あの洋服屋

洋服屋です

ここは京都のど真ん中

堺町通と六角通りの交差点

北西角のガラス張りの

『あの洋服屋』です


看板もないし

雑誌の取材も一切受けない(オファーもない)から

入って来て頂くか

ご友人にでもお聞き頂くしか

店の名前を知ることもできないでしょう

でも

うちの店の名前を知らない人たちにも

『堺町六角の角のガラス張りの洋服屋です』

そういえばだいたいみんな

『ああ、あの洋服屋ね』

とみんなわかります

まあ

だいたい

『入りにくい』

って感想をおまけに頂戴しますけどね


cassowaryは決して一見お断りとか

客を選んでいるとか

そんなことはございません

客を選んでいるのは僕らではなく

世の中の他のほとんどの洋服屋だと思います

その証拠にすぐに『ターゲットはXX歳〜XX歳、XXXXXX系』

って話になるでしょ

我々の店にはターゲットはありません

強いて言えば

犬の服は絶対に売りません

顧客名簿を開けば

男女問わず二十代から八十代まで幅広く顧客さんがいます

当たり前の洋服屋の姿をすることが

誰でも入って来てもらえる店と思うのは大きな勘違いでしょう?

そう思っています

反対意見も出るでしょうが

僕は誰かの意見よりも目の前の現実で自分たちがやっていることの確認をしています

まだまだ未熟です

でも

いい方向に向かっていると思います

これからも足し算引き算繰り返して

どうにかして少しでも多くの人に楽しんでもらえる店にしていきます

次に打つ手はちょっと先ですけど

またかっこいい店に近づけること

考えてます


品格と遊び

この暑い中で秋物の着用写真の撮影を決行
僕はカメラマン一筋ですので
モデルはお客様にご協力いただきました
いつも有り難うございます
明るい所だと生地の色合いがより際立ちます
光沢のある美しいウールの糸には品格すら感じます
でも
ただ美しいだけでは面白みにかけるので
裏地はちょっと派手目にして攻めました
袖先をめくって内側の生地を覗かせると
生地のもつ品格に遊びが足されて
より魅力的な印象を手に入れたと思います

BAR Sanctum

cassowaryの店の片隅にはBARカウンターがあります

自慢のカウンター

半年前

会社が10年もったご褒美に作った遊び場です

ここでお客さんとゆっくり話したり

工場や生地屋と打ち合わせをするんです

ときどき

おでん作ったりして仲間を集めて飲んだりします

今年の秋冬の作品もこのカウンターで描きあげて

打ち合わせを繰り返して今届き始めてます


本当はこんなBARをどこかにオープンできたら

そう思いますが

そんな器用さも財力もなく

まだ夢の中です

でも

いつの日か

ちょっとずるい店

やってみたい

そう

思ってます

そんな日が来たら

ぜひ一杯のみに来てください



秋冬のこれから

七月が終わります
暑い日は続きます
さて
ただいま会社のホームページをリニューアルしてまして
秋頃には皆様にご覧いただけるのではないかと思います
ただ既に秋冬シーズンはスタートしてますので
今のホームページのコレクションページを入れ替えました
7月〜9月に届く作品の一部を掲載しておりますので
お時間ございましたらぜひご覧下さいませ

アインシュタインの十字架

わたくしのブログで2大不人気題材

”中日ドラゴンズネタ”


”理論物理学、宇宙工学ネタ”

どんなに

『また始まった』

そう思われても書き続けます

数少ない同胞のために


さて

冒頭の写真

これを見て『重力レンズ』だとピンと来た方

相当の宇宙通

はい

”アインシュタインの十字架”

この一つの大きな光の周りを囲む四つの同じ色の光

そう

これが

宇宙の終末を予測する大きな鍵であります


宇宙の終末

文献を開けば諸説ありました

当初

宇宙はずっと同じ大きさだと思われていました

しかし

ビッグバン以降の膨張の確認により

三つの説が予測されました

一つ目

”ビッグクランチ”

ビッグバンから始まった宇宙はやがてまた収縮をはじめ

ビッグバン以前の大質量の点に回帰するというせつ

その後の研究で膨張が加速していることから

これはずいぶん前に消滅したそうです

残る二つは

”ビッグリップ”

膨張のスピードが速すぎ

宇宙が崩壊するという説と

”ビッグフリーズ”

宇宙の膨張が緩やかに進み

やがて星と星の距離がどんどん離れ

お互いの光も熱も届かなくなる暗黒の凍りついた終末説

この二つに絞られているとのこと

その予測は宇宙の膨張の加速度から計算できるわけですが

その証明にこのアインシュタインの十字架が一役かうのです

興味のある方は


ない方はそっとブラウザの❎ボタンを


こちらを読んでいただくとわかるように
重力レンズにより

クエーサーが四つの光が見えるわけですが

実はこの十字架の恒星の隣に

もう一つ大質量の恒星が存在していて

その星の重力レンズを通過するクエーサーの光が

数年内に地球に到達するはずなんです

となると

その到達時間に宇宙の膨張を考慮せず計算した到達の遅れと

実際にその光が到達する誤差で

宇宙の膨張のスピードが計算できるというわけですよ

すごい話です

加速度がわかれば

宇宙は引き裂かれて終わるのか

それとも凍りついて終わるのか予測できるんです

胸が躍ります

宇宙の真実はすでにB級オカルトをはるかに凌ぐ

ファンタジーです

UFOやリトルグレイを信じるみなさん

信じるか信じないか

ではなく

宇宙の真実は

知るか知らぬままか

です

どうぞ

NHKやディスカバリーチャンネルでオカルトを超えるリアルを

一緒に楽しみましょう

MR2043

この数日はスコールみたいな雨が立て続けて降ります
恵みの雨がごとく
これだけ降れば少しは気温が下がるかなと
期待をもって止んでから外へ出ると…
気温がもう持ち直しつつあるという直感と
むしろ湿気をたっぷり含んだ熱気は
とっても不快になっただけという印象を受けます
最近東南アジアからのご旅行者にお会いしたのですが
京都のこの暑さは自国よりも酷いとのこと
向こうはもっとしっかり雨が降るので
気温が一時的に下がるそうです
何をどうしたって暑いので
気を取り直して秋物のご紹介へ参りたいと思います

クルミ色した裏地のない一枚仕立ての羽織り物
秋口からの主戦力です
襟もしっかりと立ち上がるコシのある生地は
オイルカットを施したコットンチノクロスです
綿がもともと持つ油分を適度に減らす事で
粗野感のある生地面へと仕上げています
最初はガサッとした硬さの残る状態が特徴の生地ですが
洗う事で徐々に柔らかくなりますので
経年の変化を感じながら着用いただけるかと思います