そこに金色

昨年の秋冬から
裏地選びの決まりごとを壊した
それまで裏地はあくまで脇役として
地味で控えめな色を選ぶようにしていたが
多い切って配色をしてみるようになった
黒にはグレー
条件反射のように決めていたところを
ネイビーブルーを使った
グレーのヘリンボーンにワインレッドを使った
なんだかもう一つ遊び場を見つけた気分になった

そして今回の春夏最初の作品には
金色の裏地を使った
春の風にあおられて
チラリとのぞく金色の裏地
グッとくるでしょう

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その新作の解説を少々
シングルライダースをウエストのシェイプをなくし
着丈をハーフコートの長さにして
裾にドローコードを廻らせて
コクーンシルエットに変貌できるようにした
しかし袖の湾曲はライダースのまま
脇の下の唇型のマチも施した
春先のリラックスしたサイクリングにも着ていけるように

素材はバックサテン
すこしヌメッとした肌触りの美しい素材
色が何より重要で
品のあるアイボリーを探して行き着いた
光沢 質感 発色全てが求めていた通りの物
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もう一色は黒
裏地はネイビーブルー

両色とも素晴らしい面構え
納得の出来栄え
merphの2016春
ようやく開始

monk jacket到着

明日だと思っていたので
先程ハンガー便が来た時は少し驚きましたが
それはもちろん嬉しい誤算です
merphの新春が到来

cassowaryには本日より店頭に並べ
ammonへは明日にはお届け出来るかと思います
週末お近くの店舗にてぜひご覧下さい

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破城槌

季節の変わり目
静かなcassowaryでじわじわ進む秋冬の製作
やってみたかったこと
やって後悔したこと
やらなきゃいけないこと
惚れ込んだ生地
渾身のデザイン
いろんな素粒子が衝突して
やがて固まって新作になるわけである

この作業の中で最大の敵が
『ま、いいか、これで』という決断
時間に追われて
生地がはまりきらなくて
予算が足りなくて
完全に納得せずサンプルを製作してしまった場合
それが思いがけず売れたとしても
傷跡として残る
それなら完全に納得して全くオーダーが付かない方が心地よい

なんでもかんでも好き勝手に手配できて使えるわけじゃない
限られている中で
限られてることを言い訳にしない仕上がりを目指す
今日は根性で一つ壁を突破した
あの瞬間の気持ちの良いことよ
つまらないものしかできないのは
とことん考えなかったからだ
手を抜いたんだ
それは自分でよーく分かっている

一発でいいアイデアが出ることもある
一発でなければ何発でも頭の中でアイデアを出し続ける
いつか必ず自分独自の答えが飛び出す
それをやれるかやれないかだ
つまらない姑息な物でもうまくやれば売れるのだろうが
そんなもん面白くもなんともない
明日もきっと出る
考え続ければきっと出る

東から吉報

cassowaryにもやっと春の香りが漂い始めました
それはmerphの縫製をお願いしている工場のある新潟から
今週末
いよいよ春物の入荷が開始し始めそうです
新作が届くとことさらに春が待ち遠しくなってきまして
桜だ花見だ宴会だと
1ヶ月後の楽しみを想像しながら
その時に着ていたい洋服を今から準備して行くことになります

洋服に関しては冬が1番好きですが
季節では春が1番
その春を目一杯楽しむためには
やはりしっかり選んだ春服に身を包みたいと思います

さあきた
新しいシーズンがもうすぐ始まります

調子者

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昼間からのアルコールは贅沢
でも調子に乗ると前が見えなくなるぐらいまで飲みます
アルコールに負ける時もあり反省するがまた繰り返す
昨日もそんな休日
先輩のカフェで飲んでいると隣の方が僕の着ているパーカーに反応
形を成す=merph
やはり形が気に入ってくれた様子で名刺を渡しammonの存在を広める事ができ
昼間からだらだらとビールを飲んでいたからこその繋がり
その後
見事に酔っ払いましたが
洋服を褒められ気分良く帰宅
ちなみに二日酔いはなく体は軽い
では残り後半戦の店番でございます

大人の階段

東京から帰り
しばらく祝い事や打ち上げに打ち合わせで飲みに出ていたが
ここ数日自宅にこもり酒も飲まず事務作業
後悔先に立たない会計処理
一年の諸々を遡り
領収証に通帳の確認に請求書の仕分け
ようやく今日終わりが見えてきた
今夜は美味しくお酒を浴びる

東京に行っている間に
さらりと迎えたSanctum12年目
相変わらず存続をかけた戦いが続く零細企業
今年はあえて成長を口にしないで
無駄を省く年にしようと思う
5−4で勝つのと2−1で勝つのは
得失点は一緒
12年といえば小学校を卒業する年
反抗期を終えてそろそろ思春期を迎えるSanctum
自分の内面と向き合って
大人の階段を上る