MR5014

MR5014 C/# charcoal

MR5014 C/# beige

最初は長さ180cmのマフラーでした
ボリュームあるニット
でもチクチクしないベビーメリノウールの毛糸で編み上げました

そのマフラーをうまく首元にふわりと巻く方法をお客さんにレクチャーしていて
この状態を簡単にセットできるものを作ろうと考え
まず単純に輪にしてたところ
ボリュームが出る状態の長さで輪にすると巻く際にかなりきつく
巻くときの余裕を持った長さにすると装着時にあごの下にだらりと隙間が開いてしまう
そこで半ひねりしてメビウスの輪にして
自然に八の字を作れる長さにしてこの巻き具合を手に入れました

自転車を運転する方も
これならばしっかりと首回りを温め
拘束感もなく
それなのに解けてこないのできっとお役に立てると思います

charcoalとbeigeの二色を30本ずつ用意しましたが
いよいよ残り少なくなってきました
charcoalに関してはあと数本です

オンラインストアにも在庫格納いたしました。
meprh online store KAMMER

肉の焼き方

先日
妻の誕生日に神戸の友人の精肉店『ゆさか精肉店』に
ステーキセットをお願いして夕食にいただきました

まずはゆさか精肉店のご紹介を
神戸市北区にある三代続く神戸牛の精肉店
その三代目と交友がありまして
もう何年も事あるごとに美味しいお肉を手配してもらっています

店舗での販売以外にも
全国の名だたる名物シェフから信頼される研究熱心な肉の虫です
少しでも興味がわけばとにかく本人に会いに行き
自慢の肉をまず味あわせて販路を開拓する姿は
尊敬に値します

ゆさか精肉店
〒651-1213 兵庫県神戸市北区広陵町6丁目174−1

さて
そんな肉のプロの湯阪くんに
『家庭でも美味しく肉を焼く方法』なんていうこっぱずかしい質問をしてみました
なんたって今回すごくうまそうなこんな肉を手配したものですから
その答えは
『肉屋として最大限の仕事をしているから誰が焼いたってうまいよ』
しびれます
最大の敵は水分だそうです
脱水する処理が完璧にしてあるとのこと
専門用語で『肉を枯らす』と言うそうな
その上でさらに美味しくする方法として教えてくれた内容は
これまでの常識を覆すというか、全く逆の方法でした

みなさんステーキを美味しく焼く方法としてこんなことを聞いたことないですか?
『常温に戻す』
『熱したフライパンでまず表面をカリッと焼く』
『その後アルミホイル巻いたり余熱で中に火を通す』
はいこれら全部NGだそうです
ではどうするか
私はこの肉を言われた通りに調理して冒頭の火入れに成功しました

まずフライパンを火をつけずにコンロに乗せ
そこに冷蔵庫から出したての冷たいまま肉を乗せて
そこで初めて火をつけます
それも強火で
これは私の見解ですが
そうすることで冷たい肉が一緒に熱くなり
表面の焼き目と中の火入れが整うのかと
根菜を自ら炊くのと同じ原理?

冒頭の写真
一度ひっくり返して焼いて
すぐに切って皿に盛り付けたものです
なんとこれだけレアなのに血が滴らない
これですね、枯らしてある肉

これまで幾度となく『こんなはずじゃなかった』ステーキを食べてきましたが
もう肉を悲しませない
さあかかってこい近江牛米沢牛松坂牛
私が完璧な火入れで成仏させてあげましょう

前年度比300%

長年無用の長物だった弊社のオンラインストア”KAMMER
新型コロナウイルスという思わぬきっかけにより
改善を図り
非対面で作品をご提供できる場所を作らなければと
必死にテコ入れをして来た甲斐もあり
昨年2019年度の売り上げに対し300%の急成長をいたしました

