2時間に1着

コートが足りない
広島店閉店に伴い在庫は去年よりも多いのに
2時間に1着のペースでコートが店頭から消えていく
在庫を積むのは怖い
だから卸や他都市への出店をして必死に販路の拡大を目指してきた14年間
私は大きな見落としに気づかずにいたようだ

振り返ればいつも
『サイズがもう切れています』
『その色は完売しました』

いつも在庫がないことを謝っていた
つまり
私は14年間もこの店の需要のマックスに対して品揃えをしていなかったわけだ
卸をやめ次第にその状況の改善がなされ
今回京都だけでの販売になってようやく気がついた
cassowaryはもっと売れる店だと

在庫がいつもの30%増しの今シーズンでさえ
まだ十分じゃない
完売第一号のanimaの赤いコート
控えめに見積もっても倍あってよかった
次に届くanimaのフードの赤いコートもすでに半分売約済みだ

冒頭の写真は今季のmerph新型フィールドコート
黒もあるし
赤のメルトンもやっている
3年待った生地でトレンチも仕込んでいる
merphもmerph_animaも共に
ここから11月上旬には全て揃う

はずである

完売開始

毎年毎年コートがよく売れる店だという自覚はありました
しかし私の把握しているこの店のコート需要は
間違っていたようです

今シーズンから全ての在庫をcasswoaryのみで売ることになり
在庫がいつもより20%ほど増えているにもかかわらず
現在入荷している品番の在庫がもう底をつきそうです
そして冒頭の写真merph_anima anm1071は先ほど最後の一枚が売れました

要するに
弊社の生産力に対し圧倒的に需要が上回っています
その問題はどこにあるか
ちゃんと分析をしないといけません
薄々気づいてはいるのですが、、、

さあ10月も終盤
じゃんじゃんコートを売って
今年はちょっとゆっくり年末年始を過ごしたいと
淡い期待をしております

白い衣 ふたたび

店頭ではcardinal祭りが続いています
メインワークのmerphの制作とともに
このところ常に何か進行しているのが
音楽家がらみのお仕事

先日
大阪野音で爆発的に完売したパーカの熱冷めやらぬ中
先ほど白い衣たちが届きました
またこの作品をきた音楽家たちが
もうすぐあの舞台に立ちます

強烈な五人それぞれに
京都の会食や下北の飲み屋聞き取りを行い
好みとチャレンジを形にしました

お披露目はもう少し先
またお写真をいただけたらここで公開します

何より
そのライブを私は観客としてたのしみにしております

外套本舗

素晴らしいライブにお邪魔して
なおさらmerphの作品をみなさんに気に入ってもらった週末
まさにご褒美いただき
さあ次のご褒美まで今日からしばらく日常です

cassowaryは現在60%の納品率といったところでしょうか
そろそろフードの新型コートが上がってくるはずなのですが
お客様からもたくさん催促をいただいてます
もうしばらくお待ちください

今年のコートは現状店頭に届いているチェスター的ロングジャケット
MR1132(meprh)
それにフレアシェイプのバルマカーン
MR1130(merph)  MR1129(merph)
そのwomen’s
anm1071(merph_anima) anm1073(merph_anima)
ここにmerphは新型のフードコートと
マイナーチェンジしたトレンチが加わり
merph_animaには昨年から大好評のフードコートと
4年ぶりの復刻トレンチが加わります
堺町通を騒がしている衝撃の赤いメルトンは
meprhとmerph_anima共に
フードコートで再び登場します

さあいよいよ今年も『コート屋』と呼ばれる時期になります
楽しみです

完売御礼

大阪城音楽堂
行ってまいりました
mito x merph スペシャルパーカ
見事に30着即完売でした

ミュージシャンのグッズとしてはかなり高額な¥18,000
その上私のような無名極まりないレーベルとのコラボレート
それなのに販売前からの反響
会場での怒涛の即完売
ライブ後も後を引く問い合わせと再生産のリクエスト
今回のグッズ
いや
あえて作品と呼ばせていただきますが
本当にいい仕事ができたのではないでしょうか

