MR2097

MR2097 black
MR2097 beige
MR2097 tan

昨年好評だったラグラングランパシャツ
ザクっとした昨年の生地も良かったのですが
もう少ししなやかな
でも一般的なシャツ生地のようなブロードやポプリンでもない
そんな都合の良い生地が
突如80/2のコットンドビーリップストップが転がり込んできました
80/2ですからかなりしなやかで
ドビーのリップストップですから
しっかり生地の強さも備える探していたそれです

背中は蝉の羽のように広がります
そしてしなやかに下がります
サイドを深く抉っています
そこからパンツのポケットへアクセスしやすく
さらに重要なのは
そこから下に履いたパンツやスカートが顔を出すこと
主観ですが
長いものを着る時
この方がバランスよく見えると思うんです

腰にはポケットがあります
夏が来るまでジャケットの代わりに使ってください

 

ミカヅキTAKE AWAY

弊社北大路事業所1階と2階でお母ちゃんたちが奮闘しております
多国籍家庭料理の店『ミカヅキヘイム』
メニューも増えてきて
徐々に徐々に徐々にお客が増えてきました

スパイシーチキン
コム・タム(ベトナムの豚の付け焼き)
そして餃子
それぞれランチボックスに加えて
おかずだけのオカズボックスもございます
そして冒頭の写真
ベトナムのサンドウィッチ
バインミーも登場しました

そして待ちに待った桜が咲き始め
まだ3、4分咲きにも関わらず
たくさんの方が花見をしています
今日は生憎の雨ですが
土曜日あたりが満開でしょうか
今月からミカヅキヘイムは土曜日営業を始めます
花見のお供によかったらミカヅキTAKE AWAYご利用ください

コーヒーや紅茶
生ビールもTAKE AWAY可能です

忘れ雪

昨夜の京都は
吹雪きました
そして今朝、三月二十一日の朝
京都市北区は3cmほどの積雪
ただ
昨夜までの暴風は止み
午後からは日もさして穏やかな春の雰囲気です
しばらくはまだ寒い朝晩にはなりそうですが
徐々に
徐々に
3歩進んで2歩下がりながら
もう直ぐ春が来ます

 

MR1177

MR1177 denim
fab.:10oz ムラ糸デニム
comp.:cotton 100%
size:1,3,5 

10ozのかなり軽いデニムを選びました
12ozでは分厚くて
8ozではシャツ並み
20度前後の気候に最適なジャケットに仕上げるには
10ozでした

ファスナーは艶消しの赤い止水ファスナー
大人しくネイビーにする選択肢もありましたが
この品番にも差し色を使わずにはいられず赤を刺しました

さて
これのMR1177は販売時ノンウォッシュの生デニムです
とういうことはやはり色が落ちていきます
最初の洗濯は水が青く染まります
その後も洗うときはこのジャケット単品にてお願いします
ただ
丁寧にそれを繰り返していただきますと
やがてあなたの生活の動きが刻まれたあなたのジャケットが出来上がります
ちなみに
身返しなどの中に着るものに接する部分には
同系色のコーデュロイを使用しています

生地のスペックとデニムという通年使える素材
さらにオーバースペックの寸法
中に着るものを調節して季節を問わず着てください

サイズ展開は新サイズ表記で1・3・5のワンスキップの3サイズ
かなりオーバースペックですので
190cmを超えても問題ありません
サイズ1は女性の方にもご着用いただけるかと

MR1177 denim 

弱点は最大の伸び代

急激に暖かくになりました
このところぐずぐずした天候が続きましたが
本日は快晴
ただし
比叡山は花粉で霞んでいます

merphの春は順調に店頭に届き
どのデザインも足並みを揃えるように売れています
珍しくかなり着丈の短いジャケットも
オフホワイトの葛城と
葉っぱのカモフラージュともに好評です

ショート丈はmerphの弱点
長いコートばかり創っていました
たくさんの方が待っていてくれたのを日々実感しています

上半期7月までの納品に関しては
ほぼ工場への発注、資材手配まで完了
残すところはあと1品番
これは今までにないペースと生産量です

決算に伴い
昨年度の売り上げをあらゆる要素で分解し
まずは期間を3つに分けて
序盤(2〜5月)
中盤(6〜9月)
終盤(10〜1月)
それぞれの製作物と売り上げと睨み合いました
ショート丈同様
そこには明らかに私の性格と好き嫌いが現れます

年度はじめ
新たな期間に意気揚々とイベントを仕込んだり
得意な冬のなごりにも助けられスタートダッシュを決め込みます
しかし嫌いな夏が近づくにつれ息切れします
あからさまに夏の仕込みを怠り
冬の製作に追われます
どれだけやる気がなかったかというと
6〜9月の合計売り上げが
やる気満々の11月ひと月分の売り上げを下回ります
確かに11月は鬼神の如く売りました
とはいえこの中盤4ヶ月がひどすぎました
今年度この4ヶ月の売り上げを倍まで持っていくことは
昨年度11月のレコードを塗り替えるより用意です
それができれば
昨年のペースで行くと1年を16ヶ月営業することと同じ
今年度はそれくらいしっかり準備したということです
『弱点は最大の伸び代』とまじないを掛けて
今年度も歴代最高の成果を狙います

 

ミレニアムな亡霊

どこかしらで
我々2000年代にデビューしたレーベルは
『ミレニアム世代』と呼ばれるとか呼ばれないとか
私は2000年に先輩のレーベルの立ち上げに参加し
2005年に自身のレーベルを立ち上げまして
つまり2回ミレニアムなわけです

2000年の東京は
今よりもっと物質的で
主観ですけど
野望の始発駅だったと思います
主観ですけど
そんな東京の
さらに原宿というカオスタウンの
私の働く事務所兼ショールームから一つ角を曲がると
そこにはデニムのフルカウントがありました
そこで偶然大学の先輩のとある野心家が務めてまして
記憶は曖昧ですが
挨拶をしたのかされたのか
そこからその後24年続く呪いのような腐れ縁が始まりました

ある日
『わしらフルカウントから独立して自分の服始めるし』

展示会のインビテーションを渡されました
今思い返せば
『自分の服を創る』ということを最初に意識するきっかけは
この時だったのかもしれません
会場は確か、、、
代官山の路地裏の2階の小さなレンタルスペース
もちろんそれまでに展示会という場には足を運んでいました
でも自分と同じ年代の
さらに自分と同じ大学に通った人間が
自分の服を創り始めたことは
強く私に突き刺さりました
よく賢い人たちからこんなことを聞きます
『将来を見据えて計画的に目標を設定してそれを実現していきなさい』
私の人生はそうはいきませんでした
21歳で踏み入れたこの世界で
想像以上に重要な仕事に携わり
そのまま日々の成果を必死に積み重ねて生きていました
そう言う中でこういう何人かの先人が見せつける”刺激”に
焦りのようなものを感じ
やがてそれが自分の中にある野望だと気がついて
私も走り出し
そして今に至ります
偉そうなことを言う立場ではないですが
計画に振り回されるより
人に振り回される方が私の性分には合っていると思っています

この秋冬に
TALKING ABOUT THE ABSTRACTION が復活します
私を振り回したミレニアムな亡霊が蘇ります
仕入れはしませんが
2000年代に覚悟を決めて走り続けた仲間の帰還を
心から祝福したく思います
代官山の小さなレンタルスペースで初めてみた
TALKING ABOUT THE ABSTRACTIONの服
その後少しの”いとま”を挟んでまた走り出しました
時代に合わない燃費の悪い車に乗って
排気ガスをばら撒きながら
我々はやはり
洋服を作って進んでいきます

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