東京から戻りました
いつものやきとり屋でぼんじりとサメのステーキも食えました
姉弟子の和食屋で肉汁の巣窟ザ・メンチカツも食えました
看板の無いBARで肉厚五センチ豚ロースのとん平焼きも食えました
満足です
もちろん食ってばかりではありません
今後のあらゆる作戦会議も燃え上がる内容でした
しかし燃え上がる僕の血潮とは裏腹に
洋服の社会は終末期の匂い
むせ返るほどに悪臭を放っています
いよいよセレクトショップに洋服を卸して売上を上げるというシステムは
限られた人々だけの市場になってきました
そこではデザイナーの役割は
半ばOEM生産のように成り下がり始めています
我らのように自分の形を創って誇らしげに展示すれば
『蛇足』とでも言われているように首を傾げられます
パーカはみんなと同じ形のパーカでなくてはなりません
モッズコートはみんなと同じ形のモッズコート
トレンチはみんなと同じ形のトレンチであればいいのです
後ろが割れたりしちゃダメです
Uネックにフード付けちゃダメです
前が重なってたりしちゃダメです
そんなことより
PRに金かけて掛け率下げて少量からでも別注うけりゃいいんですよ
そうすりゃアリバイ程度にオーダーが入ります
それを断ると卸先はみるみる減っていきます
ところが
ここで一つ矛盾が生じます
前述全国の多くのバイヤーから落第点を付けられたmerph
しかし売上はと言いますと
今年の春
前年比150%に急成長
数少ない理解者である希少な卸先様と
京都と神戸の直営店だけで
大手を含め20軒近く卸先があった時の売上を上まってしまいました
流行り廃り世の中の動き
そう言うことよりも
自分たちのことをもっとしっかり伝えること
それがどんな時代でも一番の武器であると
そう思います
雑誌や噂
人伝えじゃ伝わらないことを
しっかり伝える努力
しんどいけど
こんなに楽しいことはないですね