金沢首脳会談

今月は出張が多い
定例の広島から始まり
久しぶりの東京
そして明日から金沢へ

時々思う
果たして僕の出張は『出張』と呼んで良いのだろうか

例えば広島だったならば
現地についてまずは店に行く
そこですることといえば
ソファに座り
横に置いてあるテイラーを奏でて珈琲をねだる
それから今夜の打ち合わせ(飲み会)の店を真剣に考える
そして閉店時間を待たずしてさっさと酒場に向かい
二軒目はあそこに三軒目はあの人の店にと指図する
二日目はゆっくりと起きて
すでに大方覚えた街の中で昼飯を食い
時折会食などもするが滅多になく
また昼下がりから店に行き
ソファに座り
横に置いてあるテイラーを奏でて珈琲をねだる
それから今夜の親睦会(飲み会)の店を真剣に考える
そして閉店を待たずしてさっさと酒場に向かい
二軒目は昨日と違うあそこに三軒目は今夜もあの人の店にと指図する
わざわざ言うまでもないが
広島に飲みに行っているのだ
でも
これでいいと思っている
広島に行って
僕が活躍するようじゃ
ダメなわけだ
でも
ほったらかしじゃダメなわけだ
結果
やれることといえば
二泊くらいで赴いて
広島の旨いものを食らって酒を飲むことぐらいしかないわけだ
それを繰り返してるうちに
なんだか次の出張先が生まれてしまったりするわけだ

まさに
二月の広島出張に参加したある人物加え
meprhの首脳陣3人は明日金沢へ向かう
そう『出張』なのである

そうだ、京都に居た

健康のため
減量のため
考思のため
毎日ではないが
できるだけ歩いて出勤している
鹿ケ谷から堺町六角までは50分かかる
距離にしておよそ4km
少々意思をしっかり持たないと
途中MKの誘惑に負けそうになる
そんな僕のシャボンのメンタルを守るのは
音楽と風景
iPhoneにearphone差し込んで
ちょっと大きめの音で『アイナハイナ』を聴きながら歩き出す
まずは自宅周辺のやがて咲く桜の蕾をチェックしながら坂を下る
そこからしばらく殺風景な丸太町通を我慢
岡崎道で左折して平安神宮へと向かう
ちょっと足を止めて社を詣り
広場を斜めに抜けて二条通りへ
そこから次に目指すのは鴨川
それを越えればあとは毎夜彷徨う酒場の前を数件過ぎれば
我が箱庭に到着

ただの出勤も観光になってしまうのが
この街の良いところ
実家の名古屋や仕事で東京、広島、金沢と行き来して楽しんでいると
不思議なもので京都のことも今まで以上に楽しめて来た
忙しい忙しいと眉間に皺寄せてばかり居ずに
ちょっとゆとりを持って歩いて出勤
続けていきたい

highlander

バルマカーン
所謂
ステンカラーコート
merphではメンズでもウィメンズでもリリースしています
素材も付属も同じですが
パターンは別々で製作しています
襟の形と大きさと前下がり
ベントの有無
着丈の割合
一致する場所はありません
結論
別物です

そして
今回の春の作品で楽しんでいただきたいのが
裏地の配色
赤 青 オレンジ グリーン
様々な色をコントラストをつけて配色しました

着用時はもちろん
脱いで眺めた時も
しっかり作りこんだ洋服を選んだと思ってもらえるように
そう思って細部を作り込んでいます
明日も着たくなる服
それが
洋服を作る上で全ての作品における共通コンセプトです

夜の暗闇とchampagne supernova

時間が止まっておりました
春も僕らの新作を待ってくれているかのように
足踏みをしてくれました
気がつけば三月も半ばをすぎて
さあいよいよ尻尾どころか
下半身が火に包まれて来ましたところに
やってまいりましたmerphのポイントゲッター達
昨日のフードジャケットfogbreakerに続きまして
本日はバルマカーンのhighlanderが到着

ようやく始まった春を祝うchampagne goldの裏地はオレンジ
限りなく闇に近い夜空のようなdarknightにはロイヤルドラゴンズブルー
工場にはこのメッシュ裏地やめてくれと言われております
しかし文句言いながらもしっかり仕上げてくれる
職人達はそういうもんです
素敵です

