自分の創る服をどれだけ客観的に見ることができるか
その上で
自分の主張をどこまでその服に出すことを許すか
言葉で説得せずとも
自ずと伝わる視覚的な特徴を
ポケットの形を歪にしたり
明らかにわざとらしい裁断を入れるのではなく
数式を紐解くような
今までそこにあることに気づかなかった
見つけてみれば実に美しく調和する
そんな線を探していつも絵を描いている
最近
自分の洋服を説明することを要求されている
以前と違い
いろいろな人の協力でmerphの拡大が始まっているからだ
そうなると
関わる人たちに自分の意図を説明しなくてはいけない
参考にいろいろなブランドがどうやっているか覗いてみると
実に情報統制されているではないか
きっとしっかりとした資料があるのだろう
でも
どうだろう
確かに品質に関わる物理的な情報は当然共有するべきだが
merphをどう感じているかはバイヤーたちの自由ではないか
そこを
某隣国の政治のように思想を押しつける必要はあるだろうか
私はないと思う
merphの取引先のバイヤー達は実に表現力があると思う
こちらが逆に参考にしたくなるくらいに
ブログで書き上げられた物理的なこと以外のmerphに対する表現は
読んでいて楽しい
ただの商品説明だけでなく
私という人間が創っていることを説明してくれている
照れくさいこともあるが
非常に嬉しい
だから私は
ただ洋服を創ってりゃいいわけじゃない
しっかりと日々を真剣に生きて(遊んで)なきゃいけない
そうでなくては彼らの文章を楽しめない
そういうわけで
ギターを弾いて料理を作り
宇宙の研究をしながら
黒ラベルを呑み続けている