昨夜は東京から京都に居を戻して以来
ずっと世話になってる先輩と一献
近況報告と昔話とほんの少し仕事の話をした
若く見える先輩も確実に初老の階段登り始め
三軒目に向かう足取りは
派手な千鳥足だった
故郷でもない街に巣食って随分長くなった
行きつけの店も増えたし
行けない店も増えた
いつのまにか京都の道もほぼ頭に入り
21時以降一方通行が解除される抜け道を通ってくれと
タクシーの運転手さんに指示するまでになった
単純に自分の歳を数えてもゾッとするが
それよりも
京都に戻りたてのころ
オムツ変えてやってた友人の息子が
もうあと二、三年で一緒に酒を飲みに行ける歳になる事実に
歳をとったことをより実感する
夢見る中年がグズグズしてる間に
年下の大人が着実に増えていく
偉そうに今までああだこうだ言ってきたおじさんは
彼らにバカにされない様に生きていくかなくてはいかん
店を出る時トイレに行かなかったことを後悔しながら
午前2時の帰り道
猛烈な尿意をごまかしながら決意した
明けて本日
生まれ変わったおじさんは
携帯を忘れて20分遅刻した