黒ラベルを呑み続ける理由

自分の創る服をどれだけ客観的に見ることができるか

その上で

自分の主張をどこまでその服に出すことを許すか

言葉で説得せずとも

自ずと伝わる視覚的な特徴を

ポケットの形を歪にしたり

明らかにわざとらしい裁断を入れるのではなく

数式を紐解くような

今までそこにあることに気づかなかった

見つけてみれば実に美しく調和する

そんな線を探していつも絵を描いている


最近

自分の洋服を説明することを要求されている

以前と違い

いろいろな人の協力でmerphの拡大が始まっているからだ

そうなると

関わる人たちに自分の意図を説明しなくてはいけない

参考にいろいろなブランドがどうやっているか覗いてみると

実に情報統制されているではないか

きっとしっかりとした資料があるのだろう

でも

どうだろう

確かに品質に関わる物理的な情報は当然共有するべきだが

merphをどう感じているかはバイヤーたちの自由ではないか

そこを

某隣国の政治のように思想を押しつける必要はあるだろうか

私はないと思う

merphの取引先のバイヤー達は実に表現力があると思う

こちらが逆に参考にしたくなるくらいに

ブログで書き上げられた物理的なこと以外のmerphに対する表現は

読んでいて楽しい

ただの商品説明だけでなく

私という人間が創っていることを説明してくれている

照れくさいこともあるが

非常に嬉しい

だから私は

ただ洋服を創ってりゃいいわけじゃない

しっかりと日々を真剣に生きて(遊んで)なきゃいけない

そうでなくては彼らの文章を楽しめない


そういうわけで

ギターを弾いて料理を作り

宇宙の研究をしながら

黒ラベルを呑み続けている




8/25

しばらく使い物にならなかった
撮影用のカメラがやっと復活しました
とりあえず意味もなく
身近にあったボタンでテスト撮影して一人頷いてました
保存用SDカードって以外と早くダメになってしまう事があって
ここ1年でもう2回目の交換
それをメーカー側もわかっているからか知りませんが
無料永久保証なんてのがついているから驚きます
購入した事が証明出来れば
たぶん何度でも交換してもらえるんでしょう
でも
うちは洋服だから撮り直せば良いですが
これが旅行や特別な写真が入っていた場合は
交換と言われても….ねぇ
こわいこわい

写真が撮れるようになったので
しばらく更新が止まってたウェブショップへも
入荷している作品を順次上げていこうと思います
ただ
今日も新作が入りましたので
お時間ございましたらぜひ店頭へお越し下さい
お待ちしております

マスターピースへの挑戦

MR1083 olive

MR1083 charcoal

ざっくりとしたウールヘリンボーンツイード

その裏に中綿をたっぷりとキルティングで叩きつけ

軽さと同時に蓄熱性をもたせて

真冬のコートを仕上げました


キルティングのコートといえば

ラベンハムやマッキントッシュなどを皆さんは思い浮かべると思います

すでにあるマスターピースは偉大です

では

自分がキルティングコートを創るなら

それに新たな価値を添えなければいけないと思います

そこでまずシルウェットを美しく

少しウエストをシェイプし

肩線の角度をテーラードジャケットに近づけ

袖を美しい前振りの袖にしました

次に細かい仕様を工夫しています

ベントの処理

フードの脱着方法に一仕事加え

そして

完全にmerphのツラとなるよう

フードの形とポケットのR裁断でmerphであると宣言しています

中綿はダウンを凌ぐ防寒度と鼻息荒い

シンサレートをたっぷり使用

伝統的な要素に

パターンと機能に新しい要素を盛り込みました

ベテランと若手の融合

お確かめください

8/24

今シーズンのまず1着目として選んだこのMR2043
涼しくなったお陰で
通勤の時にもそのまま着れるようになって来ました
刻一刻と進む季節の移り変わりを感じながら
その日その日の洋服を着る楽しみは
暑さで乾いた心が少しほぐれる気がします
暑くてももう半袖ばかりには飽きたので
ちょっと無理しても秋服を来てる方が気分は晴れやかです
写真はまだ洗いに掛ける前の状態で
見た目にも生地の張りが伝わります
これを数回洗った私の私物は
体を包むような柔らかいフォルムに変化しています
それもまた良い雰囲気だと思うので
次回そちらをご紹介させていただこうと思います

あなたの膝下いただきます

自分で言うのものなんですが

今季の出来栄えが良いと思うので

しっかりとしたルックを撮っておこうと思い

先日オープンしたばかりのサロン

plakさんにご協力いただきwomenの撮影をしてきました

日が沈みゆく夷川ダムが相当美しかったと思います
しかし

打ち上げに早く向かいたいメンバーたちは

必死に仕事をこなし

予定通りの宴の開始を迎えます


会場は巴里本舗

名物ウォッカレモネード

飲みやすいのに膝にくる悪魔の酒

わたしはこれを

ヲッカアホネードと呼んでいます

キャッチフレーズ

『あなたの膝下いただきます』

それをピッチャーでしこたま飲みに干しながら

豚肩ロースの燻製

牛ロースステーキ

サンマの香草焼き

スモークサーモン

厚切り燻製ベーコン

次々と平らげました

そして

締めにいただいたこのウニとトマトの冷製カッペリーニ

最高

いい仕事をした日の打ち上げとして完璧なる宴

巴里本舗に感謝


撮影した写真はかなりの会心作

コーディネート

メイク

ヘアメイク

そして

写真の質感

これまでで一番しっくりきた撮影

きっと良いものが上がります

フォトグラファーから届き次第

merphの情報出力全てから公開します

少々お待ちください





地蔵盆

今日は少し夏の勢力が盛り返した様な暑さ
昨日の晩はあんなに涼しかったのに
と帰宅途中の気持ちの良い風が思い出されます
昨日と今日は
自宅近くの色んな町内で地蔵盆が行われていました
僕の地元
神奈川にはなかった行事なので
自転車で通り過ぎるたった2秒間だけですが興味津々です
町内ごとに行われているので
どなたかの家の敷地内に小さなスペースをとって
そこにお年寄りからお子さんたちまで集まっている風景
皆で美味しいもの食べていたり
こども達が輪投げで遊んでいたり
お母さんが達がなにやら準備してたり

お経をあげてもらってたりと

なんというか見てて
懐かしい気持ちになりました
地蔵盆はなかったですが
こういう近所付き合いは僕の地元にもあったなと
京都の街中は都会のようでいて
こういう田舎っぽさが残っているのが良いなと
朝からほっとした気分になりました