2025年総括

本日で有限会社Sanctum merph事業部仕事納めとなります
先の投稿でも書きましたが
本当は昨日で締めるつもりでしたが『アマハラ』によって
荷物の到着を待ちながら総括を書き始めましたところ
10時半に届いてしまいました
やればできるじゃない、Amazon
ということでこれを書き上げて新年の用意をしたら
家に帰って手巻き寿司パーティーの準備を整えます

2025年は20周年の節目を迎え
皆様からたくさんお祝いのお言葉をいただき始まりました
その記念として
友人のレーベルやミュージシャンとコラボレートを毎月行うという企画
『12COLLABORATIONS』を掲げて
得意の周りを巻き込むスタイルで
音楽のイベントと普段merphでは製作しないものをリリースしてまいりました
ご協力いただいたデザイナーとアーティスト
そしてイベントに力を貸してくれた皆様には深く感謝を致しております

今年はスタッフにも恵まれました
大学生3人が私の休みもしっかりと店を切り盛りしてくれたおかげで
いつもの東京 サテライト以外に
初の名古屋でのサテライトとmerphoniaの開催が実現し
早速次回の拡大開催を約束するほどの大成功を収めました
長年困っていた人材にも急激に恵まれ始めて
来年からさらなる増員も決まっております
ご迷惑をかけた営業時間も少し改善できるかと。。。

そして肝心の売上ですが
決算が1月なのであとひと月ありますが
10月終了時点で史上最高だった昨年度の売上を軽々と飛び越え
希望的に設定した上方修正ラインを12月半ばに突破しました
2026年度この売上をどう超えるか
得意の妄想趣味レーションがうなりをあげています

2005年に始まった有限会社Sanctutmという手漕ぎの筏は
案外簡単に大きくなり私も少し勘違いして
このままいけば45歳にはリタイアして
悠々自適な半生を送れるだろうなどと考えていました
しかし大きくした船が泥でできていたことに気づいたのは6年目
そこからの10年はまさに盲目の迷走が続きました
卸を完全にやめて
死に物狂いで製作と販売を続けてきて
ようやく光明が刺してきたところに
新型コロナという大鉈が首元をかすめて行きました
危うく絶命しかけたところ
旗艦店のお客さんたちに命を救われました
なにかのアニメの主人公が成長するルールと一緒で
この迷走の10年で何度も死線をくぐり抜けたmerphは
クマムシ並みの生命力を手に入れておりました
そしてコロナが明けてから
merphはほぼ無敵です

我々に社会貢献や恩返しなどという大袈裟なことはできませんが
何度も死にかけ手に入れたこのアンデッドバディーを活かして
これからもじっとりとmerphという作品を作り続け
そこから派生する様々な企みに
ひたすら周りを巻き込んで
そんな活動を皆様に楽しんでいただきつつ
できる限り長く図太く続けていけたらと思っております

つらつらと書いているうちに
先ほど素敵な方に今年のマイベストワークMR1198black
お買い上げいただきました
この良い気分で2025年を締めたいと思います

2025年
大変お世話になりました
皆様が素敵な新年を迎えられることを祈っております

2026年は1月4日から営業いたします
来年もよろしくお願いします

良いお年を

年末恒例

大人数に慣れていないので
毎年この時期世話になった人物としっぽり個別に飲みにいきます

昨夜は半身のローストチキンをいただきながら
スタッフと準スタッフのヴァイオリン弾きと三人で
黒ラベルを延々と飲み続けました
その後一人で友人の和食屋に一杯だけと押しかけて二杯のみ
ちゃっかりお土産ももらって家に着いたのは午前1時半
本日少々二日酔いです

今年も残すところ後1週間
年末年始を穏やかに過ごすために
今日も店頭で底冷えに耐えながら接客に勤しみます

戸惑いと淡い期待

年間のオンラインストアの売上が2.7%に上昇しました
しばらく前まで2%を切っていたのに
ここ数日コートを連日ご注文いただいて
一気に1%近くも上昇
最初は戸惑いましたが
最近はアプリの注文通知の赤いまるが着くのを期待して
何度も何度もiPhoneを確認しております

そして
12月に入り
日本人のお客さんが急激に増えているの非常に嬉しいです
事情は言わずともわかると思いますが
京都に再び日本中から観光客が戻ってきている印象です

未だ年末年始の営業の明言を避けておりますが
この状況だと年末年始に国内の方のご来訪が増えるような気がしますので
できるだけ開けようかと、少し心が傾き始めています
ただし
12月31日と1月1日は絶対に休みます
ご了承ください