しかし
わかっています
まだまだ不便で分かりにくいオンラインストアであります
もっと根気よく撮影と迅速かつ頻繁な商品掲載を望まれていると思います
300%になったといえどまだ全体の売り上げの10%にも満たない数字です
JCBが使えないとかそもそもの問題もあります
でも逆にこの程度のテコ入れでもここまでの効果が出るのですから
真剣に整えていけばまだまだ成長が望めます
店頭売り上げの一部をネットに移行するのではなく
ご来店が難しい状況の顧客様にもじっくり作品を選んでいただけるように構築し
新しい販路として確立したいと思っています

大きく環境が変わった2020年
嘆いてばかり入られません
順応と継続
生き残るためにがむしゃらに小さな脳みそをフル回転で日々を過ごしています
merphなりに
決して開き直りではなく
オンラインストアであろうとも
我々の意思が行き届いたオンラインストアを目指します

もちろん赤味噌

関西に住まうようになり
鯖の味噌煮を食べなくなった
定食屋に行っても合わせかこうじ味噌か
私が食べたいのは赤味噌ドロドロのやつ

最初に名古屋から大学進学で京都へ来た時も同じことを思った
我が母校の生徒たちにとって鯖といえば今井食堂
しかし今井食堂は鯖の煮付け
味噌煮ではない
だからあの時も味噌煮が食べたくて色々な食堂や惣菜屋をのぞいたが
どこも赤味噌じゃない
たどり着いた結論は
『作るしかない』
そしてマスターしたはずだった
その記憶を信じ
少し調べながら
作ってみた
まろやかでコクのある素晴らしい出来に仕上がった

 

『これでいいか』の向こう側

オリジナルで作ればいい
確かにそうかもしれない
でもその行動によって価格が無意味に上がってしまってはいけない
生地屋が提案してくれるものがその時点で優秀なら
それをわざわざ素人がテコ入れする必要もない
せいぜいやっても色を好きなように染めるくらいだ
皆さんもよく洋服店で『これはオリジナルの生地です』
そう言われたことがあると思う
しかしそんなこと言われてもだからどうしたと感じるでしょう

とことん生地屋の手持ちのものを全て見せてもらう
面倒臭いと思われてもしつこく電話する
たとえ大量生産の生地にだって素晴らしいものはある
一口に『ネイビー』と言ってもどれだけでも可能性はある
『これでいいか』の向こう側に理想の待ち人がいたりする
そうやって探し出した生地で仕上げた作品は
確実に売れていく

新年早々
今そんな状況の真っ只中
緊急事態宣言が明ける頃
皆様を新作とともにお出迎え出るように

今年の冬の話

気が早いですが
今年の冬の作品について

冒頭の写真のコート
これは個人的にも今年の冬楽しみにしていた新作
スーパー100のメルトン
ココアブラウンというこれまでに使ったことのない色も
ダブル前のハーフ丈も
merphとして新しい挑戦だらけの期待と不安の塊
今年もう一度チャレンジしようと思います

そしてもう一つ悔しい思いをして今年に回したのがこのジャケット
イタリアからやってきたインパクトの強いグレンチェック
オレンジ×ライトブルー×ブラウン×アイボリー
そうは出会えないコンビネーション
一目惚れで購入を決めたんですが
コレクションベースで動く生地生産は昨年の冬の時点では
リアルタイムで作品を作る我々merphに必要な3反の在庫がなく
泣く泣く2021年に回すことになりました

店の片隅にかけていたこの作品を見他お客さんから
すでに何件もご予約をいただておりますので
今年こそはしっかり生地を確保しようと思っています
生産の段取りに入る5月くらいまでは店頭にこのサンプルがありますので
ご興味あればご試着ください

新年早々
またしても不穏な雰囲気が漂う日本ですが
雪が降ろうと猛暑日が続こうと
新しいウイルスがオーバーシュートしようと
merphはとにかくコートを作るしか考えていません
2021年もまた新しい作品を
皆様にご覧いただく所存です
よろしくどうぞ