昨年の秋冬から
裏地選びの決まりごとを壊した
それまで裏地はあくまで脇役として
地味で控えめな色を選ぶようにしていたが
多い切って配色をしてみるようになった
黒にはグレー
条件反射のように決めていたところを
ネイビーブルーを使った
グレーのヘリンボーンにワインレッドを使った
なんだかもう一つ遊び場を見つけた気分になった
そして今回の春夏最初の作品には
金色の裏地を使った
春の風にあおられて
チラリとのぞく金色の裏地
グッとくるでしょう
その新作の解説を少々
シングルライダースをウエストのシェイプをなくし
着丈をハーフコートの長さにして
裾にドローコードを廻らせて
コクーンシルエットに変貌できるようにした
しかし袖の湾曲はライダースのまま
脇の下の唇型のマチも施した
春先のリラックスしたサイクリングにも着ていけるように
素材はバックサテン
すこしヌメッとした肌触りの美しい素材
色が何より重要で
品のあるアイボリーを探して行き着いた
光沢 質感 発色全てが求めていた通りの物
もう一色は黒
裏地はネイビーブルー
両色とも素晴らしい面構え
納得の出来栄え
merphの2016春
ようやく開始