平穏December

12月10日を過ぎて
久しぶりに落ち着いた日々が続いています
貧乏性なので少し暇になると不安になりますが
10月11月の忙しさが尋常ではなかったので
来るべきクリスマスと新春に備え
今は少し羽を休めます

そのすきに
年明けから店頭に加わる新作コートの管理書類や商品登録
1月末の決算に向けて会計処理などをしながら日々を過ごしています
経営学部卒業の実力の見せ所なんですが
全く勉強しなかったので毎年地獄を見ます
ここ最近ようやく財務がわかってきた次第です

さて
2026年の仕込みは順調に進み
現在3、4月の納品予定のジャケット・コートの職だしを進めています
店舗はできるだけ年末まで開けたいと思っていますが
正直体力次第
年始も気力次第
営業日の確定はもう少しお待ちを

オンラインストアは通年営業しておりますが
年内の出荷は27日までとさせていただきます
それ以降のご注文は年始営業開始後に発送させていただきます

さあ残り2週間の2025年
風邪ひかず健康に走り抜けましょう

 

看板を作る金がなかった店

ガラス張りの二面にあるラックに
いかに人を引き寄せる服が掛けられるか
それが売り上げに大きく反映されます
夜食事に行く時はたまた、その後
仕事に行く時、その帰り
ここにかかったmerphを見て後日ご来店してくれます

2005年
有限会社Sanctumを立ち上げた時
まずは身の丈に合ったお家賃の物件から始めました
黎明期のざわざわとした日々は楽しく
たまに売り上げがいいと
当時のスタッフと夜の京都を上ル下ル西入東入と歩き回り
特に仕事の話もせず飲み明かしました

そんなある日
2軒目だか3軒目だかへの移動中(だったと思う)
いつもあまり通らない堺町通りと六角通りの交差点に
私が探し求めていたコンクリート打ちっぱなし
二面ガラス張りのテナントを見つけたのです

残念ながらすでに洋服店が営業していて
それもまだオープンしたてだったので
すぐさま申し込むことはできませんでしたが
(売り上げも寒々しかった。。。)
『この物件はきっと私のものになる』そう直感し
壁に貼ってあった管理会社の電話番号に
『ここが空いたらぜひ連絡が欲しい』と頼んでおいて
それから2年間
前を徹たびに堺町側のガラスにそっと手を添えて願掛けして
その時が来るのを待ちました

<オープン当初の店内>

2007年の梅雨
待ちに待った電話が鳴ります
すぐさま管理会社に赴き
交渉の末、空調とトイレを譲ってもらう代わりに
ひと月早く契約し2007年7月1日
ついにこの店を手に入れました

しかし
手に入れたのは良いのですが
内装をする金はなく
工務店さんに頼んでブロック積んでカウンターを作り
スタッフがカーテンを作り
それでストックルームとフィッティングを作って終了
今や『看板がない店』などと言われておりますが
実のところ
『看板を作る金がない店』だったわけです

当時
スタッフの数は揃っていたので
寺町御池の物件と2ヶ所で運営していました
できることなら手放したくなかったんですが
そんな体力もなく
契約期間が終わるとともに解約し
堺町蛸薬師に事務所機能のみを移して
販売は堺町六角にて集中することなったわけです
今の体力があれば継続できたんですけどね。。。
いつかまた募集がかかって
その時状況が許せば取り戻したい。。。なんて思ってます

今日も私は堺町六角におります
2025年度(2025年2月〜2026年1月)も残すところ1ヶ月半
日本中、世界中からのお客様のおかげさまで
売上高は過去最高だった昨年度をさらに大きく上回ることができそうです
この店はそんな世界中から訪れてくれる方々との接点を生み出す場所です
merphにとってはSNSやインターネットをはるかに質で上回る武器です
今日はそんな感謝を込めてガラスを磨きます

個人レベルでは平和

やはりみなさん気になるようで
『中国の方はへりましたか?』とよく聞かれます
正直なところ
特に減った気はしません
元々団体旅行で日本に来る方達の来店は少ないので
個人レベルではまだまだどこの国の方も偏りなくいらっしゃいます

何事もそうですが
団体としてファーストコンタクトを取るとうまくいかないんです
個人同士で接すれば
和やかで楽しい時間が過ぎていきます
そりゃたまにたけのこの里を食べながら入ってくる客もいますが
そういう場合には毅然と入店をお断りすればいいだけです

中国で行われてる卓球の大会で
日本人選手がブーイングをくらい過ぎて
中国選手がマイクをとって
観客に苦言を呈したニュースをYOUTUBEで見ました
すごく良いニュースなのに
なぜかあまり報道されないんですね
そこ、ちょっと気になります

