突如KAMMERに住み着いたドクツルタケ
根元の眉の様な糸が意志の隙間に張り巡っている
おそらく収穫してもまた生えて来る
とてつもなく危ない白い死の天使
猛毒御三家と言われるらしいが
残りの2つが気になる
にも続々と作品をアップしている
ご多忙ご遠方の方
ぜひこちらで新作をご覧頂きたい
吉川の写真も3年前に比べれば宇宙工学雑誌とゴシップ宇宙人情報の差
ヒトは成長し変化できるが
するかしないかは本人次第
脈々とご先祖様が進化を続けて
こんなに便利でアカデミックな存在になったのに
それをわざわざ放棄して
メカニズムや真理を無視した無責任情報に一喜一憂しているのは
もったいない
進化を利用するか
進化しきったからこそ
退化し放題のジェットコースターに絶叫するかは
自由だ

仕様はカットソー
見栄えはジャケット
僕の中では
カーディガン
サンプルの時よりもやはり上等に見える
こんな事なら
もう少し上代をつけておけば良かった
時既に遅し
既に黒の在庫がほとんどない
追加も視野に入れなくては行けないが
なにせ原価率が馬鹿高い
創っても創ってもあまり儲からない
納期の兼ね合いもある
でも欲しい人がいるから創りたい
零細企業のジレンマ
どこかオリエンタルなアジアの奇麗な洋服の雰囲気が有る物を創るのが好きだ
中国のどこかの山岳地帯に
川の流れを利用してロープ1本船に引っ掻け
岸から引っ張りながら遡って行くど根性民族が居る
そのアイデアもすごいのだが
僕が惹かれたのはその人達が皆
上は明るいネイビーのスタンドカラーのシャツジャケット
下はグリーンのチノーズみたいなストレートパンツ
お揃いできていたのがもの凄くかっこ良く見えた
大学の暫くそれを真似していたのを覚えている
僕は有名ブランドにのめり込んだり
ヴィンテージに取り憑かれたりせずこの業界に住み着いた
洋服をもっと広義にとらえたくて
着る人に取って来て行く事で特別になるのが自然であると
買う時点から特別な存在に仕立てる事は居心地が悪いと
そう思っていた
今もそう思っている

この晴天の下
クーラーがまだついていない新居で
ひとり引越前の立ち会いや掃除や家具の組み立て
飲むお茶と出る汗の量がイコール
少し飲み過ぎかと思う程飲まないと
あぶない
暫くcassowaryに顔を出せずに居るが
吉川から届く日報で皆さんのご来店を確認している
35度の猛烈な暑さの中
次から次へとMR1018のオーナーが決まっている
非常に嬉しい
去年のうちから企画、資材手配した作品ゆえ
嬉しさも倍増する
その他MR4021とMR4027紙プリント裏毛も絶好調
苦労した甲斐がある
パンツではMR3011
急な生地変更を余儀なくされたトラブル品番だったが
元から使うか迷っていた生地に変更したところ
卸先さんからも
『こっちの方が良い』
『信用してますから大丈夫です。送ってください』
と心強いお言葉を頂いた
本当に良い卸先さんに恵まれている
これからもしっかり製作して感謝を表して行きたい
お客さんにしろ取引先にしろ
やたらと賛同したり賞賛したりする人ほど
あまり分かっていなかったりする
僕のお客さんや取引先は口より先に買ってくれる
僕の服を着てくれる
厳しい事も平気で言って来る
これがいい
僕だってまだまだ道半ばどころか序盤戦
店に立ちながら洋服を創るのは
未熟な自分の洋服を着る人と一緒に書くを上げて行きたいからだ
厳しい事言ってくれると言えば
目の上の悪性腫瘍
失礼
僕ら悪玉コレステロールの親玉
市原直樹先輩が何とも似合わない表参道の裏手に店を今日オープンする
どうせ夕べは致死量のビールを摂取して
パンパンの顔して初日を迎えている事かと思う
我が引越と納品で今回は祝いに行けなかった
東京の方々はぜひ
きっと彼らしい店が洒落た街の片隅に根を下ろしていると思うので
そして
どうせ今日も日がてっぺん行く前に酔いどれているはず
じきに大阪店もリニューアルするらしい
目の上の腫れ物にはこれからもしっかり成功例を見せてもらわないと
彼のせいで視界は狭いのだから
見本になって当然だ

