多重スクロール

平安神宮の前を通る帰り道

東山へ向かう道すがら

周りの木々や建物と

向こうにそびえる山が織りなす多重スクロールがたまらない

特に花が散り

緑が支配する初夏

一つ一つで主張する花と違い

圧倒的な質量で迫ってくる緑のグラデーションは

静かなのに荒々しく

すこし

恐怖を感じる


我が家はこの道を東果てまで走り抜け

寺院が立ち並ぶ壁の前で左折する

そこから一本だけ山側に入り少し北上したところ

静かで車さえあれば便利な地域だ

ここに越してから非常に仕事がはかどっている

Sanctum史上最速で次回のデザインはおろか

パターン発注まで完了

展示会は9月末から

ここからサンプルアップ

そして撮影

HPのリニューアル


進行が早いからといって安心している状況じゃない

それに加えて

神戸ammonのオープン

いよいよあと半月

これもまた予定通りに進んでいる

まさに多重スクロールの今年のmerph

静かに荒々しく

東山の風景の如く

苦しい時を置き去りにして

いざ

7/23

YEN TOWN BAND
12年ぶりの復活をするらしいです
最近たまたま写真のアルバムを聞き直していた所
偶然目に飛び込んで来た嬉しいニュースでした
9月12日行われるイベント内にて一夜限りの復活で
場所は新潟
観に行く事はまず出来ませんが
新曲も制作中ということなので
非常に楽しみです
このバンド
小学生の時に聴いて今も色褪せない曲があって
当時近所のCD屋をくまなく探しても全くそれが見つからず
泣く泣く諦めた時に
クラスメイトの女の子が貸してくれたという
その時すごく嬉しかった出来事がありました
小6だったのでもう19年前
今は淡い思い出です
今回が生で聴ける最後のチャンスかもしれない
そう思うと
残念な気持ちもあります

