feat.M

もう一年半くらい前に言い出した企画が
ここに来て活発に動き始めました

広島は自分たちの店のピックを作り
素晴らしいパーカを企画しました
これに負けじと
merphはある音楽家と一緒にあの作品を創ります

お披露目は10月になるでしょうか
ご期待ください

京都の引力

東京から新幹線で岡山へ向かう音楽家に
京都駅で途中下車してもらい
名古屋からギターメーカーさんにも参加してもらって
京都駅ビルの11階で昼食を取りながらの製作会議
初めてお会いしたギターメーカーのY氏は
偶然にも私の高校の先輩でした

京都という街は
わざわざこちらから出向かなくても
皆さんが来てくださるんです
それが狙いでここに腰をすえたわけではないですが
先人たちの作り上げたこの由緒ある街に助けられています

洋服を創る者として
やはり海外に進出というのは夢の一つになります
しかし
ここ京都で毎日たくさんの外国人の方にお買い上げいただいてるうちに
その意味さえなくなって来ました
海外のコレクションに出たところで
それほど洋服は出回るわけじゃありません。
私の力不足も認めますが
過去に勤めたレーベルでその苦労と不毛感は存分に味わいました
海外の卸売なんて博打ですから
中間に入った業者が金持って逃げるなんて
中日ドラゴンズの勝率よりはるかに上です

cassowaryには
宣伝もしてないのに
海外の方が続々いらっしゃいます
大金使ってパリだのフィレンツェだの行くよりも
この街でじっくりと洋服を創り続けていた方が
結果的に私の創るmerphは海を渡って行くんです

先鋒

こちらも女性用を製作しました
薙刀でも構えさせたくなる仕上がりです
男性用とデザインは何ら変わらないのですが
ちょっと着丈の比率を変えています

色だけでなく
起毛のかかったしっとりした肌触りも気に入っています

男性用のMR2070とともに
今年秋の先鋒好調です
外套製作を得意とするmerph
いよいよざわついてまいりましたよ

女流小説家

夏がこれから本番を迎えようとする中
店頭に届いた”novelist”
春の前モデル”bookman”があまりにも女性に人気があったため
今回はしっかりと女性のサイズを製作いたしました

merphの公式instagramでも素早い反応をいただき
猛暑と台風に襲われる中
毎日売れております

先日過去のスワッチを眺めていたのですが
1シーズンに震えるほど多くの型数を製作していました
しかし
今見ると型数を作り込むことに追われて
ちょっと詰めの甘い作品が紛れ込んでいると感じました
あの頃はあれが精一杯だったんで
決して手を抜いたり妥協していたわけではないのですが
細かいところに気がつけなかったんだと思います
あれから環境を自ら変えて
直営店でのみ販売するようになったmerphの作品は
型数こそ半分以下になりましたが
作品としては大きく成長したのではないかと思います

今年の冬もご期待ください
みなさんを満足させる作品を必ずお届けします

理論上シャツ

春にリリースした”bookman”というデザインのロングシャツを
さらに着丈を伸ばし(120cm)
袖口のオーソドックスなシャツのディテールを削除しました
目指したのはバスローブの雰囲気

しかし仕上がりは私のイメージをしのぎ
立派なコートとなりました
気軽に作っても仰々しい
これはもうmerphの個性です

これまでこれをシャツと言い切る私の態度に
文句を言いながらも縫い続けてきた工場も
さすがに今回は生地の厚さと縫いあがりの迫力から
『これはもうシャツ工賃ではぬわんよ』と怒っていました

工場の皆様
おかげさまでMR2069好評です
来シーズンはまた生地を薄くしますので
なんとかまたお願いします

夏とdolman

暑い中冬の装いのトピックスが増えておりますが
現場はまだまだ夏の真っ只中
みなさんに必要なのはこの辺りでございましょう

いくつか完売してしまった品番とカラーはありますが
まだは在庫ございます
今年もドルマンTee-shirtsは好調です

それを凌ぐ成果を出したドルマンの半袖シャツの方は
追加生産分もあっという間に完売いたしました
未だにお問い合わせをいただいたり
店頭でスタッフが着用しているのを見てリクエストいただきます
また来年
しっかり生地をおさえて
さらにカラーバリエーションも増やして生産することを約束いたします

本日京都は32度
40度近い日が続いたせいで
涼しいとさえ感じました
このまま秋になってほしいものですが
そうはいかないんですよね
クーラーとアイスコーヒーで暑さをごまかして
しっかり夏を受け入れて暮らします