なんとか三連休に間に合いました
京都の寒さも和らいで
あちこちで梅が咲いています
さあ春を始めましょう

霧を切り裂け

お待たせいたしました
merph 春 始めます

まず先陣を切りますのは
滲むカモフラージュをプリントしましたcottonリップストップを使用した
fogbreaker
ようやく来た春に毎日羽織っていただきたい
軽く扱いやすい仕上げにしました
裏地はスポーツウェアに使われるメッシュをつけました
ポリエステルですし乾きやすく
そして鮮やかな発色をしてくれます
今年の春のmerphは身生地と裏地の配色を思い切っています
洋服は着心地ももちろん重要ですが
それ自体だけで造形物として迫力がなくてはいけない
僕はそう思っています
今年で洋服作り出して13年
干支一回りしてようやく納得のいく佇まいを表現できるようになって来ました

さあ
merphの新シーズン
みなさまとくとご覧くださいませ

Jasmin et Chat noir

仕事を納めて
巴里本舗にて
食事を終えて
小雨の降る中
東へ向かって
ジグザグ進み
二条通りから
鴨川を渡って
川端通の東入
薄暗い酒場に
いつもの面子
飽きもせずに
ハイボールを
じっくり三杯
時計は1時半
ほろ酔い深夜
ようやく家路
ここより東に
立寄る店なし
テクテク東へ
月と雨の降る
三月の半ばの
なんでもない
よくある一夜

ドレッシング

スウェットパンツに
上から布帛生地を叩きつけて
フォルムを保たせる
スウェットなどのニット生地のパンツは
あまり細くしすぎると下半身のラインを露骨に出しすぎます
それを避けながら
細いシェイプを残しました
穿き心地と綺麗なシェイプ
水と油をドレッシングにしたわけです

二種類の生地のコントラストを選ぶのも悩みましたが
今回は同じくインディゴのデニムを
生地段階でワンウォッシュしたものを使いました
この二つのインディゴはそれぞれ違う色落ちをしていきます
その末がどうなるのか
二種類のインディゴのドレッシング
そこも楽しんでいただいただきたいと思います

春の侵食と冬の断末魔

京都の店の中央で
予定外に大きくなったエバーフレッシュ
店主に似て
横へ横へと成長を続けています

その生き生きと茂緑の枝葉と
ハンガーを飾る春の衣を
全開の入り口から吹き込む暦はずれの寒風が揺らしています

先週末
ようやく工場から新バルマカーンの
先上げの縫製チェックが届きました
限りなく黒に近い紺のライトモールスキン
カラー品番をdark nightと名付けたその裏に
鮮やかなロイヤルドラゴンズブルーのスポーツメッシュを貼り巡らせました
もうすぐです
シンプルなバルマカーンにしっかりとmerphの魂塗り込んで
京都と広島のハンガーラックに佇みます

もうしばらくお待ちを

日時計

長かった影がだんだん短くなってきました
楽しかった冬が終わり
もうすぐ憂鬱な春と鬱陶しい夏がやってきます
考えただけでも耳の奥に圧迫感を感じますが
やがてくる秋に向けて
今年の春と夏を真面目に過ごしていきます

春物の到着が遅れております
ここ数日期待して足を運んでいただいた皆様には申し訳なく思っております
もう少しです
工場からの連絡も縫いあがりを予感させるコメントに変わってきました
まずは鮮やかなシャンパンゴールドのバルマカーンが届く予定です
裏地はオレンジ色のメッシュ素材
今しばらく
今しばらく
お待ちください

尾張魂

このところの日課は
中日ドラゴンズの沖縄キャンプ中継を観て
若手と新外国人選手のチェックすること
とにかくすごいのが新外国人アレックス・ゲレーロ
ブランコ以来の長距離砲
昨年加入したビシエドとゲレーロの並ぶ打線
ヨダレもの

若手投手では2013年ドラフト1位の鈴木翔太がいい
それから今年から支配下登録になった育成上がりの三ツ間卓也
菅原道眞の末裔らしい
横手から150km/hのストレートを投げる独立リーグ出身の24歳
ベテランも負けてない
同い年の岩瀬がなんだか復活の予感

長年続いた常勝落合体制の副産物は
心狭き他球団ファンとゴシップ新聞の執拗なバッシング
負けません
我ら尾張侍は不屈の民
今こそ見せよ尾張魂
新戦力が加入してどん底からの再出発
今年のmerphと瓜二つ

今夜は味噌煮込みに決定