リトルグレイを知らない時代

地球外生命体

それも知的生命体の探索に人類最高の男が本気で乗り出した

スティーブン・ウィリアム・ホーキング博士

この人がALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されずに居たら

量子宇宙論はさらなる発展を遂げていたいかもしれない


最近

UFO番組とかなくなったのは

解明されていなかった宇宙の莫大な空白を

こういうど根性の博士たちが一つ一つ潰していったせいで

子供たちがちゃんと宇宙に理解をしているからだそうだ

残念なことに

四十超えたおっさんの方が未だにキャトルミューティレーションを信じている

小学生が語る地球外生命体ってのが

われわれいわば宇宙暗黒世代が語るリトルグレイとかではなく

ちゃんと微生物だってわかっているんだからすごい

友人の息子は

土星の衛星エンケラドゥスに生命体の可能性なんて目の色変えて話すらしい

それを聞いて

『夢がない』

『かわいくない』

なんていうやつがいたけど

流行りのゴシップに乗る方がよっぽど夢がない

くだらないUFO話こそ

本気の科学者たちの研究を適当に楽しませてもらってるおこぼれの娯楽

彼らのおかげで安い夢も見られるってのに随分な言い草だ


これからどんどん宇宙が姿を現してくる

まだまだ酒場で宇宙の話をすると

ゴシップ宇宙論のお馬鹿と一色単にされるのが現実

量子テレポーテーションを本気で話したいけど

同じ日本人で最もノーベル賞に近いと呼ばれる古澤明氏

完全な状態の量子テレポーテーションを成功させたことなど

まず

誰も知らない

われわれの世代は古澤氏より矢追純一が宇宙のアイドルなのだ

その方が楽だからだ

だからその世代が集まる酒場で最新の量子論や宇宙物理学の話をして

自分が宇宙人にさらわれたことがあるとか

人のオーラが見えるなんて話す

『意味の事実』に酔いしれる人間と同じに見られる侮辱には耐えられない

そうは言えど

わたしには博士たちのような脳みそが授からなかった

だから

『与えられた人々』に環境開拓を願うしかない
1日も早く

勉強もせず

知ろうともせず宇宙を汚した奴らから

宇宙を取り戻していただきたい


ホーキング博士の探索で全ての知的生命体に接触し

『あなたがたは地球にこっそり来ていましたか?』


自称UFOにさらわれた方が質問し

『地球人のジョークはきついっすね?』


会見の場を和ませる大役を果たしていただき

あとは本物に任せてもらいたい








煮える脳


1/60のミラノリブと裏に40/2の天竺をつけたVネックのカットソー

シンプル

しかし

それだけでは我々の立場が創る洋服として合格点はいただけない

何か価値のある工夫が施されているかいないかで

必要とされるかされないかが決まる

このカットソーはその仕事ができた言い切れる

ウール100%のミラノリブは

1/60の糸を使った二重編みニット

しっかりと重量感がありながら伸縮性にも飛んでいる

細く柔らかい糸だから比較的肌触りもいいが

所詮はウール

汗をかいた時の肌との摩擦感はどうしたって生まれる

そこを裏地に配した40/2の天竺がカバーしてくれる

着用時には見えなくなる着心地のための天竺にも

配色で楽しみを与えて店頭で飾られた時に目を引くようにした

デザイナーが様々な経験を積んで

自分なりに考えた自分の洋服の基準

それがそれぞれのレーベルの個性となる

merphにとってその個性を育む上で

店頭で洋服を直接手渡していく作業が

最も重要な要素となっていると思う

創るだけのデザイナーでは気づけないことがたくさんあった

店を持ったことは

正解だったと自信を持って言える


もうすぐ

その店が二つになる

当然興奮する出来事

さらに多くの服をしっかり考えて創っていこうと

今夜も静かに脳みそが煮えている












白の楽しみ

しっかし暑いですね
日差しから逃げるように日陰を求めて歩いてみるも
そこは人が多かったりするので
灼熱か人ごみか
どちらも苦手な私にはつらい日々が続きます
夏が好きだと言う方もいらっしゃいますが
僕にはさっぱりわかりませんで
良いところを考えてみましたが
2秒で諦めました
まあぶつぶつ言っても仕方がないので
仕事しましょう

本日の開店とほぼ同時に
常連さんのもとへ嫁いだのはこの変形シャツ
白は100双のコットンブロードの生地を使い
透け感と艶を持ち合わせた生地面です
半袖シャツというのがあんまり好きじゃない僕には
今の時期でも即戦力
というかコットンの長袖シャツは常にそうだと思っています
そして手持ちのシャツの中でダントツに多いのが
これまで使い勝手が良いからとつい選んでいた部分もありますが
このシャツに関しては真っ先に思ったのは
楽しさとか新しさ
そしてどう格好よく着こなすか
という積極性
なんていうか刺激がありました
こういう白シャツを待っていたのかもしれません

ammon祭り

夏が起動しました

先日の台風が梅雨を連れ去った様です

7月20日

今月も後1/3

この辺りで一度しっかりと告知を

2015年8月8日

11:30

神戸市中央区に我々有限会社Sanctumの”merph”と

合同会社エイチのバッグブランド”ORZO”の旗艦店

ammon

オープンします

当日は

京都から”御食事処乃 福松”に出張料理を依頼し

無数の黒ラベルとともに美味しい和食を召し上がっていただこうと思います

そして

肝心の洋服もしっかりと仕上がってきています

シャツは全品番

カットソーも仕上がりました

アウターもちらりほらり

料理と洋服

皆さまに楽しんでいただきたいと思います

おそらく一年で一番暑い夜

飲んだビールもすぐ乾くかと思いますが

ぜひ神戸元町の我らが旗艦店の船出に

ご同席ください

心よりご来訪

お待ちしております


ammon

神戸市中央区北長狭通3−11−13

tel:078−381−7527