7周年

おかげさまで

cassowaryはKAMMMERとしてスタートしてから本日7歳となりました

寺町御池でSanctumを始めた2005年

予想以上に多くの方々にご来店いただき

すぐさま調子に乗って店舗を別で構えようと企みました

しかし

なかなか物件がみつからず

御幸町は絶対にいやだったので

どこかに寺町通りの様に歴史を感じながら

路面で店を営業出来る場所は無いかと酒を飲みに行った帰りに

毎日の様に碁盤の目をしらみつぶしで探しました

そんなある日

夜中に通った堺町六角

まったくノーマークだった交差点に理想の正方形を見つけたんです

それがここ

当時洋服店が入っていましたが

どうせ出すならここがいい

そう思って

翌朝すぐに不動産関係の友人にお願いし

もし退去願いが出たらすぐに連絡してほしいと頼んでおきました

それから二年

寺町の店も忙しく

卸先も増え忘れかけていたところに友人から電話
 
『坂井君 あの物件夏に空くで』

春の陽気がようやく安定して来た四月の末の出来事でした

あれからもう七年です

苦労も興奮も恐怖も歓喜も絶望も全てここで体験できました

これからもきっとそれの繰り返しです

今日はお祭りはしません

まずはこの店を一緒にやって来た吉川と乾杯して来ようと思います

5年経っても相変わらずではありますが

何でも出来ると思って勘違いしてる若造より

何も出来ないでもがき苦しみ続ける餓鬼の方が我が社には必要なんです

社長である僕がそうなのですから

明日からも変わらず苦労しながらこの店を何とかやり続けて行きます

宜しくお願いします


そして

8月16日

五山の送り火の夜

17時より

ささやかではございますが

いつもの通り

黒ラベルを20Lと

当初福松にお願いしておりましたお料理ですが

店主が不慮の事故に遭い

入院せざるを得ない状況となりましたので

ピンチヒッターと致しまして

御所南

Sala de esterにケータリングをお願いし

旨い物をつまみながら乾杯をして頂こうと考えております

生憎一階のcassowaryから大の字はご覧頂けませんが

燃える前燃えた後

冷たいビールを飲みに来てください

ビールが尽きるまで

いや

ビールが尽きても呑んおります

皆様のご来訪

心よりお待ち申し上げております




人型サムシング

九年半のSanctum inc.の歴史の中で

未だに越えられないトップレコードの売上がある

確かオープン二年目の九月だったと思う

その日は平日

天候は台風直撃

ただ前日に入った新作に多数の問い合わせを貰っていたと記憶している

開店すぐになじみの顔が現れて

生憎の天気だしと珈琲を入れてゆっくり飲みながらソファで話していた

すると直ぐまた来客

そこから耐える事無く誰かがやって来る

そのうち新規のお客さんもちらほらと

結局閉店までずっと誰かがいる状態だった

ただ

忙しくてどうにもならないと言うのではなく

8時間の営業時間ずっと誰かと話をしながら珈琲飲んでいた状況

最後のお客さんが帰ったあと集計して驚いた

あの日は1人だったから友達の店へ盛大に飲みに行ったはずだ


今日も台風の来襲

そして昨日問い合わせを多数いただいたTATAの転写パンツが入荷した

あの日と違うのは店が堺町六角の路面になった事

平日ではなく土曜日だと言う事

そして店の主が僕ではなく吉川青年だと言う事

さあ結果はどうなるか

未完の底抜け大器

人型サムシング

吉川薫

今月のMVPを目指して今日も張り切ってcassowary運営中

よろしくどうぞ





進撃のヒーロー

今月は忙しい

事務所の引越に新作ムービーの撮影に春夏のサンプルアップに

秋冬の量産進行に

進撃の巨人14巻に

アイアムアヒーロー15巻

圧倒的に人手不足

圧倒的に体力不足

退去まであと一週間だと言うのに

その間に撮影2件と新巻2つ

神様の試練と悪魔の呪いが同時にやって来た

どっちがどっちだかわからない

そりゃそうだ

悪魔はみんな元神様だからね

神様がやるのが試練で

