半世紀

ついこないだ
四半世紀生きたなあなどと話していたのに
あれから怒涛のもう四半世紀を過ごしてきてしまい
昨日、50になりました

毎年
家族でお気に入りのお宿でゆっくり一泊
今年は牡丹鍋をいただきました
〆にうどんも雑炊もお願いしてとことん楽しんでまいりました
来年も伺えるように
今日からまた地道に頑張ります

洋服の仕事を始めてからもう30年になります
その頃想像もしない洋服を作るようになりました
来年には会社も二十歳になります
いよいよ成人です

年末になり
再び海外の方が増えてきた京都
できる限り今年も営業します
近く年末年始の予定を投稿します

撮影2024 vol.2

今年2度目の撮影が完了しました
今のメンバーで撮影を始めて今回で9度目になりました
見事な段取りと連携で全10カットを5時間で撮り終えました

公開できるのは少し先ですが
良い写真が撮れました
ご期待ください

そして
よく飲みました
下戸のカメラマンが5杯もワインを飲むほど
楽しい打ち上げ兼忘年会となりました
2024年は後20日
まずはここを駆け抜けます

着地点

この七色のレーザーが店の奥まで届くと
ぐんと気温が下がってきます
天気予報を覗いてみると
最低気温が1度という日がずらりと並んでいます

今日もmerphのコートは店頭からたくさん去っていきました
隙間なく詰まっていたストックのラックが少し隙間ができてきました
昔はこの時期に完売させるスケジュールで生産数を決めていましたが
数年前から1月末まで在庫がもつように生産を増やしてきました
12月末に40着の追加生産をするなど
以前では考えられなかったことです
ずっと着地点を自分で勝手に手前に設定していたわけです

今年もK点を超えて去年の向こう側へ着地したいと思います

徹底的

一年中何かを製作しています
洋服を製作する上で
一番時間がかかるのは
デザインでもパターンでも生地の選考でもなく
その他付属や部分生地の手配です

大きな会社は全てを自由に作ることができるかもしれませんが
弊社のような小さな会社はメインとなる生地以外は
無数のサンプルの中から探し出すしかありません
それはまさにとんでもない広範囲をくまなく探すんです
例えば
A社の生地を部分的に使うことにしたとして
パイピングは全く違うF社から探さなくちゃいけないわけです
しかしこの2社では同じくORANGEのカラー品番の生地とパイピングが
全く違う色ってことは日常茶飯事で
第二候補第三候補を用意して公約数を探していきます
何年も前に使ったあの生地の記憶だけじゃなく
あの時使わなかったあの付属の記憶も大事な可能性です

12月に入った弊社は
まさに新作のサンプル職だしの真っ只中
世界中からやってくる新たなmerphのお客さんの接客をしながら
机の上にはあらゆるサンプル帳が広がり
赤裸々なメーター単価の殴り書きが散らばっています
この混沌がやがてすこーしずつ濁りが沈んでいって
やがてしっかり輪郭が見えてくるんです

などと
カッコつけて書きましたが
何十年叱られても相変わらず整理整頓はできません
私が片付けまでできるようになると
面白みがなくなると
勝手なことを考えています

職だしは60%終了
もう一息頑張ります

ボスの首元

このフードを思いついたことが
merphの寿命を確実に伸ばしてくれたと思います

店頭では
『Uネックにして重心を〜』
『前傾にして〜』
などと真面目に語っておりますが
実のところ
独立する前の暇な日々に
ゲームしていて思いついたんです
ボスが鯨の化け物に返信する際に
喉元が膨らんだのを見て
店はばやフード自体を大きくすることで
ボリュームを出すことばかり考えていたところに
顎の下のアプローチを気づかせてくれたんです
すぐさまポーズボタンを押して
まず描き上げたのはプルオーバーのスウェットパーカでした

