1月の営業は21日まで

2024年が始まって
あっという間に2月の尻尾が見えてきました
毎年こういうことを書いている気がします

さて
告知しております通り
1月22日から2月2日まで
堺町六角の旗艦店は改装のため休業いたします
店の一角に事務所スペースとストックが出来上がります
これまでみっともなく積んでいた記事の見本やさまざまな備品
それと入りきらないストックをしまう白い部屋
中にはミニキッチン(IKEA製)も作ります
夏場は蕎麦を茹でてランチにします

明けて2月3日には
merphが愛してやまないキャンバスバッグの受注会を開催します
デザイナーの平松氏も今回は期間中数日来店してくれます
ぜひじっくり話を聞きながら吟味してください

洋服やバッグ、靴、身につける物に関して
良し悪しを無責任に押し付ける立場ではないし
それを忌み嫌っておりますが
好き嫌いははっきり発言しております
このバッグは本当に好きなんです
生地や縫製が良いとかそんなことは当たり前のことで
それより何よりこの佇まいです
どんなに最高級の生地や縫製や仕様を持ってしても
全く魅力を感じないこともあります
言葉で説明したくないほど
このバッグの姿は私にとって美しく見えます
そしてやはりこれを持っていると多くの人に尋ねられます
大量の情報を発しないと人に魅力を説明できないものは
私の関わるところではありません
洋服が洋服として
バッグがバッグとして
シンプルに魅力が伝わるものを
皆様に提供していきたいと思っています

もちろん
merphの新作も仕込んでいます
昨年の春はまだコロナで鈍っていましたが
この冬でリハビリは完全に終えました
春からしっかり数量仕込んでおります
夏にやる気をなくす悪い癖も今年は克服して見せます
バッグ受注会の他にもまだ公表できませんが
色々と仕込んでおります
そちらもどうぞご期待ください

 

よろしく2024年

新年あけましておめでとうございます
2023年はmerph史上最も多くの服をご購入いただきました
そのほとんどの方に私から直接お渡しできたことが何より嬉しく
続けられ限り
このスタイルでmerphをお届けしたいと思います

2024年
昨日から販売をスタートしましたが
早速たくさんの方にご来店いただき
本日もお茶を飲む時間もなくお話しさせていただいております

というわけで
新年の挨拶にしては横着な文章ですが
早速店頭の業務に戻らせていただきます

本年もよろしくお願いいたします

merph

2023年ありがとう

今年は久しぶりに31日まで店を開けました
恒例のおせちの受け取りや大晦日に必ずきてくれる方もいらっしゃるので
よく売れた年こそしっかり開けられる時に開けて
merphをご覧いただこうという考えです

本年度
1月決算なのでまだあとひと月ありますが
すでに旗艦店の売り上げは過去最高売り上げを超えています
今年もたくさんの方に
日本中、世界中の方にmerphをご購入いただきました
今日はそんな一年を
おせちを置いてつから暖房をつけるわけにはいかない
コンクリートばりの冷たい店の中で
友人たちの奏でる音楽を聴きながら振り返って
4時間過ごします

年が明けて2月になると
弊社はいよいよ第20期に突入します
20年目の最初の月から
色々とイベントを用意しております
その辺りも新年早々にお知らせしていきます

新年は2日から
勇気を持って積んだ在庫はかろうじて各品番各色各サイズを
ほぼ全てご覧いただける状況をキープしています
新年のスケジュールはこちらにまとめてありますのでご覧ください

それでは
皆様
良いお年を

2023年12月31日
坂井

秋雷

今日で今週2度目
京都は秋の雷が轟いています
雨はさほど降らず
大きな音だけが賑やかに鳴り響いています

気温が今ひとつ気持ちよく下がらずに
海外の人たちはいまだにノースリーブです
今年はスペインやイタリアそれにブラジルやメキシコの人が多く
merphの服はラテンにまったく受けません
これは新発見でした
やはり北欧〜中央ヨーロッパ
そしてアメリカとアジアに受け入れてもらっています
ぴちぴちのシャツを着た方がには独特のフォルムをプレゼンしても
それより自分の肉体を際立たせたいと言う考えがあるようです

その昔
お師匠様が言うてました
『イタリアは肉体が美しいと考えるので体に沿った線を引く
フランスはとにかく飾り付け原型を無くしてくる
イギリスすなわちアングロサクソン
それにゲルマンは人間の体は醜いと考えるから
服のフォルムで格好をつける』

