台風さって五山の送り火

昨日は台風のため
急遽休業させていただきました
ご迷惑をおかけした方がいrっしゃいましたら
お詫びいたします

本日は快晴とはなりましたが
風は以前強く
鴨川も濁流がうねっております

ただ
街中は風が抜けて
先日までのあの灼熱から解放されています

台風がやって来て
思わぬ休日となった昨日
このチャンスに働きづめの体を休めようと
ドライの効いた涼しい部屋でとにかく眠り続けました
よほど疲れが溜まっているようで
朝食抜きで昼前まで眠り
昼食にナポリタンを食べた後18時まで眠り続け
夕食を食べ風呂に入って日が変わる前に就寝して
今朝8時までぐっすりと眠りこみました
背中が痛いくらい寝ましたので
本日はしゃっきりバリバリ仕事しております

台風の去った少しだけ過ごしやすい今夜
京都は五山の送り火が先祖様を送ります
これが終わるといよいよ秋に向かうわけであります
そうです
しつこいほど申し上げておりましすが
我々merphの季節でございます
今年を昨年と同じように良いシーズンにできるように
本日も地道なデスクワークをしながら
cassowaryでお待ちしてます

 

13年目のcassowary

12周年の8月12日
いつもと変わりなくたくさんのご来店をいただき
8時間の営業時間はあっという間に過ぎ去りました
merphをご愛用いただいている皆様と
制作に関わっていただいている全ての皆様への感謝を噛み締めレジを閉めました

そして夜
祝い事や節目はやはりここに行かなくてはなりません
盟友福松の近松くんの料理をいただきながら
12回目の記念日を祝ってもらいました

会社を始めたのは2年半遡るので
自分デザインする洋服を作り始めてからもうすぐ15年になります
旗艦店のオープンがお盆とういうこともあり
節目のこの時期にたくさんの懐かしい顔がのぞいてくれます
最初にご購入いただいた作品の話
買い損ねた作品にリクエストをいただいたり
私にとって自分の制作の現在地を知るのに需要な機会となっています
今年ももれなく楽しく有意義な話をたくさんさせていただきました

さて13年目に突入した当店ですが
お盆とはいえ連日35度を超える灼熱の中
多くの方にご来店いただいだき
そしてトレンチコートが次々とオーナーを決めてこの部屋を旅立っていきました
これまで7月にこれほどコートが売れたことはありません
しかしその理由は実にシンプルで
7月にコートを納品したことがなかっただけです
6月までは春のコートがしっかり売れていました
つまり
いよいよこの店は一年中コートを売る店になったということです
自分の好きな制作だけをし続けていけるようになりました
もちろんシャツやカットソーも真剣に考えております
少しずつ色々なアイテムを増やしていけるように頑張ります
どうか気長にお待ちください

心配していた台風はどうやら京都の方に歯向かわないようです
九州にもたくさんのmerphをご愛用いただいている方がいらっしゃいますし
西日本へご帰省されている方も多いと思います
どうか気をつけてお過ごし下さい
cassowaryは予定通り休みなく営業致します
暑い中お越しいただく皆様に快適にっ作品をご覧いただけるよう
強めにクーラーを効かせてお待ちしています

12周年

今年も8月12日がやってきました
どうしても欲しくて
2年間待って手に入れたこの店
たくさんのお仲間に協力していただき
うまい料理と黒ラベルに囲まれて昼からお祭り騒ぎで
料理を出してくれたベトナム料理屋の大将の車が
バックしてゴミ捨て場の壁に当たって後ろのドアのガラスが粉々になり
大将が『この店、当たるわ』などと捨て身の祝辞を述べてくれたあの日から
12年経ちました