世の中現象的にしかもう洋服は売れないと諦めていますが
本質をしっかりと握り締めた服はやはり売れるんだと思います
洋服を作る人達
ぜひ自分の洋服作りを見失わず
諦めないで続けて欲しいと思います
報われる日はきっと来ます
僕には時々ですが
そんな日がやって来るようになりました

 

ふりだし

検査をしていないから悪玉が何かわからないが
9月下旬からアレルギーに苦しみ
ようやくこのところ鼻が機能を取り戻した
季節は気温や風景だけじゃなく
体調でも感じることができる

夏の間全国を飛び回っていた音楽家は
この時期に最後のフェスの出演を迎えるそうだ
料理人は松茸の確保に追われる季節
洋服のデザイナーは来シーズンの生産のスケジュールを立て始める

冬の服はもう届くのを待つだけだ
ここで燃え尽き症候群にどっぷり浸かれば
やがて眠れない月末を6回過ごすことになる
だから必死に思い出す
今年何が良かったのか
何をやらなかったのか
もっと良くなるはずだったものはあるか
もう絶対に手をつけちゃダメなのはどれだ
展示会をしなくて良いとはいえども
そろそろ4月くらいまでの制作スケジュールを整えなきゃいけない
あいにくクライマックスシリーズに中日は出ない
ウォーキングデッドの新シーズンもマンネリだ
環境は整っている

merph2019だってさ
2020年は15周年だな
東京オリンピックが終わる頃
でかい祭りができるといい
そのためにも
さあ絵を描く時間だ

MR4122 clammbon mito x merph pullover parka

clammbon mito × merph 
クラムボンのグッズとして
大阪野音でのライブ限定先行発売のスペシャルPULLOVER PARKA
ミト氏にちなみ三十(ミト )着限定
¥18,000(税込)での発売です

今回使用した生地は
30/7 french terry
所謂”スウェット生地”ですが
その中でも伸縮性のある着心地の良いものを選びました
しかししっかりとした質量もあり
ある程度耐久性も備わっています
着心地と強さ
そのバランスの良い裏毛です

フードはmerphのシンボル ” Uネックフード “
ボリュームあるフードを後ろに倒させないためのUネック部分
首元にマフラー並みの防寒性を備えています

そして2つの最重要ポイントの一つ目のボタン
『クラムボン ミト オリジナルピック』
それも
今回この作品のために普段ミト氏が使用している素材ではなく
アメリカの軍用素材メーカー “デュポン”の ゴム素材
『 エラストマー』を使ったピックです
今回この作品のためにギターメーカー様に作っていただいた特注品
しっとりとした滑りにくいマットなゴム素材で
表面の素材感にも品があります
私が洋服の制作をするに至ったきっかけの一つが
このデュポンの素材でした
それがこんな形で手元にやってくるとは思いませんでした

そしてもう一つのポイントが
右袖口の『赤』
ミト氏の好きな色を演奏時一番動く右手首に持って来ました
優しいオフホワイトにひときは目立つ袖口の赤いリブ
以前からmeprhをご愛用いただいているミト氏との協業
彼自身がすでにmerphのツボを押さえていると感じます
実に満足のいく仕上がりとなりました
クラムボンのファンの皆様
そしてmerphの顧客様
双方に気に入っていただけると嬉しいです

野音での販売分以外に
ごくわずかですが、10月14日からcassowaryの店頭販売致します
cassowaryのお客様は少々お待ちください

MR4122 clammbon mito x merph pullover parka
10月13日(土)大阪城音楽堂限定先行発売
¥18,000(税込)
size:1(着丈64cm/バスト100cm/裄丈84cm)

size:2(着丈66cm/バスト104cm/裄丈85.5cm)

size:3(着丈68cm/バスト108cm/裄丈87cm)

 