時々その最初の作品を
いまだに大事に着てくれているお客さんが訪れてくれます
そうやって長く着ていただけるものを
じっくり考えて作っていきたいと思います

打ち合わせと熊肉

東京サテライトストア開催中から
様々な打ち合わせを繰り返しております
好き勝手に自分の作りたいものだけ作ってきたこの数年間
工場や生地屋、パターンナーとしか打ち合わせしてこなかったので
久しぶりに他の製作者や他業種との打ち合わせで
いろいろ刺激をもらっています

そんな打ち合わせと切っても切れないのが
酒と旨いもの
東京では穴場なの海鮮酒場やいつもの姉弟子の料理屋
それからうどん酒場にこれまた代官山の穴場の中華と
いろんな店でビールと共に楽しんでまいりましたが
京都に戻り最初の打ち合わせはHUNTERでヒグマでした
もちろん他にも牛に鴨にたくさんの野菜の料理をいただきましたが
恐る恐る食べたその味は
脂身の甘さと香ばしい赤みの美味しい肉でありました

最近、ヒグマの恐ろしさをテーマにした漫画を連続で読んだため
『もしかして、この個体は人を食っていたりして。。。』
などと妄想しながらもなんとなく勢力がついたような気になって
最近9時には船を漕ぎ始める老体に翼が生え
てっぺん超えるまで飲みました
ただし
翌日の仕事で午前中から船を漕いだ始末です

徐々に打ち合わせを重ね
次第に準備が整ってまいりましたが
まだまだ話し合いを重ねてまいります
当然その都度様々な旨いものをお酒と共に吸収しながら
2025年を迎えたいと思います
2024年もあっという間にあと1月ちょっと
今年もたくさんのコートを世界中の人にご購入いただいきました
まだまだ在庫を仕込んであります
できる限り店を休まず
頑張ります

体力作り

土日店が静かなのも京都ならでは
最近日曜日の出勤は穏やかです
11月に入りひどい時は5時間ずっと接客が続く日々
帰宅すると明らかに疲れが見て取れるようで
娘にも心配されます
老いを感じる50度目の年末です

来年度20周年を迎える弊社
変わらず新作をリリースしつつ
さらにさまざまな企画を計画しています

さらに
来年は近所で万博も開かれ
さらに観光客が京都へも押し寄せると思います
先日
スタッフ募集もかけましたが
今後人員が増えたとて
おそらく今の衰えた中年体力では乗り越えられないのではないかと
最近不安を抱えています

ほんの5年前
コロナの手前は休みもなく働き
浴びるように黒ラベルを飲んでいましたが
いよいよ来月50の扉を開けるわがままな肉体は
腰や関節が悲鳴をあげてきています
入荷の荷出しで手首を挫いて
出荷の箱詰めで腰に黒魔術師の一撃が走ります

こうなると少しずつ
運動と体のケアをしていかないと
来年途中でひまわり生命のお世話になることになりそうです
というわけで
スタッフが増えたらまず
テニスを再開しようと思います
かつてのテニス仲間は方々に散り散りになってしまいましたが
新しいテニス仲間も見つかり
いよいよガットを張り替える時が来ました
急に試合はせず
まずはストロークで慣らし
サーブの練習も入念に
半年かけて整えて
来年の春には試合ができると良いなと考えています

ひとまず今夜は近所のコープの肉の大西でお肉買って
焼肉で体力つけます
来週は東京サテライト4DAYS
夜は毎晩打ち合わせというなの飲み会
これを終えたらもう師走です

スタッフ募集

merph旗艦店では
現在、人員が全く足りておらず
販売からmerphの製作補助をお願いするスタッフを募集しています

試用期間:有り(勤務時間で100時間)

雇用形態:多種(副業可)
     *成果によっては正規雇用の準備もあります

業務内容:旗艦店での販売・merphの製作補助・イベント企画運営

諸条件:勤務時間10:00〜18:00の間で7時間勤務
    月に数回土日祝日の勤務も可能な方を優先します
    交通費支給、時給は面接にて

国際観光都市京都の中心部にあるmerph旗艦店は
日々日本中、世界中からたくさんの方にお越しいただいております
コミュニケーションが好きな方をお待ちしています
また、洋服を製作、販売をしながら、飲食店も運営しており
来年は会社創立20周年の様々なイベントを計画しています
単純な洋服店での販売員の業務ではなく
幅広く関わってもらいたいと思っています
学生でも歓迎します

