らっきょ

京都にやってきた母に頼み込んで

らっきょうをつけてもらった

いや〜

家中凄まじいらっきょう臭

文句言っちゃだめだ

これがやがて

あの絶品らっきょを食すための対価

今はまだ瓶の中で浮かんでいる白い勾玉たちが

しっかり漬かって沈むのが楽しみ



大の料理好き

これは完全にこの母の影響

外食が少ない家庭だったのは母の食事がうますぎるから

小さい頃

時々外食はするものの

外食がうれしいと思った事があまりなく

わざわざ外へ行って金払って食うのに

大してうまかねえ

毎回そう思っていた

おいしい店を知りたいという欲求より

これ作ってみたい

そう思う事の方が自然だった


このらっきょう

それから餃子

煮物全般

どうにか早く継承して

一日中料理していたいと思う洋服地獄の六月半ば過ぎ