今日もこの店ではコートが売れています
どんな苦しい時もこの店を開け続けてきました
一体どうやったらこの店はこの会社は楽になるのだろうかと
卸売りはお先真っ暗
店舗出店も解決策にあはならず
そんな中で我が社の希望の光はやはりこの店にのみ降り注いでいました
答えは真逆だったんです
凡人の僕にはこれに気がつくのに10年以上かかったわけです
足りなかったのは単に『在庫』でした
卸先でも新店舗でもなく
この店のお客さんたちのための在庫でした
ひと月も経たないうちに完売してしまうコートを
せめて3ヶ月店頭に並べられるように在庫を確保しました
その上でこの店の存在です
この店を作ってよかった
この2年心底そう思います
12年の継続でこの店には『力』がついてきました
低迷してる時も助けてくれたたくさんのお客さんに業者さん
そのおかげです
本当に感謝しかありません

cassowaryはもう世の中の洋服の常識の外へ飛び出しました
実はそここそが本当に洋服が生き生きと輝ける場所です
元来
洋服には作る人間たちとそれを着る人間たちだけしか必要ないのに
あらゆる不純な要素から入らぬ関節が増えて
シンプルに物が伝わらなくなって知ったと思います
人を挟むことにより伝言ゲームはねじ曲がります
だから自ら伝えられる範囲に直接伝え私は服を手渡していきます
それではいきていけるだけの十分な数にならないと考えていました
そう思い込んでいました
しかし
それが間違っていました
その方法で伝えて渡せる人々の数は
PRをつけて卸先を何十件見つけるよりも多いのです
私は手を抜いていただけでした

さあ
三連休の最終日
記念すべき12周年を迎えた8月12日
並びに明日からのお盆の間も
お待ちしております

コートは夏に売れる

今週だけでトレンチコートが16着売れました
35度を超える中
こんなにコートは売れるんですね
それも半分以上が相変わらずご新規様です
来年からは7月からもっとコートを揃えて行きます

今回のトレンチコート
お買い上げ頂いた皆さまに裏地の質と色に関し
もれなくお褒めの言葉をいただいております
悩み抜いた甲斐がありました

中でもnavyに差し込んだエメラルドグリーンは一番人気で
早々と紳士用のsize3は残り一枚となり
弊社の社内規定に従いonline storeでは完売となっております
お問い合わせをいただいた方も多かったのですが
今年もご希望の皆様へ早くもお届けできない状況となりました
最後の1着の引き取り手をご希望される方
お急ぎください

王道camelの裏地はちょうど新品の10円玉の色
昨年はオレンジにしましたが
今年は少し大人しく同系色にしてみました

最後まで悩んだのはoliveの裏地
写真だとcamelの裏地と同じ色に見えますが
実際はもうちょっと小豆色です(写真が下手で申し訳ない)

そしてこのoliveの女性用を作らなかった件に
やはり女性陣から講義をいただいております
当初の計画ではそうなった場合やnavyのように急激にあるサイズに偏った場合
すぐさま11月納期を目指し追加発注をして製作しようと思っておりましたが
先のブログにも書きましたように
工場の方からこの生地はもう金輪際縫いません宣言をされてしまいましたので
残念ながらリクエストにはお答えできそうにありません
申し訳ないです

とはいえど
まだまだしっかり在庫はございます
残り80着のオーナー様に喜んでいただければと思います
暑いですが
ちょっと頑張って堺町六角の夏にコートを売る店までお越しください

 

 

約束の風物詩

盟友福松の大将が繰り出す夏の風物詩
『なすのすり流し』
これを食わずして八月を迎えるわけにはいかない

そしてもう一つ
私的鱧料理NO.1『鱧フライ』
骨切りで細かく抱かれた身は揚げることでふわふわになるのである
これがやがて
どびんの中で松茸と共演する頃
merphは大忙しになると思われる

 

『自分を超えろ』

昨年11月7日に届いたトレンチコートMR1131
そのc/#camelはたった17日間で19着が売り切れました
その後もたくさんのリクエストをいただき
今年リクエストにお応えして2019年秋冬のコート第一弾として
昨年より4ヶ月も早く店頭に揃えました

さらに昨年製作していなかった淑女用サイズも
冒頭のcamelと上の写真のnevyにてご用意しております
このnavyは裏地の色を鮮やかなグリーンにしたこともあり
現在売り上げ好調です
紳士用は特に売れております

