涙のボタン


Fender tear drop pickを加工してボタンとして使用

ちょっとした装飾
友人のロボット工場にお願いして毎度穴を開けてもらってる

面倒で地味な作業を文句言わずやってくれる彼に感謝


プルオーバーパーカも

men’sとwomen’sでまるでバランスが違う

着丈やフードの大きさ

Uネックの下り

そして決定的に違うのが袖付け

women’sのプルオーバーだけ

タンクトップの裁断にロングスリーブを付けている

以前

men’sもこのタンクトップスリーブだったが

肩の張りが強調されつのでラグランに変更した

女性の体でしか成り立たない線の組み合わせ







8/29

店には早くも冬がやってきました
前を通る方々をギョッとさせるくらいに
すでに秋冬一色
アンゴラやアルパカ
ウールにモヘアと
心血注がれた生地が形を成して
次々と店頭に届いています
夏があった事ももう忘れてしまう程に
揃いに揃った我らが秋冬
ぜひご覧下さい

創造の中心

MR1082

今季のラインナップのなかで

最もデザイナー側のエゴを出し切った作品

おそらく

そんなに受け入れてくれる人はいないのでないか

創っておいてそう思った

ところが

オーダーも結構ついたし

cassowaryでの反響もフラットショットが帰ってきた

ラペルレスのチェスター(そう言っていいかどうか)を外すと

中からコンパクトなキルティングベストが登場

8月好評だったMR1085とMR1091とは全く別のパターンで製作したベスト

要するにこのコート

3ways

我ながら惚れ惚れする仕上がり


私が憧れるデザイナーは

人と違うものを

しっかりとした仕上げで作ることができる人

だから自分もそこを目指したい

ワンシーズン全てがそれになっては優秀ではないが

その自分のエゴを出し切ったデザインが

中心にあり

そこからしっかりとした関係性をもって

全てのデザインが存在するレーベルを目指している

今シーズンの中心は間違いなくこのMR1082

どうぞみなさま

お見知り置きを


8/28

ここに店を構えてもう8年になりましたが
women’sを本格的に開始したのは4年前
最初は少なかった女性のご新規様も
今は男性よりむしろ多くなってきました
新しい店に飛び込む好奇心
それは女性の方が強いのかなと感じています
なので本当は女性のスタッフも居れば良いのですが
今もcassowaryは男所帯
そん中でも毎シーズン通っていただける方も多いのは
ありがたい事だと思います
秋冬シーズンはまだスタートしたばかり
その中で写真のワンピースは特に良い反応をいただいております
僕らがいけると感じた作品を
同じように評価いただけるってのはとても嬉しいです
そしてそれがまた次のシーズンへの活力となるのです

男性の無意識人格の女性的側面

merph anima

merph の women’s line

anima

この言葉は単純に英語の『魂』という意味からではなく

カール・グスタフ・ユングが提唱した心理学的性質

『男性の無意識人格の女性的側面』

まさに我が製作の定義そのままの言葉

そこからいただいた

会社を始めた時

女性の洋服を創るつもりは全くなかった

これも

店をやってきたおかげで始まった

お客さんのお連れの女性たちからのリクエスト

女性から迫られると弱い


ところが

いざ始めてみると

まあ難しい

単純に女性の寸法にして売れるもんだと思ったが

大間違い

売れない

女性のお客さんたちはメンズサイズを買っていく

そこで手抜きをやめた

完全に別で製作を開始

そこに運よく素晴らしいパターンナーとの出会いもあり

一気に状況が変わった

その服を女性たちに褒められてさらに図に乗る

いつの間にかメンズと同じくらい毎シーズンデザインを描いている

女は男のことをよくわかっている

男は女のことは何にもわかっていない

脳も男性の脳より女性の脳の方が機能としては進化しているって聞いた

『女の勘』

あれがそれだ

男はバカ

でも

その自覚を得た男は少しだけ賢くなる









形を成すパーカ

merphと言えばコート
そして
パーカをまず思い浮かべる方も多いかもしれません
まずはプルーバータイプのご紹介です

顔のまわりでしっかり立ち上がる大きなフードに
Fender社のピックをボタンに加工した物を2つ配置しました
ボタンの止めた時とそうでない時に
首元に少し変化を出す事ができます

今回は縫製の処理を出来るだけ3本針を使いました
キレイに縫い上がっているのはもちろんですが
今回のスウェットの雰囲気とも合っていると感じます

裏毛の糸もコットンで起毛はさせていないので
着る時期をほとんど選ばないかと思います
merph=形を成す
そこを探求する洋服創りに置いて
パーカは1つ完成したカタチになった作品であると
思っています
そのシルウェットと洋服のもつ佇まいを
ぜひ店頭にてお確かめ下さい