風影

カーディナルレッドの衝撃波に少したじろいでいた今年の一番手
ここにきてジワジワと店頭で動き始めました

急に肌寒くなってきたせいでしょう
このくらいの羽織が今活躍します
よくこの時期
『何を着たらいいかわからない』
そういう発言をたくさん聞きます
そうなんです
皆様夏が終わり
なんとなく半袖をなびかせてるうちにコートが出番を迎えるので
薄手の秋らしい羽織を買わないんです
『何を着たらいいかわからない』のではなく
『この時期着るものを買っていない』のです
しかしこの時期に着れるものこそ
一年を通して一番着る期間が長いものなのです

そのポディションに一枚仕立てのジャケットやコートの仕立てで制作すると
やはり価格はしっかりコートの値段になります
だからコートとして軽いものを作るのではなく
シャツをややこしくしたものを作るのです
それがまさにこのMR2069anm2014
それにMR2070MR2015というわけです

これをコートと言われてしまうと
工賃は簡単に1,000円跳ね上がります
そこをあくまでパターン上ヨークがあり
袖付けも完全にシャツであることを主張し
工場に『シャツだ』と言わせるのです
そういう私と工場との戦いの末
これをこの価格でリリースできるわけです

昨夜
私もMR2069を着用し
久しぶりに友人との食事に出かけました
大好物のハモフライに深まる秋を感じ
ほろ酔いで二軒目の終着BARへ向かう道すがら
風になびく着丈124cmの影に酔いしれました

さあ
秋です

 

真の需要

六角通りを通る女性のほとんどが
このコートに何かを感じてくれている様です
『女優のコートやな』
そんなコメントが何度か聞こえてきました

anm1071 “sentry”
入荷してすぐに半分のanm1071のオーナーが決まり
店頭から消えてしまいました
嬉しい限りです

『こんな赤に染めて大丈夫か?』
生地屋さんからは本気で心配されましたが
やはりこの店をやり続けて感じてきた
世の中が先入観的に信じてる需要は全く間違っているという事実
今回も目の前で証明できました

洋服が好きだという人はたくさんいます
その意味はものすごく多様で
確たる定義があるわけではありません
だからさまざな洋服屋が存在すべきだと思います
そんな中で我がmerphの店は
メディアによる先行したブランドの価値の植え付けや
コレクションやエキシビジョンの大号令をシャットアウトします
しかし
この方法は
他力で物が売れなくなるという厳しい環境を
自ら作ることになるのです
だからスタッフには洋服の知識はもとより
一人の大人としての知性と魅力が必要だと考えています
現在cassowaryには将来ある二人の若者がいます
まだまだうまい食い物を私の10分の1も知らないでしょう
飲み屋のカウンターで隣の人を引き込む話のネタも持ってないでしょう
でも
色々な方々にお越しいただけるこの箱庭で働いて
どんどん武器を増やして欲しいと思っています

さあ10月です
台風がまたさらに夏の名残を連れて行ってくれた様です
店の前を通る女性たちの服装はも完全に秋
今日も開店して3時の珈琲を入れる前に
コートが2着売れました
数字の上だけでなく気配もいよいよ秋本番
これから『コート屋』の異名を持つ我々cassowaryの忙しい日々が続きます
そんな今週はいよいよ紳士用のcardinalのsentryが届きます

clammbon mito x merph

京都の街角で長年
看板を出さず
メディア露出も拒否し続けながら
ひたすらオリジナルのフォルムを追求してきた
我々クロージングレーベル”merph”  (メルフ)
デザイナーの坂井自身がかつて音楽家を目指した過去があり
作り出した作品は多くの音楽家に愛用されてきました

そんな愛用者の一人
あのクラムボンのベーシスト ミト氏と
merphデザイナー坂井との度重なる打ち合わせの末
ここにコラボ    レートアイテムが完成しました

プライベートでも親交の深い二人が
merph発足以来
14年間作り続けているアイコン的プルオーバーパーカ
その首元のボタンにミトオリジナルギターピックを使用した
clammbon mito x merph “arenaleader”を制作
10月13日(土)に大阪城音楽堂で開催されるライブの当日
会場で30着限定で先行発売いたします

MR4122 “arenaleader “
clammbon mito x merph
10月13日土曜日 大阪城音楽堂限定価格 ¥18,000(税込)