the earth

内緒の行事が明日から始まるので
昨日はその設営で昼から汗だくになり働いた
サンクタムを始める前に勤めていた会社で部下だった人妻が手伝ってくれて
なんとかリミットの1時間前に整った
僕の下で働いていた女性スタッフも皆嫁いで行って
素敵な奥様になっている
そしてこんな風にまた僕の仕事を手伝ってくれる
不思議なことに男たちは誰も帰ってこない

仕事を終えた僕らは腹が減った
疲れ果てた体には餃子がいい
ということで旦那ちゃんも呼び出して三人で王将へ向かった
二条通りを東へ向かい
付き合ったら左へ曲がり
白川通を北上していると
今まで背後にあった西の空が
とんでもなく美しく暮れ始めているのに気がついた
急遽僕らは大型スーパーの駐車場に車を止めて
急いでその屋上に上がった
写真はそこで撮った6月18日の落日
旦那ちゃんのアイデアで逆さにしてみたら
まるで宇宙からみた地球みたいになった

さあ
今日(19日)から8日間
久しぶりにみっちり接客業
案内させていただいた皆様
彼の地でお会いしましょう

 

breakthrough

徐々に次の春の服も考えていかなくちゃいけない
まずは今年の検証から始める
製作ってのはダメだったもの再構築が傑作の早道
これまでに何度もそうやって主役になった作品がある
まさにホンダのCM
さあ昨日までの自分を越えろ
昨日までのmerphを越えろ

雨音work

6月
毎年この雨の月を僕はほとんど事務所で過ごす
食材を買い込んで家にこもって
仕事とギターと料理で過ごす
雨の音は仕事に集中するための呼び水
なぜだか雨の不快さを部屋の中で関わりを断つことで心地よくなる
そのために
デスクを整理整頓することにしたが
その途中に発掘されるいろいろな資料や書類で僕の手は止まる
結果
決意から
すでに一週間
デスクは今日も混沌としている

そんなデスクでもやらなくちゃいけないことは進めた
秋冬の新作のグレードを2つあげた
工場のマッチングをしっかり考えて
生地も裏ルートで交渉し特級品を確保した
展示会以後少しmerphのコレクションを進化させて
8月から新作を投入していく
特にトレンチとリバーシブルベストに期待してほしい

梅雨入りした京都
その間にめざましく仕事を完了させ
新作をしっかりと作り込んで
そして梅雨が終わる頃
また皆様にちょっとした報告を
それもまた乞うご期待

ざわめき

知人の舞台女優に御誘い頂き
彼女の舞台を観に行ってきた
八幡市の石清水八幡宮の境内
その杜の中
ぽっかりと空が開いた場所に設けられた特設の舞台
会場に着いてから
しばらく落日を楽しみ
日が完全にくれた19時
舞台は始まった

実は舞台というものを見るのが初めてで
1時間40分のノンストップの物語と聞き
ずいぶん長くやるんだなあと感じたけれど
始まってみればその作り込まれた音楽やセリフや動きに
目が離せなくなった
冒頭つかみどころがないセリフに逆に集中力が上がった
多くを説明しないまま物語はどんどん進み
大勢のキャストたちは完璧に動き
絶え間なくセリフが襲いかかってくる
見る側に己で考えろ言わんばかりの
様々な思想や哲学、物理学のキーワード
僕も知っている要素がたくさん突き刺さってきた
同じことを知ってる人が書いているんだろう
でも
なぜあんな物語が作れるのか
心がざわざわした

ものを作る者の端くれ
時々こういう全く自分にできないことを成し
心にざわめきを起こしてくれる人間の作品を見るのは
とても重要な刺激になる
洋服に落とし込んだり
直接影響を受けるわけではなく
何か鈍くなっている部分が動き出すような気がする

さて
活発になったはずの我が心を引っさげて
明日からまた出張
ここ二週間は怒涛のスケジュール
舞台の言葉を借りるなら
空間は進み続ける
駅弁食って二時間新幹線で打ち合わせしながら
いい仕事していい酒を飲む