決めつけてはいけませんが
やはり日本人の感性はアングロサクソンやゲルマン系に通ずるかと
憧れではなく共感が得られる気がします

merphの洋服作りにも
やはりイギリスやドイツのエレメントが強く入っています
若い頃ドイツのトレンチコートで心をくすぐられ
1990年代のロンドンのデザイナーたちの服を道標に
2000年代の先輩デザイナーの生き血をすすって

merphの服を作っています

10月もあと少し
ここ数日静かな日が続きました
例年ここから忙しくなります
11月には初の繁忙期に東京POP-UPを開催します
今回はmerphの主人が全日程働きます
しっかり体調整えて東京へ参じますので
よろしくお願いいたします

 

美保詣

8月が終わりました
暑かった
忙しかった

緊急事態宣言が出なくても
人は街からいなくなることがあるのを忘れていました
京都の夏は質が悪い

文句は言えど
仕事はしっかりしました
ここ数年では全くなかったスピードです
今日から始まる九月に備えて
あとは売るだけです

仕事をするだけじゃなく
我が社の守り神
美保神社へもお参りに行ってまいりました

わたくし
そんなに信心深いわけではないですが
こちらでいただいたお札のご利益があまりにも凄まじく
この数年
半年ごとに家族旅行を兼ねて詣でております
そう
毎年ではなく
半年毎に
おそらく瀕死の我が社を救うのに
通常の出力では無理だったのでしょう
半年でご利益は絞っても出なくなるんです
出涸らしになったお札(バチが当たるかも)を持って
お礼に伺いお焚き上げお願いして新しいお札をいただきます
というわけで
今年も8月の末
新しいお札をいただいてまいりました
準備は万端です

お参りと言いつつも
それだけではやはりここまで通わないわけで
そこには当然
半年に一度行きたくなるなにがしが待っております

ガツンと焼かれた野生味のある鰻だったり
日本海の海の幸
道中に立ち寄る蒜山では
遠くで油断してる牛を見ながらステーキやハンバーグを嗜みます

そしてこれです
神様に会いに行く前に妖怪たちと戯れるのです
イカ焼きを齧り生ビールを飲みながら
のどかな街を歩きます

九月から全力でmerphを皆様にお届けして
また半年後
満面の笑みでお礼参り行けるように
がんばります

FADE AWAY

殺意のある暑さが和らいできました
『京都の夏は暑い』とは言いますが
今年のそれは京都に住んで延べ二十数年で一番厳しかったと思います

そんな年に限って
とんでもないスピードで商品が揃ってしまいました
暑苦しい店内の様子は
行き交う人々を不快にしております
その様子を見て
今年はしっかり良い時期に品揃えが整ったと確認ができました

このところの京都は
雷と夕立の毎日です
これを書いている今も突然暗くなって雷鳴が響いています
しかし、この土砂降りのおかげで
ひと夏ローストされた日本が少しずつ冷やされていく気がします

これからやってくる秋
毎年たくさんの方が日本中、世界中から京都を訪れます
顧客様の中にも京都へのご旅行を検討されてる方も多いかと思います
なるべく皆様をお迎えできるように
できる限り店を開けてお待ちしてます

VALUES MERGE INTO CLASSIC

VALUES MERGE INTO CLASSIC
様々な価値、要素をクラシックの中に融合させる

ゴルフという伝統的スポーツに
merphとして洋服として何か新しい要素を溶かし込めたら
そんな思い出このテーマを掲げております

そして
このシンボルマークの中央に聳えるタワーは
神戸のポートタワー
大阪の通天閣
そして
京都の京都タワー
この三つを一本に融合したこの企画のオリジナルデザイン
ちょっとポップなこの姿
どんどん愛着が湧いております

デザインしてくれたのはmerphの新ロゴをお願いした福井氏
実は
彼の会社名は『株式会社アンダーパー』
最初から彼に決めていました

このシンボルマークを
merphお得意のシーリングプリントにて胸に刻印しております
このプリント
一つ一つ手押しなんです
ものすごく時間がかかるのに
何百枚という発注をタイトなスケジュールの仲間に合わせてくれました

merphのSNSからもお問い合わせいただいております
非常に嬉しいのですが
今回はビームスゴルフ神戸さんでの限定発売です
皆様ぜひ神戸へ

merph x BEAMS GOLF KOBE

コロナ禍のある夏の日
男女数名のひと組のお客様がご来店されました
それが始まりでした

その御一行は株式会社ビームスの『ビームスゴルフ』の皆様でした
じっくりと真剣に商品と店内をご覧いただき
商品をご購入いただきました

その後再びご来店いただき
またしてもご購入いただいたのち
弊社の東京POP-UPにまでお越しいただいた際
ついに飛び出したのが『ゴルフをしないデザイナーのゴルフウエア製作』のご依頼でした

