チェリーサンバースト

8月12日

久しぶりに家族と親戚が集まり食卓を囲んだ

知多のいとこの家で

弟の誕生日を祝いながら

最近亡くなった叔父と僕らの祖父母の話をいとこたちとして

美味いものを食って酒を飲んだ

それを聞いていた

この春高校受験をするいとこの姉ちゃんの長男坊が

『皆んな歳とったね』

とつぶやいた

そりゃそうだ

テレビからは30年前の日航機墜落事故の追悼式のニュース

30年も経つのか

そう思ったが

30年前のあの日も

弟の誕生日を母方の実家で祝っている時

あの大惨事のニュースを見ていた記憶がある

歳をとったのだ

僕らは

そして

これから

もう少し

歳をとっていくのだ


人生80年

そのちょうど折り返しの2015年
今年はいろいろなことが今までと違う

不思議な気分だけど

これは現実だ

これからもきっと僕を取り巻く環境が変わっていく

怖いけど楽しみにしている

そんなことを考えながらの帰り道

夕焼けはすでにまた次の季節のそれだった


明日
夕刻

京都に帰る

web siteは仕上げにかかっていると報告があった

これで僕はついに

春夏の展示会に向けて集中することになる

絵は描いた

さあ

いざ2次元の紙の世界から

三次元の自由な世界へ

生地に設計を殺させない

設計に生地を殺させない

僕はこれをデザインと呼ぶ