Under construction

角度によっては
ここは完全に洋服屋ではなくなる

長い時間を過ごす場所だから
やはり居心地の良い空間にしたい
長年じわりじわりと集めてきたお気に入りのプロダクトの中から
バランスを考えて店に飾り
ギターやお酒も充実させてきた

洋服屋というのはどこも似たような姿をしてる
そして接客もなぜか同じように統一されている
せめて自分の洋服を売る場所は
もっと自由な場所にしたかった
その結果
こうなった
これでもう少し洋服が予定通り生産できれば
無敵である

今は
まだ
Under construction

忍び寄る春

今朝
会社へ向かう途中
冷泉通や川端通の広葉樹は赤くなり始めていました
三千院や瑠璃光院の方はもうそこそこ色づいているのでしょうか
今日なんか最高でしょうね

秋が深まるにつれて
脳裏に突き刺さる春へのプレッシャー
できることならずっとコートを作っていたい
いつかコートしか作らないレーベルになりたい
でも春のmerphだって楽しみにしてくれる方々が沢山いる
今年出したドルマンシャツはまだまだ需要に対して圧倒的に生産不足
あんなスマッシュがコートのように春にも出るといいのですが、、、
ひねらずにも溢れるコートのアイデアだけじゃなく
捻ってもなかなか出てこないシャツやTシャツの産みの苦しみ
それも楽しめてこそ洋服デザイナー
精進いたします

好機到来

天気に恵まれ
気温も心地よく下がった週末
cassowaryは今年一番の盛況でした

毎年恒例のイネ科かブタクサの花粉症に苦しみ
呼吸困難になりながら
ほぼ途切れることなく喋り続けました

そんな怒涛の週末を乗り越え
月曜日は工場からの連絡も落ち着くので
朝から平和に過ごそうと思い朝食をとていたら
SNSから飛び込んだ『本日時代祭』の一言
のんびりコーヒーなど楽しんでる場合ではない
急がないと『オイケビッグブリッジ封鎖されます!』
急いで着替えて車に飛び乗り
なんとか出勤いたしました

そして店のカウンターで
先ほど楽しめなかったコーヒーを淹れなおし
さあようやく飲めるというタイミングで
外国人カップルのご来店
続いて近所のご婦人
そしてまた新たに外国人カップル参入
試着祭り開始するも
みなさんお目当のデザインのサイズが完売
これから届く新作を進めるにも滞在はあと数日
この勝負どきに完売と納品遅れ…
焦ります

『拝啓 工場様
お願いします早く新作を届けてください』

 

 

2時間に1着

コートが足りない
広島店閉店に伴い在庫は去年よりも多いのに
2時間に1着のペースでコートが店頭から消えていく
在庫を積むのは怖い
だから卸や他都市への出店をして必死に販路の拡大を目指してきた14年間
私は大きな見落としに気づかずにいたようだ

振り返ればいつも
『サイズがもう切れています』
『その色は完売しました』

いつも在庫がないことを謝っていた
つまり
私は14年間もこの店の需要のマックスに対して品揃えをしていなかったわけだ
卸をやめ次第にその状況の改善がなされ
今回京都だけでの販売になってようやく気がついた
cassowaryはもっと売れる店だと

在庫がいつもの30%増しの今シーズンでさえ
まだ十分じゃない
完売第一号のanimaの赤いコート
控えめに見積もっても倍あってよかった
次に届くanimaのフードの赤いコートもすでに半分売約済みだ

冒頭の写真は今季のmerph新型フィールドコート
黒もあるし
赤のメルトンもやっている
3年待った生地でトレンチも仕込んでいる
merphもmerph_animaも共に
ここから11月上旬には全て揃う

はずである

完売開始

毎年毎年コートがよく売れる店だという自覚はありました
しかし私の把握しているこの店のコート需要は
間違っていたようです

今シーズンから全ての在庫をcasswoaryのみで売ることになり
在庫がいつもより20%ほど増えているにもかかわらず
現在入荷している品番の在庫がもう底をつきそうです
そして冒頭の写真merph_anima anm1071は先ほど最後の一枚が売れました

要するに
弊社の生産力に対し圧倒的に需要が上回っています
その問題はどこにあるか
ちゃんと分析をしないといけません
薄々気づいてはいるのですが、、、

さあ10月も終盤
じゃんじゃんコートを売って
今年はちょっとゆっくり年末年始を過ごしたいと
淡い期待をしております

白い衣 ふたたび

店頭ではcardinal祭りが続いています
メインワークのmerphの制作とともに
このところ常に何か進行しているのが
音楽家がらみのお仕事

先日
大阪野音で爆発的に完売したパーカの熱冷めやらぬ中
先ほど白い衣たちが届きました
またこの作品をきた音楽家たちが
もうすぐあの舞台に立ちます

強烈な五人それぞれに
京都の会食や下北の飲み屋聞き取りを行い
好みとチャレンジを形にしました

お披露目はもう少し先
またお写真をいただけたらここで公開します

何より
そのライブを私は観客としてたのしみにしております

外套本舗

素晴らしいライブにお邪魔して
なおさらmerphの作品をみなさんに気に入ってもらった週末
まさにご褒美いただき
さあ次のご褒美まで今日からしばらく日常です

cassowaryは現在60%の納品率といったところでしょうか
そろそろフードの新型コートが上がってくるはずなのですが
お客様からもたくさん催促をいただいてます
もうしばらくお待ちください

