死神の情(なさけ)

merph_animaのトレンチコートが評判良し

くどくどとなんども言い続けている洋服の”つら”について
それがこのコートではかなり納得のいく出来栄え
ベースパターンや生地や縫製仕様やディテール
それだけじゃなくボタンの間隔や配置
ポケットの角度と大きさ
着丈に対するカッティングや様々なポイントの設定
絵を描くとこから始まり
数字を決めて生地を決めてボタンを決めて…
出来上がったのがこの納得の新作

今年は秋冬へのエネルギー温存のため
春夏の生産を去年に比べて大幅に減らしているので
在庫が十分じゃない
そんな時に渾身の出来栄えを叩くあたり
商売の神様に愛されていないのだと
つくづく心が腐りそうになるけれども
背中に乗ってる死神だか貧乏神だかも
長く付き合うと意外と情が湧いてくるのか
それとももっと足掻く僕を見ていたいからなのか
一向にトドメを刺さない
そんな甘いところに漬け込んで
隙をついて大儲けをする夢を見る

来週からショールームの展示会に合流
merph 2016 autumn and winter
相変わらずのコートだらけのコレクション
懲りずにさらりと公開開始

001

今朝は目のかゆみで目が覚めました
起きてすぐに花粉の薬を飲む日々が続いております
目が真っ赤
気温が上がり過ごしやすく気持ちの良い中
お店に到着してすぐにcassowaryより入荷のパッキン
開けると真っ白の洋服たち
すぐに袖を通し外にでてみると自然光に光るシャツで春気分
柔らかい生地の着心地は良く満足

002

同色の切りっぱなしが自分好みで
立体感のあるストライプが素晴らしい
財布を握る嫁の機嫌を取って交渉
とりあえず甘い食べ物を買って帰宅作戦

山科”ラーメン天”

京都ラーメンと言えば醤油豚骨が代名詞
僕もそうでしたが外から想像する京都の味付けは
“薄味”
関東は味が濃く関西は薄味
これが一般的な認識だと思います
ただラーメンにおいては意外と
京都は濃い味付けの方が多いように感じます
京都ラーメンの有名店のいくつかは
僕には味が濃すぎるくらいです

その中で丁度良い塩梅の塩加減と甘めのスープ
京都ラーメンとしては理想的な味付けだと思うのが
山科にある”ラーメン天”
凝ったラーメンじゃないですが
麺を全て食べた後もスープをすする手が不思議と止りません
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それと京都ラーメンと言えば
なぜかほとんどの店にあるメニューが
ラーメンに唐揚げとご飯が付いたセット
またこの唐揚げが大体においてでかいんですが
ラーメン天ではこの唐揚げ2つと並盛ご飯が付いて税込み¥900
良心的です
駐車スペースが10台くらいはあったので
車で行っても安心
そして店内でわりと大きめに流れているのは演歌
1歩踏み入れた時の驚きも
食べ進めていくうちに不思議と気にならなくなるので
ご安心下さい

山科ラーメン天

春待ち

春らしくはなった
でもまだ”春”とは言えない3月17日
桜も準備段階で停滞中
去年は3月28日に我が家の前の桜はアウトブレイクした
今年も開花は3月28日の予報
その頃僕はきっと酒にまみれている

京都の東山に引っ越して1年半
出勤途中は桜で溢れている
岡崎から冷泉通を抜けて川端通りへ
残念なのは丸太町河原町の角にあった
小学校の大きな桜が切られてしまったことだ
そこから地方裁判所の横にはしだれ桜?ってのかな
ちょっと赤みの強いつがずらりと並んでいる
春は好きではないけど
桜はさすがにぐっとくる

今年も相変わらず花見の時期に大忙しの稼業ゆえ
花見の予定はない
自宅の二階の窓を開けると目の前は大きな桜の木
それを聞いてこの家に決めたのに
よく考えてみればその桜が満開の時に
僕は東京ホテル住まい
花見の計画で盛り上がる友人たちが羨ましい

白が織りなす柄

さきほど届いたばかりの新作シャツ
ちょっと変わったストライプの生地で
同色の切りっぱなしの生地を上から叩き付けた様な
立体感のあるストライプ柄になってます
生地の風合いはかなり柔らかく
着心地も良さそうです
検品も終りこれから店頭へ並べます

安心

トレンチコート
このコートでいかにmerphと成すか
悩んだ
結果大きく割れたウイングベントを採用して
胸のあたりだけにしかボタンを配さず
ポケットは軍用のフラップポケットにした

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merph_animaのトレンチはこれ
入荷日にすぐに売れるのは何よりも分かりやすい評価
ハンガーにかかっていても
着用している姿も
見ていて穏やかな気分になる
サンプルの製作時に起きる苦難を乗り越えた作品は
デザイナーを安心させてくれる

さあ
今日もサンプルが届く
どうか騒つかないように