堺町六角の奇跡

午後2時の岡崎
この交差店にこの時間に東向きなのはおかしいのである
3時に打ち合わせがあり
昼下がりに店頭に到着したのに
大急ぎで事務所へ戻っている
もうお分かりだろう
またしてもあの男にはめられた
連絡をくれないから二度手間になった
しかしまあ
そのおかげでこの爽快な広い空を見れたし
今日は大目に見てやろうと思ったが
店に戻って
『これより大きいダンボール出して』と頼んだら
全く同じ大きさのダンボールを出してきたので
さっきの分も含めて許すの中止
じゃんけんして勝っても負けてもデコピンをされるという罰を与えた

そんな僕にとっては試練でしかない店長吉川
しかし最近明らかに絶好調
今年度卸売は大暴落なのに
彼の担当する小売
つまりcassowaryの売上は2月3月と月間最高売上を記録
今月も間違いなく記録を更新する
ちなみに生産額は昨年の1/3
春夏の納品を例年の12月からではなく
2月下旬からに遅らせたにも関わらずだ
少々驚いている

関係各所より大絶賛される彼の『鈍感力』
そのせいかずいぶん前に教えたことが
ようやく脳の正しいところに届いたようだ
豆だってすぐ食べられる食べ方もある
けど
こういう納豆みたいなやつもいるんだ
納豆だけに粘った甲斐があったのか
それともただの時間の成果なのか
いずれにしろ
これまでの吉川とは少しだけ違うようだ
これを『堺町六角の奇跡』と私は呼んでいる

とまあ冗談半分で書いたけれども
今年の春
どうやら荒療治のおかげで
今までの自分たちの間違いを証明してしまったようだ
そしてこれは今後もっとはっきりとしていく
もう少しで整う
そうしたら一気に洋服のレーベルの当たり前を
一切やめて別の方法でやっていこうと思う
環境の改善をして
新しいことにも挑戦していく
もうちょっと
もうちょっとで楽しくなる

レイヤードショーツ2016

ちょっと今日は暑過ぎやしませんか
家からの短い通勤時間の間でも
そこいら中の緑が一気に芽吹いて来ている印象を持ちました
cassoaryも既に夏への準備も整っていますので
今日から店頭に並べます

IMG_2026
今年のレイヤードショーツは
コットンリップストップのblackにて創りました
見栄えには小さな格子柄の織地が特徴です
また今回はサイドに小さなカーゴポケットを配置して
内側のカットソー部分のポケットと合わせて
合計4つになっています
カーゴポケットにはフラップが付いているので
小さいながら実用的な機能もございます

レイヤード仕様なので
着用時には程よいボリューム感があります
そして履き心地は
言うなれば男性用のボクサーパンツくらいに
とっても気楽です

長い3ヶ月

神戸の最高気温は23℃と汗ばむぐらいの気温
小窓を全開
気持ちの良い風です
また外にでたくなる衝動
ベンチを磨きながら本日スタート
やっと2月からの花粉症の症状が良くなってきました
5月には完全復活
薬も飲まず出勤
アレグラー生活が終わると夏が近づいていると毎年思っております
ammonでは夏に向けての作品も並んでおります
過ごしやすいお天気です
是非トアウエストにフラリと立ち寄り下さい

本日はstutterheimなり

今日のような天気には最適な
雨にも風にも負けないstutterheimのレインコート
ウィメンズサイズは完売してしまいましたが
メンズサイズは各サイズ1着ずつまだございます
メンズでこのAラインのシルウェット
そこがとても気に入って買い付けてたのですが
来期からこのカタチはメンズでの展開は無くなってしまうそうで…
残念です
男性にこそ特にお勧めのこのカタチ
復活しなければこれが最後になると思いますので
宜しければぜひ1度袖を通されてみて下さい。

パンツも揃いました

merphの納品が揃ったので
この写真のショーツも店頭に届きました
一足先に大爆発している
バイアスボーダーのトップスに続いてくれたら良いけど
どうなるでしょうか
ただショーツでブラックを出すのは意外と久しぶりなので
お待ちいただいてた方も多いように思います
こうなると夏も待ち遠しくなります

虫コナーズ

直営店だから売れて当たり前
馬鹿なことを言うでない
我々は名の通らない

名を名乗らない京都の街角のただの洋服店である
そこで洋服のおまじないにかかった亡者が
その名を掲げて
街灯に虫が吸い寄せられるように扉を開けて
merphと書かれた札の付いた洋服を買いに来るわけではない
第一
我が店舗には看板もなく
店の名前もmerphではない

でも
merphの服はここで多くの人の手に渡る
彼らは僕らを知らず
初めてここにきて初めて見て
決して安くはない作品を納得して買って行ってくれる
そしてまたいつの日か戻ってきてくれる

何かがおかしくなった洋服業界で
生きていくために早々と作った自由な場所
それがmerphの直営店cassowary
ここでは洋服は洋服業界の邪悪なおまじないから解放されて
先入観なくその姿自体を見てもらえる
そうなるように僕らはリスクを背負って名を伏せた
メディア掲載を拒否した
皆が当たり前にプラスになると思っていることを疑った
その結果栄養を取ろうとして時に病になることもあることを知った

報告
冒頭の写真のカットソー
店頭用に用意した男女合わせておよそ40枚がもうすぐ無くなります
なのでもう40枚追加生産します
でも
黒じゃなくて
ネイビーのボーダーでやります
このTシャツ一枚に幅180cmの生地を2.1m使います
普通のTシャツが3枚ほど作れる分を裁断してたくさん無駄を出して
一枚のTシャツが生まれます
そうしないとできなかったんです
それをしたかったんだからそれでいいでしょう