今年のコートは現状店頭に届いているチェスター的ロングジャケット
MR1132(meprh)
それにフレアシェイプのバルマカーン
MR1130(merph)  MR1129(merph)
そのwomen’s
anm1071(merph_anima) anm1073(merph_anima)
ここにmerphは新型のフードコートと
マイナーチェンジしたトレンチが加わり
merph_animaには昨年から大好評のフードコートと
4年ぶりの復刻トレンチが加わります
堺町通を騒がしている衝撃の赤いメルトンは
meprhとmerph_anima共に
フードコートで再び登場します

さあいよいよ今年も『コート屋』と呼ばれる時期になります
楽しみです

完売御礼

大阪城音楽堂
行ってまいりました
mito x merph スペシャルパーカ
見事に30着即完売でした

ミュージシャンのグッズとしてはかなり高額な¥18,000
その上私のような無名極まりないレーベルとのコラボレート
それなのに販売前からの反響
会場での怒涛の即完売
ライブ後も後を引く問い合わせと再生産のリクエスト
今回のグッズ
いや
あえて作品と呼ばせていただきますが
本当にいい仕事ができたのではないでしょうか

世の中現象的にしかもう洋服は売れないと諦めていますが
本質をしっかりと握り締めた服はやはり売れるんだと思います
洋服を作る人達
ぜひ自分の洋服作りを見失わず
諦めないで続けて欲しいと思います
報われる日はきっと来ます
僕には時々ですが
そんな日がやって来るようになりました

 

ふりだし

検査をしていないから悪玉が何かわからないが
9月下旬からアレルギーに苦しみ
ようやくこのところ鼻が機能を取り戻した
季節は気温や風景だけじゃなく
体調でも感じることができる

夏の間全国を飛び回っていた音楽家は
この時期に最後のフェスの出演を迎えるそうだ
料理人は松茸の確保に追われる季節
洋服のデザイナーは来シーズンの生産のスケジュールを立て始める

冬の服はもう届くのを待つだけだ
ここで燃え尽き症候群にどっぷり浸かれば
やがて眠れない月末を6回過ごすことになる
だから必死に思い出す
今年何が良かったのか
何をやらなかったのか
もっと良くなるはずだったものはあるか
もう絶対に手をつけちゃダメなのはどれだ
展示会をしなくて良いとはいえども
そろそろ4月くらいまでの制作スケジュールを整えなきゃいけない
あいにくクライマックスシリーズに中日は出ない
ウォーキングデッドの新シーズンもマンネリだ
環境は整っている

merph2019だってさ
2020年は15周年だな
東京オリンピックが終わる頃
でかい祭りができるといい
そのためにも
さあ絵を描く時間だ

MR4122 clammbon mito x merph pullover parka

clammbon mito × merph 
クラムボンのグッズとして
大阪野音でのライブ限定先行発売のスペシャルPULLOVER PARKA
ミト氏にちなみ三十(ミト )着限定
¥18,000(税込)での発売です

今回使用した生地は
30/7 french terry
所謂”スウェット生地”ですが
その中でも伸縮性のある着心地の良いものを選びました
しかししっかりとした質量もあり
ある程度耐久性も備わっています
着心地と強さ
そのバランスの良い裏毛です

フードはmerphのシンボル ” Uネックフード “
ボリュームあるフードを後ろに倒させないためのUネック部分
首元にマフラー並みの防寒性を備えています

そして2つの最重要ポイントの一つ目のボタン
『クラムボン ミト オリジナルピック』
それも
今回この作品のために普段ミト氏が使用している素材ではなく
アメリカの軍用素材メーカー “デュポン”の ゴム素材
『 エラストマー』を使ったピックです
今回この作品のためにギターメーカー様に作っていただいた特注品
しっとりとした滑りにくいマットなゴム素材で
表面の素材感にも品があります
私が洋服の制作をするに至ったきっかけの一つが
このデュポンの素材でした
それがこんな形で手元にやってくるとは思いませんでした

そしてもう一つのポイントが
右袖口の『赤』
ミト氏の好きな色を演奏時一番動く右手首に持って来ました
優しいオフホワイトにひときは目立つ袖口の赤いリブ
以前からmeprhをご愛用いただいているミト氏との協業
彼自身がすでにmerphのツボを押さえていると感じます
実に満足のいく仕上がりとなりました
クラムボンのファンの皆様
そしてmerphの顧客様
双方に気に入っていただけると嬉しいです

野音での販売分以外に
ごくわずかですが、10月14日からcassowaryの店頭販売致します
cassowaryのお客様は少々お待ちください

MR4122 clammbon mito x merph pullover parka
10月13日(土)大阪城音楽堂限定先行発売
¥18,000(税込)
size:1(着丈64cm/バスト100cm/裄丈84cm)

size:2(着丈66cm/バスト104cm/裄丈85.5cm)

size:3(着丈68cm/バスト108cm/裄丈87cm)