ご興味のある方は
下記メールアドレス、もしくはインスタグラムのDMにて
下記の項目をご連絡ください

1:氏名
2:連絡先(メール)
3:簡単な自己PR
上記もしくは履歴書(PDF,JPG)

担当;坂井

cassowarykyoto@sanctum.co.jp

https://www.instagram.com/merph_media/

ご応募いただいた方の中から
面接をお願いする方にのみ7日以内に
こちらから連絡させていただきます

ご連絡お待ちしております。

 

神と海の祭2024

2024年10月26日
島根県の美保関にある
美保神社にて6年ぶりに開催された『神と海の祭』
そのメインイベント
4人のアーティストによる奉納ライブの衣装を製作しました

美保神社には事代主神と三穂津姫命が祀られています
事代主神は通称ゑびす様と呼ばれる商売繁盛と学芸・歌舞音曲の神様
三穂津姫命は五穀豊穣・夫婦和合・安産子孫繁栄に
同じく歌舞音曲の神様です
初めて参加させてもらったのは2016年
その後2018年も参加し3度目の衣装製作となりました

今回のアーティストは
お馴染みあらきゆうこと
岸田繁(くるり)
山内総一郎(フジファブリック)
竹原ピストル
の4名
それぞれの合うデザインを選んで製作しました

素材は横糸が和紙のカツラギ
そして今回も神様の前ということで白
そこに少しベージュを絡めてみました

それぞれがギターを演奏するので
袖口は平ゴム入れて袖を上げられるように
そして過去の経験を活かし
寒暖に対応できるようにインナーを2種用意しておきました

まずはアカペラで竹原ピストルが1曲神様に奉納した後
3人のボーカリストとそれぞれにあらきゆうこが参加しながら
最後にはこの四人全員で1曲を披露するという
他では体験できないスペシャルも目の当たりにしてまいりました

今後また開催されることがあるならば
ぜひ皆様も
京都から車で4時間
途中大山と蒜山も通る絶景のルート
東京からは米子鬼太郎空港へ空路で向かえばあっという間です
さらに境港で一夜を過ごせば水木しげるロードに溢れる
妖怪たちと戯れることも可能
植田正治写真美術館に足立美術館
境港の魚介と松江のうなぎ
と盛りだくさんの観光スポットに囲まれています

フェスでもなく神事でもない
小さな港町で行われる幻想的な音楽祭
また開催されることを期待して
ここから美保神社のお札に商売繁盛を祈願し
年末に向かって頑張ります

会議酒場

東京時代
事務所近くのやきとり屋が
常に重要な打ち合わせや打ち上げの会場でした

京都で会社を初めて19年
最近の我が社の会議酒場は下鴨のとある居酒屋さん
私が京都で最も愛する居酒屋です
無数の木札のメニュー
そしてお造りも新鮮で野菜も豊富

私はまず
砂ずりとニンニクの芽の炒め物か
セロリと鴨の炒め物
このどちらかをオーダーして
そこにイワシかあじのフライ
サラダがわりにてっぱいあたりを頼んでビールをキメます

時にはひれ酒ではなく
岩魚の骨酒でカラシ和えや鳥肝煮でじっくり話し込んだり
時にはラーメンやステーキでガッツリ腹を満たしたり
もう少し自宅が近いなら
本気で毎週通いたい店です

先日はmerphのアタッキングサードの作戦会議で行ってまいりました
その甲斐あって今年はイベントもフル開催で
年度末まで突っ走れそうです

店頭は本日MR1185が各色各サイズ在庫が整いました
10月はその他にも続々と新作が登場
逐一インスタグラムやウェブサイトでアップしていきます

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