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履いているのは昨日ご紹介したパンツ
ポケットに手を入れてない状態で
膨らみが自然と形作られます
ワンタックを入れて腰回りに少しボリュームを
腿のあたりから裾までは
弊社のパンツの中では1番細身のシルエットです
生地は
ストレッチが利くウールのフランネル
ウールのチクチク感をほとんど感じない
しっとりした手触りです
昼間の暑さは相当なものですが
朝晩は意外と涼しく感じるようになった気がします
暑さが和らぐ夕方以降にでも
ぜひご来店下さい

破壊豪雨と妥協の金色

猛嵐のなか現在進行中の制作の打合せのため

古の街へ向った

今出川辺りから降り出した雨は

最速稼働のワイパーに仕事をさせない歴史的豪雨となり

視界はフォトショップの加工画像の様になってしまった

当然徐行運転

南に向う道の遥か向こうに

極太の稲妻が天と地をつなぐのを何度も見ながら

慎重にアクセルとブレーキを踏み分けて前に進んだ


五条当たりに着いた頃

ようやく雨が常識的な範囲内に戻った

そして

ふと横を見るとそこは川になっていた

後から前から横から消防車がやって来て

地下駐車場のある何かの施設に水を吸い上げ始めた

消防車が水を撒かずに水を吸うという笑えない状況を横目に

大幅に遅れたため一般道ルートから高速ルートにナビを変更し

Sanctum号に搭載されたビンテージもののナビゲーションシステムには無い

新しい高速を飛ばした

そう

文字通り飛ぶようにして橿原神宮に到着したのは

約束の時間20分前だった


恐怖すら覚える豪雨を乗り越えた僕らを待っていたのは

旨いスペイン料理を酒を飲まずに頂きながら

打合せをするという悲しい試練

途中

ノンアルコールビールという

どこかの悪い神様が与えたもう妥協の金色に魂を売ったが

すぐに後悔をして中国四千年の歴史が生み出したお茶に路線を戻し

ハモンセラーノとイワシのマリネを咀嚼した


何かに試された様な半日の大人の遠足

この成果は9月の中頃に皆さんにご覧頂けると思う

遊んでように見えるかもしれないが

本気で遊ぶと意外と仕事になる

そんなものだ






anm3013

merph_animaの2013A&W
スウェットワンピンースのヒットで
素晴らしいスタートダッシュを切りました
あれよあれよと在庫はなくなり
今や風前の灯火となりました
そこへ届いた次なる一手
ジョッパーズパンツの雰囲気をもつ
ウールスラックスが到着しました

着用時のシルエット
どこから見ても抜群かと思います
ポケット付近に膨らみを持たせて
そこから一気に細くなる細くなる独特のツラ
見た目上品なウール生地ですが
ストレッチが利く優れものです
この秋冬
women’sからリリースするパンツはこちらのみ
それだけ渾身のパンツです
ぜひともお試し下さい

真夏の魔術

大都会には何でもあるようで意外と沢山手に入らない物がある

京都は有名で伝統のある街だけど

正直都会ではない

だから

東京や名古屋に行くといろいろとうらやましい事があるが

洋服の制作などと言う特殊な仕事をしながら暮らせる田舎町は京都以外にない

我が儘を言わせてもらえば

あと旨い焼き鳥屋があればここは完璧だ

洋服で成功したら

焼き鳥と手羽先とカレーうどんが旨い店を次の目標にしたい


ただ

京都の八月は堪え難い

昨夜も

少し涼しいな

そう思いながら歩いた帰り道

なぜか次第に朝がにじみ出て来る

湿気という真夏の魔術

じっとりと身体にまとわりつき

不快感から自律神経でも狂わせるからだろうか

汗が身体から吹き出して来る

そこに37℃とかいう気温が重なれば

ここはもう熱帯盆地

憶測だが

クラー病の発症率日本一なのではないか

それでも僕らの商売の主戦力は既に秋冬の新作

怒濤の入荷にストックルームは洋服の壁になっている

まだ夏のピークは少し先だろうけど

魔京へお越しの際はどうぞ我々の新作をご覧頂きたい

コンクリートの箱をキンキンに冷やして

お待ち申し上げる


MR2025

秋から着るジャケットやブルゾン
そのポジションに入り込めるものとして
シャツをベースに創ったのがこちらの
MR2025
シャツに使う生地としては
かなりガッチリと厚みのあるものを選んでいます
表と裏で異なる色味がプリントされた迷彩柄
その特徴を生かして2色展開です
羽織り物にはあって欲しい左右のポケット
内側のスペースも充分に確保しています
シャツというフォーマットを
merphらしい立ち位置から創れたのではないかと思います

仁王立ち

春夏の生地を探す作業がようやく一段落

主役の生地はさっさと決まっているのだが

その付属的に使う生地の捜索に実に2週間を費やした

問い合わせのメールの返答は

『廃番』

『在庫切れ』

ようやくサンプル着分が見つかっても

『継続の予定ないし』
夏の暑さも手伝って

全てを放り出したくなったが

そんな度胸も無くねちねちと探し続けた

そして

ようやく全てのデザインに何とか納得のいく生地を差し込めた

さあ

後はサンプルが上がるのを待つだけ

ここからはただワクワクする日々が続く

悩み苦しんだ北山の二週間

その間

cassowaryには秋冬の新作が並び

ひさしぶりの立ち上げフィーバーに湧いた

その立役者

merphではこのロングシャツ

軽い羽織り物経のリクエストはずっと聞こえていたんだけど

コートを創るとどうしてもどれもガッツリ重厚になってしまっていた

そこでこのところシャツを重くする方法でそのポディションを制作して来た

それが今年

どうやら皆様の合格を頂ける出来上がりになった様だ


全てを創るつもりは無い

ただ

弱点と割り切るつもりも無い

苦手だったシャツの制作に

merphなりの仁王立ちの仕方を手に入れたと

そう

思う