終わり始めた冬と春

この冬1番の寒さが今夜からやってきます。

予報では急激に気温が下がり朝方には、−9℃になるそうです。

お店の中はエアコンを入れても末端冷え性の私は足が冷えてしまいます。

なので今日は靴下を2枚重ねて寒さに抵抗。

1月もあっという間の早さで、1週間後には2月がやってきます。

そしてthe 3rd heimにとって来月は冬の終りと春の始まりです。

新しい洋服は2月から順次入荷します。

今年の春も自信作揃いです。

丁寧に

ギターを本格的に弾き始めたのは
実は大学に入ってから
それまでは実家にあった弦が足りないギターで遊び程度に触っていた

祖父が尺八の師範で
祖母が詩吟の師範
小さい頃から音楽がそんなに遠くない存在だったせいか
我ら兄弟は高校に進学すると同時にバンドマンになる
僕はお年玉を溜め込んでシンセサイザーを買い
内臓のシーケンサーで曲作りの真似事を始め
弟も同じ高校に進み
赤いカジノを買ってビートルズバンドを始めた
ご存知の方もいるかもしれないが
その後弟はメジャーデビューする

そんなわけで高校までは僕の手元にギターはなかった
でも、なんとなくコードは覚え
ストロークを弾くぐらいはわけなくできるようにはなっていた

大学に入り
弟の影響で赤いカジノを買った
ジョンレノンのギターを手に入れたせいか
因果なもので仲間に誘われて最初に始めたバンドは
荒神口のビートルズバーで演奏スルバートルズのコピーバンド
そのバンドにいた京大生すごいギター弾きの兄さんに筋がいいと褒められ
単細胞は図に乗って毎日ギターを弾き続けた

それから半年もしないうちに
多重録音機材を買い込んだ僕は作曲という遊びに溺れる
出来上がった音楽は今となっては卒業アルバムと同じポディション
絶対に誰にも聴かせたくないが
あの時は『俺すげえ』って勘違いするのに十分だった

僕のギターはあの頃から全く上達をしなかった
小さい頃からある程度まで行くとなんでも飽きる性格がここでも影響した
しかしなぜかこのところものすごくギターが上手くなりたくて仕方がない
おそらく友人の音楽家たちの演奏を生で聴き
あてられたのだと思う

cassowaryには今
三本のギターがある
ヤイリの12弦とヤマキのバッファローヘッド
それに一度手放したけどまた欲しくなってオークションで手に入れた
赤いエピフォンカジノ
夕方の仕事の合間と閉店間際
いつも何曲か弾いて遊ぶ
ちゃんとミュートして
ちゃんとベース音鳴らして
昔はCを弾く時6弦をミュートせず弾いていた
それはCじゃなくConEになってしまう
そこを丁寧に弾くようにしてギターが楽しくなった

今春の職出しをしている
これまでなげっぱなしだった些細な部分も自分でやっている
ものすごく面倒だし
時間がどんどんなくなって行く
だけど
楽しい

何年も続けていると
少しズルをし出す
でもやっぱりこういうこともしっかりやって行くのは
きっと大事なことなのだと思う
エクセルとフォトショップじゃなくて
ハサミとノリと茶封筒で洋服を作る
丁寧に
ミュートしてちゃんとCを奏でるのと同じように

ユング曰く

年が明けてから本当の冬が来る
これからこそがmerphのコートの出番

この秋冬はmerph_anima成長のシーズンだった
見事に全品番が売れた
中でも圧倒的にこのanm1058″fixerhunter”が大成功
せっかくmerph_animaで創るなら
男性用ではできない形に
そう思って腰から下を展開してスカートのように広げた

merphとmerph_animaの作品は
生地やディテールは同じでも
ベースパターンから全く別物
メンズをグレーディングした小さいサイズじゃない
メンズの無骨さを残しながら
女性ならではの要素を盛り込むことを楽しんで創っている
そんなやり方がこのレーベルの個性を生んでくれるといい

男性の中に無意識に存在する女性的願望
ユング先生のそんなお言葉からmerphのwomenライン
merph_anima
春も新型をご期待いただきたい

 

 

2016AW撮り納め

merph_anima2016AWのLOOK用の撮影を無事終えました。

今回の撮影場所は私たちのホームであるthe 3rd heim。

洋服屋では贅沢過ぎる31.5㎡のバックヤードスペースを利用しました。

カメラは下山が担当。

LOOKの撮影は初だったので、7つのコーディネートに300カットは、なかなかの出来前だったと思います。

これから300枚の写真の中から厳選して、徹夜でレタッチに取り掛かります。

次回の2017SSの撮影では、新たなプロフェッショナルを味方に付け、新たな武器(機材)を導入する予定です。

乞うご期待ください。

ゲスの先に見た夢

広島に行ってまいりました
まずは土曜日
merph_anima2016AWの撮り納め
撮影のメンバーがあまりにも息があいすぎて
あっという間の300枚
そのまま全員で飲みに行きたいところでしたが
仕事と戻るべきところへ全員後ろ髪を引かれつつ収まりました
次回は打ち上げを夜通しする約束とともに

そして昨日の日曜日
私京都店Fixer坂井と広島店Fixer下山は
東京より新しくmerphに関わるかもしれない情熱男を招集
そこに今期からmerph_animaの一部でデザイナーとして参加してくれる
wei中神嬢を加えた新生merph首脳会談を開催
そこで話された内容の9割はかけません
秘密にするのではなく自粛します
しかし
これが重要なのです
おそらくこのメンバーは一年後確固たる結果を出します
たぶん

我々は次回このメンバーで金沢に集結することになると思います
そして東京でもスケジュールを合わせてまた飲んでいるでしょう
それを何回か繰り返したのち
僕らの企みは形になってご紹介できるはずでございます
ご期待くださいませ

ゲスの先に見た夢
どっかで聞いたゴシップ騒動に聞こえますが
僕らのゲスの先には
きっと素晴らしいmerphの新世界が待っていると思います
たぶん

STOOL ONE

なにげに味わいのあるインテリア揃いのcassowaryです。

三角形をモジュールに立体的に形成された4脚まで重ねることのできるスツール。
“STOOL ONE”
デザイナーはドイツ出身のコンスタンティン・グルチッチ。
舌を噛んでしまいそうな名前です。
デザイナーの名前も印象的ですが、同じくスツールのフォルムも印象的です。
人間の骨盤を象っているとかいないとか。

こちらに腰掛けてお酒を飲む時は少々注意が必要です。
3カラーあるスツールの一部は東京のとあるバーよりcassowaryへ越してきたのですが、
酔った状態で体重の掛け方を間違えると転けてしまうこともあるそうです。
3本脚だからでしょうか。
そんな曰くもりますが、今cassowaryのカウンターで活躍しています。

お店にお立ち寄り頂いた際にはぜひ腰掛けてみて下さい。
ただし、お酒を飲まれる時はご注意下さい。