悪魔がやるのが呪いって呼ばれるだけの話

雑炊とおじやの違いと一緒

雑炊の敬語がおじや

皇室の方々が食べる雑炊が『おじや』

水分の量やスペイン料理のオジャ?だかがルーツってのはいまいち説得力が無い

僕はおじや敬語説を推奨している


話がそれた

とりあえず忙しくしているが

楽しくやっている

来週7歳を迎えるcassowary

吉川店長がお盆で帰って来る皆様をおもてなしするために

色々仕込んでいる様だし

ご期待頂けたら幸い

サプライズ企画もあり

僕個人

非常に楽しみにしている企画

吉川の晴れ舞台見届けて頂きたい

キリンのガイコツ

出演者と制作側のスケジュールの合間を巧みに縫って

撮影はじわりじわりと進行中

順調に美しい映像がSONYの目玉の中に飲込まれている

ぞくっとする瞬間多数

ただし

真夏の撮影

したたる汗の量は半端なし


今回の撮影の際

休憩時間にちょっとバレーをしてみた

撮影監督も元バレー部

ひさしぶりのレシーブとトス

驚いたのはボールの固さ

痛くてレシーブするたびに悲鳴が漏れる


永遠に続けられたツーマンも10回も続かない

10年の月日は悲しい程に残酷


記憶が正しければたしかわたくし

高校時代バレー部

愛知県ベスト8


控え

リベロ

当時はリベロなどとは言わなかった

ミドルブロッカーが後衛に下がった間休憩させるための交代

主戦場はベンチ

レシーブの乾いた音で昔の事を思い出した


来週もまた別の撮影

タオルと水分が僕らの命綱























cobolt green burgundy

昨年好評だったスウェーデンのレインコート

今年も入荷

新色が沢山発表された

その中から三色をピックアップ

天竺に艶を押さえたラバーをコーティングしたこの素材

手触りも良く

発色も落ち着いて美しく収まる

出来る事なら素材を手入れて自分でも何か創ってみたいと思うほど

雨を凌ぎ風を壊し

裏は天竺だから肌に接してストレス無し

デザインはシンプル

魅力は十分










ランバージャック4世

綺麗なインディゴブルーとレトロなストライプのコンビネーション

ふわりとしたブークレに接着芯で張りを持たせ

表情をそのままに綺麗な縫製で仕上った


腰にポケットのあるこのデザインに

弊社はランバージャックと名前を付けた

そう

キコリ

ワークシャツと呼ぶのも芸が無いし

身頃の切替を利用した作業用の手袋をしたままでも突っ込める

大きなポケットに由来してランバージャックと呼び始めた


名前を付ける理由は単にデザインの宣言だけではない

デザインに名前を付けると工場とのやり取りがしやすくなる

コートやパンツ、カットソーと違い

シャツはデザインが大きく変わらないので苦労する

そこで勝手にという訳ではないが

一応個人的な理由はしっかりと持った上で

シャツの名称は職業で選別する事にした

ランバージャックにドクター

フェローズにオペレーター

それぞれの職業の現場で役に立ちそうなディテールを盛り込み

それがしっかりとmerphの作品となる様心がけデザインした

今季の秋冬はランバージャックとフェローズを制作

共に秋口に丁度良い羽織り物

冬になればコートの中で活躍させて頂きたい


じっとりと夏ですが

秋冬の立ち上がりを楽しいんで頂ける様

どんどん新作投入して行きます

八月の幕開け

さあ

八月ハチガツ8がつ

分厚い灼熱が怨念の街京都をドームの様に覆い被さっております

兎に角

暑い

宝ケ池にのぼる坂

狐坂の温度計は連日38〜40℃

暑くても届きます

次から次へと秋冬の新作が届きます

昨日

シャツ納品前チェックが上がりました

間もなく全数納品されます

八月は他にもカットソー品番がいくつか届きます

随時

こちらでも紹介させて頂きます





蘇る暴君

穿いていればすぐに欲しいと言われる

大学の先輩が創るマスターピース

これがプリントなんだから世も末だ

オカルト話ではなく

すでに人間はテレポーテーションの初期段階に成功している時代だ