そして紳士用だけ
こちらのoliveを用意しました
悩んだ末に決めた裏地の小豆色も気に入っています

連日たくさんのお問い合わせをいただいております
昨年の少数生産を反省し
総生産数96着と思い切りましたが
紳士3サイズ淑女2サイズを各カラーの分散すると
それぞれそれほどの数ではないのです
好調のネイビーの紳士サイズ2すでに残数風前のともしび
昨年諦めていただいた皆様
お早めにご来店ください

狩人飯

最近気に入って通っているビストロがあります
東洞院通夷川下ル ”肉”に特化した『Hunter』
実にシンプルでいてビストロとしてちょっとシャレの効いた名前
牛に豚に羊に鴨にウズラ
あらゆる『獲物』を美しくそして豪快に食わせてくれます

本当に肉をうまく食わせる方法を熟知したシェフ
この佐賀牛のクリミのローストのまあ旨いこと
柔らかくジューシーで甘い
じっくりゆっくり丁寧に火を入れたプロの仕事

店の内装やシェフのサロンはカモフラージュで
ビールサーバーのレバーには鹿の角があしらわれ
店のいたるところにドライフラワーがカッコよく飾られております
なんだか
そういうところもグッときます

場所は四条や三条から少し離れているにもかかわらず
平日休日関係なくいつも賑わっていおります
必ず予約を

 Hunter
〒604-0814 京都府京都市中京区壺屋町533-2
tel;075-708-5566

祇園祭と真冬の外套

巡行に向けて続々と仕上がる山や鉾
京都が賑やかになってきました
毎日通行止の恐怖に晒されながらの出勤をしております
昨日あたりから人通りも増えてきた六角通り
その人波をかき分けて
重たい大きなダンボール箱が届きました
その中身は今年のコートの第一弾
昨年camelがひと月足らずで完売してしまったトレンチコート
“urbanpanzer”のnavyでございます

今年はcamelのリピートにoliveとnavyを加え三色にてリリース
さらにcamelとnavyに関しては淑女用サイズも仕込みました
かなり縫いにくい素材で
さらに昨年を上回る合計96枚という枚数を
今年も非常に綺麗に仕上げてくれました

素材は昨年と同じですが
裏地の品番を変えました
表地に対して悩み抜いて選んだコンビネーション
楽しんでいただけると幸いです

毎年容赦無く上がり続ける生地値問題
しかしパターン制作費などのコストがかからない点などを踏まえ
値段は昨年の金額をキープ致します
完売を目指して
蒸し暑い京都の街角のトルソーに先ほど装着完了いたしました
MR1138 urbanpanzer2 販売開始いたします

手始め

7月
京都はひと月を通して『祇園祭』が街を染めます
油断すればあっちへ行けずこっちも出れず
通行止め情報をインプットしておかないと
ひどい目にあいます

そんな夏の始まりを告げられたばかりの堺町六角洋服店には
夏の終わりを告げる作品が入荷し始めました

春に即完売いたしましたクールマックスハイゲージニットのドルマンシャツ
やがてくるmerphの季節に間違いなく活躍する色を製作しました
茶色とも言えず
明らかにベージュではないこの色
好きです

ドルマンだとアームホールがかさばるのではないかと心配する声が多いのですが
その点はご心配なく
全く問題なく袖を通せます

今回の生産
この新色のみならず
多くのリクエストをいただいたので
白も1反潰して再生産しておきました
手に入れ損ねた皆様でまだ熱が冷めない方がいらっしゃればぜひ

また半年後

東京での仕事
本日最終日です
昔は毎晩のように飲みに出ておりました
今回はまだ2度しか飲みに出ていません
歳をとりました

私が東京に潜伏している隙に
京都の事務所には秋冬の新作サンプルが仕上がってきております
写真で確認していますが
今回もまた堺町六角の角の看板のない店は
通りすがる人々の視線を奪うことになりそうです

今年は冬の仕込みがかなり順調です
私の仕事はいたってシンプルで
素早くしっかり準備すれば
それがそのまま成果に反映されます
世の中には得体の知れない仕事がたくさんありますが
頭の固い私にはそういう仕事はできないので
洋服を作り
それを売るという単純明快な商売が肌に合います

さあ
東京の仕事しっかり仕舞って
駅弁食いながら京都へ帰ります