをどんどん作っていこうと目論んでいます

あまり先のことを話すと
みなさん店にお越しいただけなるのでこのくらいにして
春の話に戻します
現在店頭では
レイヤードのパンツとドルマンTシャツが高打率を叩いております
上がって来た作品は続々とこちらで公開しております
カタログがわりにご覧下さい

KAMMER cassowary webshop

在庫がゼロになっているものも店頭に残ってる場合がございます
お気軽にお問い合わせください

さあ
本日も幸先の良いスタートとなりました
京都はヘルニアの坂井
広島は肋骨にヒビの入った馬越が
皆様のご来訪をおまちしております

焼いた土

真性blueの勢いに気が取られておりましたが
もう一色のterra cottaがじわりじわりと売れて来ました
今期のドルマンスリーブも衰えることなく好調です

第一弾のMR4117とanm4075は
柔らかくしなやかな生地の触り心地と
やはりこの染め色が勝因でしょう

terra cotta
イタリア語でcotta(焼いた)terra(土)
ベージュともブラウンとも言えぬ印象的なこの色
好評です

共に満足な染め上がり
当然私は二色買い

谷間季節のセットアッパー

日中は半袖でも過ごせるようになって来ました
しかし流石に夜はまだ肌寒い
いや
かなり寒い
そういう時期何を着ていいのかわからない
洋服稼業をしていると
そのクレームをたくさんいただきます
ぼくらの所為ではないんですけどね
なんとなく謝ってしまいます

そこで
そんな時期
春の今頃と秋の始まりに
気軽に羽織れるカーディガンのポディションのカットソーを
ここ数年トライして来ました

実は二年前に完成していたデザインなのですが
工場とのスケジュールが合わず
ベンチでその時を待っていた作品です
一体なんと呼んだらいいのかわからないので
デザインネーム(実はこっそり全デザインにつけているんですが)
“divine”でスタッフ間のやりとりをしています

ダブルライダースの面を盛り込んだ胸回りのデザインと
宗教着を連想するフォルムのキメラデザイン
気に入ってます

しっかりと腰のあるプレーティング天竺を使っていますので
カットソーながらジャケット感を少し醸し出せたのではないかと

ニット素材ですから
小脇に抱え用が腰に巻こうが
気を使わないと思います
まさに
この時期のお供に最適かと思います

完全に 青い

コットン100%では染まり切らない青が
レーヨン混入のこの生地ででました
ここ数年
ずっと出したかった青です

濃く
美しく仕上がりました

少し肉がありふわふわとして非常に柔らかく
肌触りも心地よし
さほど度は詰まっていないので
通気性もよく
夏本番も乗り越えてくれることでしょう

もうmeprhの代名詞的になってきましたこの形
もちろん昨年のままではございません
着丈を伸ばし
袖丈を短くしました
着用時のバランスがぐっとよくなったと思います

入荷からものすごい勢いで売れています
しかし
今回は自身がありましたので
しっかり数をご用意しておりますが
お早めにご来店ご連絡ください

もう一色のterra cottaはまた明日にでもご紹介します

名は無い

カットソーでジャケットを制作しました
ダブルライダース的な要素を少し盛り込んだ
ガウンと申しますか
カーディガンと申しますか
形を聞かれても説明しにくい作品です

素材はヘビープレーティング天竺
簡単に言えば
伸びにくい厚手のTシャツ生地

カラーはashとblackの2色
素材の面はシーズンを問わないユーティリティー
春のみならず
秋の始まりにもレギュラーになることと思います

online storeにもアップ完了

boss buys both

このパンツは非常に快適である
よって

2色買いました

普段通りの格好に黒は活躍するし
今まで転写デニムに頼りきりだったところに
この撥水の白がはまり
洋服を着るのが楽になりました

嫌われ者の白
実はみんなを嫌わない博愛主義者
コーディネートでこれほど合わせやすい色はないのです
今cassowaryの店頭では
この白に合わせやすい作品を新旧問わず並べています
白への開眼
お手伝いします

merph decor

merphの制作の裏で
事務や店舗運営などの様々な面倒を片付ける闇の組織
『Sanctum婦人部』
私が会社をなかなか成長させない間に
スタッフたちは次々と嫁ぎ
元気な子供を産みすくすくと成長させてしまったため
店頭に毎日出勤することができなくなった昨今
日替わりで人妻たちがだらしない社長の面倒を観に来てくれている

そんな縁の下の地下組織が
ついに日の目を見る活動を開始
merphの制作で発生する様々な残資材
それを利用したインテリア装飾ブランド
“merph decor”
その第一弾のクッションが仕上がりました

今後もキッチン雑貨にもその触手を伸ばし
ゆっくりと制作していく予定
乞うご期待

リミット解除

気づけば今年の春の納品は完了し
夏の制作も終盤
Tシャツの職出しを終え
いよいよ週明けからは
紅葉の頃の服の制作に入ります
苦手な春と夏を今年は見事に乗り切れそうです
苦手だと思うことで
自らリミッターを作動していたようですね
『やればできるじゃないですか』
弊社を支える人妻スタッフたちに褒めてもらえるのではないかと
期待しております

秋の話の前に
まずその褒めるべき春と夏の作品たちをみなさまに見ていただかなければ

水どころかワインやコーヒーまで弾き飛ばす4WAYストレッチ
機能もさることながら
この軽さとか着用のストレスフリーの着用感
制作した自ら2色買い完了いたしました

とかく嫌われる白いパンツ
でもみなさま
白ほど春と夏に欠かせない色はございません
コーディネートを一気にひろげるのは
無難だと言われなが
実は黒としかコーディネートできない黒ではなく
使いにくいと有名な白なのです