別注 parka

この春もスウェットパーカが届きました
こちらは
神戸の卸先picoさんから別注依頼をいただいた品番です
この春のコレクションは
ボーダー天竺とパイル地の色鮮やかなパーカしか創らなかったので
cassowaryも便乗させてもらい
少量ですがご用意しました
あくまで僕個人の感想ですが
ashのごま塩のような色合いが
非常に素敵かと思います
内側の裏毛
そのボリューム感は通年を通して使えるものになっています
また
merphのパーカのポイントでもある
着用感と立体感
そのどちらも満足いただける生地だと思います
merph
no.MR4030
col.black.ash
price.¥19,950
size.1.2.3

井端


チノクロスで細く奇麗なスラックスを創った

パンツに関して

コートやカットソーと同じ感覚でデザインをするのは無理

そうしたくも無い

もちろん少し代わった物も時には創る

でも

それら全ては特定のコートやジャケットを思いながら製作している

このMR3018は遡れば前に勤めていたレーベルにルーツがある

それを僕なりに創り直し

何年もかけて少しずついじりながら

そうだな

彫刻みたいな作業

そして何年もかけて

このフォルムに成った

特にへんてこなところはない

ただいろいろ拘ってはいる

バックポケットの位置だったり

持ち出しの長さだったり

そして何より

この横からの面構え

腰から踝までの身体の隆起の頂点を直線で結んだストレート

奇麗に仕上ったと思う

来年も再来年も

きっとこれは創り続ける

大きくオーダーが付いたりはしないけど

大事な作品だ

今年はいつもより少し売れていて気分がいい

100着売れたコートだって

10本しか売れないパンツだって

同じ時間がかかっている

派手に大きなホームランは打たないが

ここぞという時にしっかり仕事をする

このパンツは言わば

merphの井端




3/26

昨日
社長から有り難いプレゼントが届きました
それは今期の作品でもう活用しなくなったいくつかのサンプル品
直営店で働いてるからと言って
欲しいと思った物が何でも手に入れられるわけではなく
色々な事情から諦めなくてはならない場合が多々あります
そんな時にサンプルを回してもらえるのは
メーカー勤めの特権とでも言うのでしょうか

ただ弊社は

回してもらった分はしっかり結果として返さないと

後々に厳しいお叱り受けますが…

好きな洋服を提供してもらえて

素直に嬉しく感じるとともにやる気もでます

一緒に千葉の分も届いたので
きっと彼女も大喜びすることだと思います
今日は早速

その中からマルチボーダーのシャツを着用して

いい気分で店頭に立っております
春の気温になって

近郊にお住まいの顧客様の中には
このシーズンに購入いただいた洋服を身に纏い
店に寄っていただく事が増えて来ました
その時まさに履いてお越し下さり

べた褒めをいただいたのは

写真のMR3023_black

余りの履きやすさに

1度履いたらもう病み付きになってしまったようで

その足で色違いも購入しようと思いご来店されたそうです
ただその時既にcharcoalの方は完売しておりまして…..
気に入っていただいたのに購入してもらえないのは

本当に申し訳なく感じますが

次にまた期待していただければ幸いと思います

まだblackの方は少し在庫がありますので
お試しいただいてない方はぜひ

柄々と爛々

こんなにシャツを創ったシーズンは初めてだな

それもチェックにボーダーそしてストライプ

ガラガラだったシャツ品番が今や柄々

ジャケットとコートの在庫が尽きるこれからのシーズン

毎年困っていたが

今年はシャツがある

春満開

北山橋の信号待ちで出くわすこの花

なんだか化け物に見える
気に食わない匂いを発しながら風にそよぐ姿は下級の妖怪のごとし

花が嫌いな僕はいつもそんな目で彩る奴らを見ている
自己主張の強い花弁どもの繁栄が終わり

緑のグラデーションになる季節が待ち遠しい

その頃には仕事も落ち着いて
一年で少しだけ気を抜ける2週間がやって来る

早く散ってしまえ


今日は事務所に大物のサンプルが届く

それが待ち遠しくて6:49に起きた

確か眠ったのは3:00頃だったと思うが

目玉が爛々として居る

バイキンマンどころの騒ぎじゃない

スペインの子羊の生革を剥いで創ったロングコート

早く見たい

早く着たい

苦しんだ製作期間の終わりを告げる至福の時間

これから1週間

形を成した我が作品に静かな北の事務所で酔いしれる



Shirtsの成果

シャツが軒並み大きく動き始めました
気温が上がった先週からその勢いに火が灯り始め
それからは止る事なく突き進んでます
気温がまたしても下がってしまい少し気にしてましたが
大きな冷え込みにも何処吹く風
今日は試していただいた皆様に気に入っていただけ
今シーズンのシャツの上がりにさらに自信がつきました
これまで見つかった課題を解消するべく
時間と手間を掛けて創り上げた成果が出ています
正直
レーベルとして苦手にしていた部分だけに
こうやって気に入ってもらえる方が増えたことは
これからへ向けた大きな一歩になると感じています
長年弊社の洋服を観ていただいている方には特に
今期のシャツに1回袖を通して欲しいと思ってます
騙しはしません
もし気に入っていただけなくても
また次に頑張るだけの事です
例年より多めに在庫をご用意して
さらに再生産にも踏み切ったので
実売期の今でもまだサイズは揃ってます
それでも
品番によってはサイズ欠けしてきそうな雲行きに変わりつつあります
シャツのシーズンまでもう少しとなりました
ぜひお試し下さい

八重の桜

昨年のちょうど今頃

事務所の移転祝いに頂いた数多の酒を飲むために

友人達と何かつまみを持ち寄り事務所で宴会をした

その時

どうせなら花見にしようと通販で桜の盆栽を買った

ところが花に興味がない僕が選んだのは八重桜

4月末から5月頭に咲く桜
花見はその枝を見つめるだけのものとなった

ただ

その咲き頃ならば展示会が終わってから楽しめる

田和にしっかり面倒を頼んで2週間の展示会に出かけた

話が違った

これが出発前夜4月7日にとった写真

僕の受けて来た教育が間違っていなかったのなら

4月7日は4月上旬だ

田和の愛情が十分過ぎたのか

日当りの良い事務所の気温に体内時計が狂ったのか

1週目の展示会が終わった週末

田和から『満開』の知らせが入った


東京から戻った僕の目の前にあった八重ちゃんは

立派な桜餅に成れる大きな緑の葉っぱをつけていた

その葉を見ながら

来年こそは

そうつぶやき毎日霧吹きで水をやり

時々肥料も与えて

僕なりの愛情を注ぎ込んだのだが

乾いた細い枝に生気を感じない

ここから奇跡の大挽回はあるのか

のぞみは薄い

中日 吉川 八重桜

どれか一つでもどんでん返しを見せてほしい