『暑い夏には生ビール』
とぼけた事を言う物じゃない
黒ラベルに関して言えば
冬だろうが花が節操無く咲き乱れる春だろうが
旨い
言うまでもないが
もうすぐやって来る秋にもなれば
黒ラベルは生ビールのひつ上の存在になる
我が社に盆休みは無い
納期を必死で守ろうとしてくれている工場さんが
汗水たらしてミシンを走らせてくれているから
毎日の様に新作が事務所に届いている
それを受け取り検品して
首を長くしてくれている方々へ届けなくちゃいけない
ただ
その大量入荷のおかげで北山は鍵を閉めさせてもらっている
その上
我が家の引越も重なり
留守にする時間帯も多い
あっちいってこっちいって
汗だくの毎日だ
だから
愛しの黒ラベルをなかなか飲みに行けない
先日もいつものベトナム屋が軒先バーベキューをすると言うので
仕事終わりに飛んで行こうと思ったのに
既にお開き
お盆で皆が笑い声を上げる中
1人仕事に溺れて泣いている
この男にも盆は無い
生まれたての嫡男のために
毎日包丁を握っている
仕事終わりここに来てちょっとつまんで黒ラベル
今は鮎の一夜干しがおすすめだ
今日は五山の送り火
我が家は絶好調のおかっぱ頭を実家に預けて引越先の大掃除
まだクーラーの無い新居でワックスかけたり
押入の掃除したり
そんな日に限って予想最高気温は35度
32度だった昨日でさえ
3回Tシャツを着替えたのに
今日は何枚持って行こうか
灼熱と潤いの街
風が吹いても不愉快な京都の夏も
後少しの辛抱だ
これを堪えれば
ご褒美の秋がやって来る
そう考えて今日もしぶきの様に汗をかこうと思う
ちなみに
cassowaryは吉川店長がしっかり開けている
はず
今年はいつになく秋冬の新作の上がりが早い
出来る事なら僕も店頭でお出迎えしたいのだが
今年はお許しを

比叡山は霧に
いや
雨に包まれている
明後日は大文字だが天気は大丈夫だろうか?
今日の京都
気温は然程高くはない
ただ
湿度は不愉快きわまりなし
歩行と水泳の中間で前に進む
その湿度のせいだろうね
観葉植物の根元から
まぁまずそうな白いキノコが生えて来た
何者だ
立派に生えた後の木の血縁は間違いなくない
食べても大丈夫だろうか
それにしてもどうやってここに
風が運んだ物語だろうか
不気味だがすごく奇麗だ
のんきな事を言っているところに報告が入った
これドクツルタケではないかと
猛毒のキノコ
なぜそんなキノコが
経路が非常に気になる
とりあえず我が息子を含め
北山には子供が沢山遊びに来るので
今から切除する

記念すべきcassowaryの5周年
その日に届いたのは今シーズンのエースナンバー
MR1018
高蓄熱科学綿がしっかりと入ったキルティングジャケット
スポーティーなつらしてイギリス紳士のシルウェット
展示会オーダーも店頭予約も1等賞
コーデュロイバインダーで飾ったサイドベントが気に入っている
キルティングとは言えど
奇麗に袖を振りウエストくびれも美しく
そして何より
チョークストライプの品の良さ
この生地もオフシーズンに格安で手に入れた上質のデッドストック
ここまで仕上げて価格を抑えられた要因は生地の仕入れに有る
出来映えと価格に自信有り
北山には本日より
堺町六角には明日より配備
ぜひご覧頂きたい
さて
弊社堺町六角の店長の手抜きにより
何のご挨拶も無いまま迎えた5周年
当日にアリバイ程度のご挨拶メールを送るという
失礼極まりない事態をお詫びするとともに
頼りないゆとり世代の副産物が守る堺町六角cassowaryですが
何卒
これからも末永くご愛顧願います
とにかく
わたくしは真剣に洋服を創って行きます
ここに来て頂く人すべてに取って
特別な店である事が理想です