もみじが燃える頃には

昨年購入した紅葉に新芽が出ました
55cm立方の大きな植木鉢に植えてはいますが
しっかりと育つのか心配しておりましたが見事に冬を越えました
これから梅雨に存分に水を吸って
夏に燦々と降り注ぐ太陽を浴びて
秋に真っ赤に染まってほしいものです

その頃には
我々が日常を取り戻していることを信じて
コツコツと得意な秋冬の作品を仕込んでおります

online store とお問い合わせに関して

『未曾有』
まさにそういう状況です
先が見えないのは政府のせいでも自治体のせいでもないから
我々は『要請』を守って感染を拡大させないようにするしかないですね

制作仕事やいろいろな手続きがあるので
店は開けています
即蒸発する寸前の濃度でアルコールスプレーを用意して
いつもしめているドアは開けています
お客さんが重ならないように制限を設けようかとは思っていますが
当店15年前から混雑したことは滅多にないので
いつも通りといえばいつも通りです

通勤路の加茂街道は
上賀茂橋から葵橋まで桜が見事に咲いています
近年稀に見る美しい四月
その穏やかな日曜日に
六角通りはまるで閑散期の平日の昼時のような人通りが続いています
それでも時折ふらりと洋服を見に来てくれるお客さんもいらっしゃいますので
本日ものんびりとデスクワークと書類整理をしながら
19時を待とうと思います

ありがたいことに
この状況になってただのカタログ状態だった弊社のonline storeから
オーダーをいただくことが増えてまいりました
そこでできる範囲ではございますが
着用写真や商品解説を充実させております
さらに詳細をご希望でしたら
平日休日問わず
店頭は静かですので
気兼ねなくお電話やメールでご質問ください

merph online store”KAMMER”

問い合わせ
cassowary
担当:坂井
tel : 075-777-2723
Email : cassowarykyoto@sanctum.co.jp

レジスタンス

 

たくさんの方が京都へいらっしゃるのを諦めたと
この週末お聞きしました
私たちも
金曜日にいつもの撮影を控えていましたが
全員の家族とその周りのことを最優先に考えて
延期しました

今は仕方がない
そうかもしれません
やり場のない怒りと
得体の知れない恐怖が街中に漂っています
一年中人が途切れなかった堺町六角の交差点で
晴天の中土日に人が途切れる時間も長くなっています

そんな中でも
みんな踏ん張っています
音楽家も料理人も
公務員のお客さんも会社員の旧友も
学生さんもお子さんも
会う人みんな先の見通せない未来に立ち向かっています
一丸になってこのにっくき新型コロナに打ち勝ちましょう
そして非常事態宣言ではなく
終息宣言をぶちかまし
その暁には
うまいものを食って
クラクラする音楽を楽しんで
そんな素敵な日々を取り戻しましょう

当店はもとより一組、二組のお客さんがじっくり商品をご覧になる場所ですし
空間も比較的広いので時々換気しながらしっとり営業を続けています
アルコール度数86%の消毒液も準備してあります

奥のデスクで新世界がやってきた時の新しいmerphを描きながらお待ちしています

MR2077&anm2022

MR2077_woodland

anm2022_woodland

世の中が困難に見舞われているというのに
皮肉にも今年の京都の桜はいつにも増して美しく咲いています
いや
こんな状況だからこそ
咲いてくれていると考えましょう

桜に負けてはおれません
こんな状況ですが
merphも例年以上に順調に納品が続いております

本日はこちらが登場
ナイロンオックスのカモフラージュを塩祝加工した生地で
着丈110cmオーバーのロングガウンシャツとでも言えばいいでしょうか
これから半袖が主役になるまでとやがて夜が肌寒くなる頃からの主役を努めます

もとより加工でしわくちゃですし
バッグにコンパクトに丸めても問題なし
旅にも連れて言ってください

さっそくonline storeにもアップしました

MR2077_woodland

anm2022_woodland

寸法スペックではご不安あれば
お気軽にメールでお問い合わせください
今お持ちのmerphの品番とサイズを選択表示でご覧いただき
メールに添えていただければ的確なご提案できると思います

皆様も外出を控えていらっしゃることでしょう
店頭はもともと混雑することはありませんが
お越しいただいてもご安心いただけるように
アルコール度数90%のエタノールで外から除菌し
毎晩黒ラベルで内側からも除菌しておまちしております

 

 

MR1146

MR1146 for men

十代の頃に買った洋服の中で
今でも覚えているのは
グレーのメルトンのダッフルコートと
ドイツ軍の黒いトレンチコート
そしてM65

実はこれまで何度か自分なりのM65を作ろうと試みてきました
しかしそのいずれも納得のいくものには仕上がらず
もう2度と手を出さないとその度に心に決めていたのですが
オリンピックイヤーになるとなぜか作りたくなっちゃうんです
今回も全力で取り組んだのですが
正直不安でいっぱいでした

うまくいきました
これまでの制作にとらわれず一度固定概念を取っ払って
オリジナルがどうやって作られているのかちゃんと分析してみました
そこにはこれまで良しとしてきたことが機能を果たさず
全く別の方法で私がやってきた機能をカバーしていました
良いところは活かしつつ
表現する方法は相性を吟味して選定して
やりすぎずそれでいてこれまで貫いてきた水準はクリアさせました
詳しく話してもつまらないので
もしご興味のある方はまた店頭で必要に応じて説明いたします

ここではそんな事よりこう言う所を説明します
パイピングはこのカーキに対してピンクなんです
このコンビネーション
最近ハマっております
さらに黒にもピンクをさしてみました

素材は撥水のN/Cタッサー
タッサーとしてはかなり軽量で薄手のものを使用してます
しなやかで滑りもよくシワにもなりにくいし
旅のお供にもオススメであります

このくらいの一枚のジャケットは
一年通して活躍してくれます
春にはそう言う年間通して使えるポディションの仕上がりを目指しています
これを手にすればあの慣用句『この時期何着たらいいかわからん』とおさらばできますよ

MR1146_khaki

MR1146_black

 

 

MR1145&anm1085

MR1145 for men
anm1085 for women

online store

突如22度
春です
どんな状況でも
流されずにひたすらと自分の制作をつづけます
今はおそらくマスクを作れば売れるのでしょうね
でも
私はそんなに器用に手先を変えられませんので
またコートを作ってしまいました

さて
先ずは色に関しまして
私好みにベージュが見つかりました
裏にはオレンジのメッシュを

もう一色はカーキにピンク
最近、このカーキにピンクのコンビネーションにはまっています

素材はコットンとナイロンで織ったオックスフォード
それを微起毛しております
今回はダスターコートと名付けたくらいなので
埃をさけるコートですから
撥水ではありません
とことん気にいる色を探し続けた結果この生地にしました

ずっと試したかったディテールも採用しています
サイド身頃の下から脇を通って袖口まで一枚で繋がっています
アウトドアのジャケットでよくあると思いますが
腕をあげても袖がつらないようにするディテールです
私のラグランは肩傾斜がきつく
その分ラグランらしからぬ見栄えのスマートさが手に入るものの
腕をあげた時に袖がぐっとつってしまう弱点がありました
だからと言ってやたらと肩傾斜の緩い
横に生えたまっすぐな棒袖にはしたくないので
工場様との格闘の末
なんとかやっと仕上がりました
どうしても脇の裏側のパイピングが思うように美しくならないので
身頃と袖には裏地を配して隠しました

一見毎年リリースするフードの後継品版ですがこっそり挑戦しています
良いツラあがりで仕上げるのは当然で
その中に昨年のmerphとは違う何かを盛り込んでいく
洋服は制作の現場で進化して行きます