また新しいこと始めるので
それに対する準備を進めている

しかし
どうしてもそれじゃなきゃいけないものをなんとか手に入れようとしてため
この三日不本意ながらインターネットの大海をさまよっている
根気のいる作業の中
昨夜ようやく一つ狙っていたものを確保した

疲れ果てた目をこすって時計を見ると23:47
もう直ぐ日が変わる
でも
どうしても飲みに行きたくなって
タクシーに乗って祇園のBARへ向かった
二つ上のマスターがやっている静かなBAR
ここは決まって一人で行く
まだ誰かを連れて行ったことがない
理由はマスターとゆっくり話すため

このBARに連れて行ってくれたのは京都に来てからの一番の友達だった
彼は事情があってもう今はもう京都にはいない
その彼の悪口をマスターと話す
悪口といっても
彼の思い出話
彼の素行の悪さが結果悪口となってしまうだけ
僕もマスターも彼のことを心愛している
しかし
最近は彼のネタもつき始めた
今どうしているかも知らない
最近は京都にも来ていないらしい
いつの間にか彼以外の話しかしなくなった

そんなさみしい気持ちと
なんだかここに来ると落ち着いて酒が飲めることを確かめて
雨の中帰ってきた
もう直ぐ夜が明ける
そしたらmerphの製作と並行進行で探し物開始
いい酒飲んだから体は楽だ
3時間ニューロンをダウン

規定路線

五月の爽やかさが次第に薄れて
京都はすでにあのじっとりした湿気の始まりを感じています
これから始まる梅雨と夏にか弱い私の心は折れそうです

そんな中
手にしているのはwool100%の分厚い生地見本
一度は『2016AW』などと冠して創り上げたmerph群を
もう一度考え直しています
美味しい生地が見つかってしまったので
仕方がありません
merphの今年の秋冬は
まあいつも通りのごついコートの大行進
そこにどんどん展示会から生地変更して
特級品を差し込んでいます
柄にもなくちょっと市場を意識した霞んだコレクションを
cassowaryで望まれる自己顕示欲突き抜けた作品に
規定路線へ修正しているわけです
内覧会をご覧いただき
少しテンション下がった方
ご期待ください
いつものmerphにもどします
そしてこれからそれをもっとやり切っていきますよ

皐月某日

広島から帰ったら
京都は夏でした
また縁があって素晴らしい音楽を聴きました
それから仲間のお店の5周年と10周年を祝って
うまい酒を飲みました
さあて
服を創ります
新しい服を創ります

 

 

最後の一撃

ドルマンスリーブのを着ているのに
そう見えないようにする工夫(デザイン)
裾幅を通常のTシャツ程度にして
見頃に身幅を錯覚させるインパクトの強い別布を叩きつける
機能としてリラックスできる民族衣装のパターンを採用しつつ
それのみで終われせるのはつまらないから付け加えた一工夫
この一工夫が蛇足かトドメの一撃か
これはトドメが刺せたと思う

 

副店長

久しぶりの店頭出勤でございます
ゴールデンウィーク二段目の三連休を
太陽アレルギーと生にんにくで体調を壊し
首まで寝違えて
本日はわたくし吉川店長の直属の部下
”副店長”坂井が8時間
皆様のご来訪をお待ちしております
右から話しかけないでください

cassowaryはすでに吉川の牙城
良い意味でも悪い意味でも
とりあえず
在庫の隠し場所(保管場所)がわかるかが不安です
おかげさまでcassowaryは
年明けからずっと好調を維持しています
そんな状況下でのゴールデンウィーク
久しぶりの一人での店番
無事に終わることを祈ります
職務を果たしましたら
今宵も酒場へと消えていきたいと思います
レスターの優勝を祝うというテイで
いや
場合によりましては
昼からcassowaryで始めてしまっても良いでしょう
国民の休日です
節度をもって嗜めば
文句は言われないでしょう
それでは5月3日憲法記念日
ゆっくりcassowary始めます