ご存知の通り
merphは一切の卸売を10年ほど前にやめました
その理由は置いておいて
その後まったく他社とのお仕事をしなかったわけではなく
こっそり続けております
そこにはいくつか私なりの決め事があります
まず第一に
merphの洋服をご愛用いただいていること
そして第二に
共に製作から関わっていただくこと
さらにここが一番重要なんですが
楽しい仕事であること
『時には仕事は我慢も必要』そうお叱りを受けそうなわがままですが
さくねんそういう仕事をやりましたがやっぱり何も得るものがありませんでした
だからやはり気持ちよくやらせていただくことにしました

キックオフから半年
苦労もありましたが当初私が目指した
『ゴルフウエアでありながら紛れもなくmerphである服』を納めました
私自身が店頭で自信を持って販売できるものです
こちらをご覧いただくmerphのご愛用者様の中に
ゴルフ愛好家がいらっしゃるなら
ぜひビームスゴルフ神戸へ
新解釈のmerphの洋服をご覧ください

ついに

merphの洋服から
ネームタグがなくなりました
これで透ける心配も余分なステッチのストレスもなくなります

看板
店名
値札
そして
タグ
当たり前にあるものが
本当に必要なのか
長い間merphを製作し
そして販売しながら考えました
結果
すべて必要ありませんでした

何がしたいのかというと
情報を最後に提示して洋服を売りたいんです
メディアに取り上げられたから
どこどこの誰々に評価されたから
現象的にしかものが売れないなら
わざわざ自分で考えて洋服作るのは
やめてしまえばいいと思っています
まず服を見てもらいたい
そのためにすべて削除しました
情報の力ではなく
物の力でお客さんが来店する環境を理想としました
ガラス張りの店
そのラックに店の前を通り過ぎる10数秒間に
興味を持ってもらえる形を作れば良いんです
それができていない間はこの店は京都の街角から存在が消えます
ここ数年
卸をやめてからでしょうか
卸先から言われる物を作るのをやめてから
確実に状況が変わりました
鮮烈な朱赤、ド派手なチェック
型数も絞りました
一時は煩悩の数ほどアイテム数を作り
大金かけて展示会を開催していましたが
今や1シーズンに10型程度しか作りません
その代わりしっかり数を作ります
コートは1型50〜100枚
これがほぼすべて店頭で1年以内に消化されます
2018年以降の在庫消化率は95%をこれています
卸をやめたのに売り上げはもうすぐ当時の売り上げを抜きます

私のやり方が正解なのかどうかはわかりません
他にもっと大きな成功をしている人がいるのも
ちゃんとわかっています
しかしこれだけは言えます
merphとしての歩き方はようやく見つかったと

現象的にではなく
対義語である本質的に物を売っていきたいと思っています

今後も
名前のない洋服店
そしてタグのない洋服レーベルをよろしくお願いいたします

Sanctum,inc.18周年

本日2023年2月2日をもって
弊社は18周年を迎えました
merphをご愛用いただく皆様
そして弊社の運営に関わる全ての皆様に大きな感謝を申し上げます

例年はお休みをいただくところ
今年はその後のスケジュールとの兼ね合いで
休んでいる場合ではない状況となり
本日も北大路営業所にて大繁盛の営業の中
記念すべき日を迎えることができました

19年目に入り
いよいよ20周年の扉が遠くに霞んで見えて参りました
今北大路で開催しているOUTLET SALEは
その長い歴史の製作を振り返ることができる
非常に貴重な機会となっています
自分自身『なぜここでダーツを入れたんだ!』と突っ込んだり
『この寸法を誰が着れるんだ』と頭を抱えたり
でもその過程を見守ってくれた皆様のおかげで
今、そこそこ納得のいく洋服が作れるようになったかと思います

2023年
ようやくコロナの呪縛も収まり
もう一度2019年までの曲線軌道へ再突入していきたいと思います
merphとしての成長だけでなく
Sanctum,inc.としての成長もできるように
そしてその活動が見守ってくれる方にとっても楽しくあるように
自分たちらしく頑張ってみようと思います

 

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