真の需要

六角通りを通る女性のほとんどが
このコートに何かを感じてくれている様です
『女優のコートやな』
そんなコメントが何度か聞こえてきました

anm1071 “sentry”
入荷してすぐに半分のanm1071のオーナーが決まり
店頭から消えてしまいました
嬉しい限りです

『こんな赤に染めて大丈夫か?』
生地屋さんからは本気で心配されましたが
やはりこの店をやり続けて感じてきた
世の中が先入観的に信じてる需要は全く間違っているという事実
今回も目の前で証明できました

洋服が好きだという人はたくさんいます
その意味はものすごく多様で
確たる定義があるわけではありません
だからさまざな洋服屋が存在すべきだと思います
そんな中で我がmerphの店は
メディアによる先行したブランドの価値の植え付けや
コレクションやエキシビジョンの大号令をシャットアウトします
しかし
この方法は
他力で物が売れなくなるという厳しい環境を
自ら作ることになるのです
だからスタッフには洋服の知識はもとより
一人の大人としての知性と魅力が必要だと考えています
現在cassowaryには将来ある二人の若者がいます
まだまだうまい食い物を私の10分の1も知らないでしょう
飲み屋のカウンターで隣の人を引き込む話のネタも持ってないでしょう
でも
色々な方々にお越しいただけるこの箱庭で働いて
どんどん武器を増やして欲しいと思っています

さあ10月です
台風がまたさらに夏の名残を連れて行ってくれた様です
店の前を通る女性たちの服装はも完全に秋
今日も開店して3時の珈琲を入れる前に
コートが2着売れました
数字の上だけでなく気配もいよいよ秋本番
これから『コート屋』の異名を持つ我々cassowaryの忙しい日々が続きます
そんな今週はいよいよ紳士用のcardinalのsentryが届きます