このくらい驚く事じゃない


ここ数年

merphだけで展開していたcassowary

仕入れをしなくても売上が落ちない状況が整った

そこですこし色気を出してピックアップを始めた

会社としてもうすぐ10年

cassowaryの場所も7年になる

多くの顧客さんが通ってくれる店になった

そうなるとお客さんからのリクエストも沸き上がる

そのなかからいくつか復活させてみた

入荷は週明け

既に入荷連絡希望が殺到している

ご連絡頂いている方々へはメールもしくはお電話で

こちらでも店頭に届き次第報告致します

名作をぜひ


社会通念

撮影のからみで様々な施設にロケの打診をするのだが

同じ内容に対してその対応や理解は大きく差が出る

今回は内容上スポーツ施設での撮影ばかり

先日の乗馬クラブなど

あまりにも親切で撮影に理解もあり

一緒に創っていると言いたくなる程良くして頂いた

来月半ばに打診している大阪府堺市の大規模な施設も

市の運営のなかで最大限のご協力を頂いている

実に順調だった

今日までは


問題を起こしてくれたのは京都府のとある市

ロケの帰りにちょうどいい具合のグランドを見つけ

そのまま電話して予約をお願いしてみた

しかし

電話予約は出来ないとの事で

先方に従い窓口まで申し込みに赴いた

撮影の内容を伝えたが

前例がないので行政に確認する流れとなり

返答は後程伝えると言われた

ともあれまずは申し込みをしてからだと言われたので

申込書に諸々を書き込んで窓口に提出した

そしてその日の夕方撮影に市から撮影に関し1万円の請求が来た


1人でやっている訳ではないから

関係者に伝え返答すると言って電話を切った

翌日

FAXで送られて来るはずの書類が来ていないので電話したが休館日だった

そして今日先方から電話がかかって来た

『ご希望の日ですが他に申し込みがありましたのでご使用頂けなくなりました』

どう考えてもおかしいと思うので食い下がった

先方は追いつめられると『社会通念上』

と言う言葉を振りかざしでたらめの開き直りを繰り返す

結果謝罪し非を認めた

その後重複した申し込みを取り下げてもらって僕らに使用許可が出たが

ここでも一言

『こちらが一歩譲っているんだから』

などと抜かしやがった

頭に来る

受付に言った時から椅子にふんぞり返り

ため口接客


京都の湿気が心地良く感じる程不愉快な対応と発言

多くの人と関わると時々こういう事がある

頭に来るけど

同時に

残念だ






真夏の敖光

亀岡で撮影をして来た

頭上に雲は無く

しかし

吹き抜ける風が心地良く

撮影は順調に進んだ


今回も友人の鈴木淳子に出演をお願いし

そうは出会わない特技を存分に発揮してもらった

素晴らしい映像が撮れた

回数を重ねるごとにどんどん我々の作品は派手になりつつある

洋服のPVってのは良くあるけれど

大資本でもないブランドがここまでやるのは見た事が無い

と思う

でもそれが僕の様な小さな無名ブランドで出来てしまうのは

まさに仲間のおかげだ

ロケ地の散策から小道具の調達

作曲録音ボーカリスト

モデルにロケ弁に至まで

全てが飲み仲間の伝による

誇りに思うと同時に感謝の気持があふれて来る

どうにか何かの形で恩を返せる様に出来る事をやり続けて行こう

そう思う

灼熱の太陽に皮膚を壊され

またしても太陽湿疹発症

疲れといたんだ体を癒すにはこれしか無い

おそくにとった昼食(王将)が胃袋にまだこべりついていたが

約束の打ち上げの地へ行かない訳には行かない

5人でとりあえず500gとか

戯言

結局追加500g

1kgの赤い肉を食いつくし

その後は先斗町のカラオケバーで隣の席の男性を巻き込んで

深い夜まで大はしゃぎ

申し訳ないくらいに楽しんでいる


これから僕は2015年の春の制作に追われる日々が続く

同時に撮影をすすめ

その都度

いちいち少しの進展を酒とうまい食い物で祝う

でも

その結果がしっかりと僕の作品を楽しみにしてくれる人達に認めてもらえる様

汗かき絵を描き

効率の悪いディーゼルで突き進む