18時前に車で北大路通りを西に向かった
まっすぐ左大文字へと伸びる通りの上に空が開ける
その西の果てに
大きな円盤を確認
おそらくあれはスーパーセル
発達した積乱雲の上の部分だと思う
その姿はまるで
そう
スタートレックのエンタープライズ号のようだった
夏は苦手だ
でも
夏の空は好きだ
できればこんな季節に大自然に身を投じて
ただただボーとしたいところだが
夏は秋の前に来るわけで
秋といえば我々merphの主戦場であるから
ここでのんびりしているわけにはいかない
平日はmerphのデザインと生産の最高責任者として
週末はcassowaryのトップセールスマンとして休みはない
身勝手な服を創る者として
誰よりも策を練り
誰よりも現場で服を売る
まさにエンタプライズ号のピカード艦長のように
乗組員の誰よりもまず先に立つのだ
灼熱の7月の末の木曜日
今日も朝から決断と躊躇の攻防戦
創るには金がいる
創らなかったら金にならない
『安くごまかして利益を上げろ』
そんなことができる相手はうちには来ない
自分でそういう店にした
だからやっぱり休まず働くしかない
貧乏暇なし
表現者の休暇は死んでからだそうだ