今日は少し店頭が静かです
先週は雪もちらつきましたが
寒さが一旦落ち着いたような気がします
ただ週末にはまたぐっと冷え込むようです
スタッフたちが私の老体を気遣って
ストックを綺麗に整えてくれました
店頭に溢れかえっていた在庫が幾分姿を隠しております
とはいえ、まだ工場の倉庫に出荷待ちのコートたちがたくさんあります
在庫金額と請求金額に目がくらみますが
これだけ作ってもまだ足りないんです

9月から始まったmerphにとっての繁忙期は
来年の5月まで続きます
ずっとコートを売り続けます
そんなわけで相変わらず、人手が足りません
個人で世間と渡り合える方
お力を貸してください

スタッフ募集中

frying off

MR8002が飛んでいきます
当旗艦店には十分なストックがないので
現在生産工場に一部預かっていただいております
販売状況を見ながらこまめに出荷してもらっておりますが
その予想を上回るスピードでご購入いただき
うれしい悲鳴を上げております

ダウンの分量に各寸法の設定
しっかり吟味した甲斐がありました
たくさんの方にご試着いただきましたが
良いシェイプに仕上がったと思います

現状
生産数の1/4ほどが消化しました
ほぼどのサイズも在庫が潤沢にございます
ただ、black size4が少々心許なくなっております
毎年そうなんですが
何故かどこかのサイズがやたら集中してなくなります
その都度カラーやサイズが決まっているわけではなく
予想ができない厄介な現象です

京都もこのところしんしんと冷え込んで
いよいよコートなしで外に出られなくなってきました
ここから3月中旬まではmerphの店頭は日々コートが飛び立ちます
今年も昨年よりも少し勇気を増して生産数を増やしております
できる限り営業日と営業時間を増やして
お待ちしております

本業の派生

洋服を必死に創ってきた20年
見渡す限り大成功しているか
もう業界を去ったか
地道に我が道を進み続けているか

言うまでもなく
私は我が道を低燃費のハイブリッドカーでカッコつけず進んできました
最初の10年は道に迷い
その後少し血迷い
8年前に解脱し
コロナで生死を彷徨い
3年前に覚醒しました

その間
洋服創りを通して知り合った様々な人々と
あれやこれやと楽しいイベントをやってきました
音楽だったり
料理だったり
アートだったり
数えたことがないのですが
もう30公演を超えるのではないかと

そのイベントに5年前からmerphoniaという名前をつけました
残念ながらそのイベント自体は
新型コロナの影響で開催2日前に中止を余儀なくされました
その後5年をかけてまず本業の立て直しに奔走し
徐々に体力を回復し
小規模の公演を開催し
名古屋での遠征を成功させました

本業から派生した我が社のライフワークが
いよいよ成長してまいりました
現在来年に向けて大きなイベントを2つ計画しています
近く皆様にご報告できるかと思います
その際は
一緒に楽しみましょう

NAGOYA

京都で起業して20年
近くて遠かった地元名古屋
いつか名古屋でサテライトを
そう思い続けていたところに
素敵なご縁をいただき
サテライトだけではなく
弊社がLIFEワークとして続ける音楽祭
merphoniaまでお誘いいただき
11月29日−30日の2日間
楽しい時間を過ごしてまいりました

きっかけは
数年前にふらりと旗艦店を訪れた一人の建築家との出会いから
merphの服を介してじっくりはないして
やはり飲みに行くことになり
そこに音楽を呼び出して
青椒肉絲にビールで盛り上がった結果
必然的に企画立案し開催に辿り着きました

サテライト2日間と30日のmerphoniaの打上まで
皆が楽しそうで
終わってしまうのが名残惜しく
別れの挨拶の締めの言葉は
『またやりましょう』でした

merphの製作を通して
様々な人たちに出会って
それが形となっていくことは大きなモチベーションになります

次回、また新たに誰かを巻き込んで
今回を超える祭典にしていきます
また名古屋で

最後の1着

大好評だったmerph x ink のremade jacket
ついに最後の1着となりました
どれも素晴らしく
散々みなさん迷われておりましたが
これが残ったのはサイズが合わず諦めた方がいたり
物理的な理由でしたのできっとどこかに運命のお相手がいるはずです

最後に残ったのは
MR1190 size XL / type S

京都で12着
東京で7着
予想以上のスピードで売れていきました
楽しい企画に協力してくれたinkに感謝します

グッと気温が下がった京都
紅葉もいよいよ本番
コートも出揃いました
しっかり食べて
しっかり黒ラベルを飲んで
しっかり風呂であったまって
しっかり眠ってここら来年の4月までの繁忙期を乗り越えます

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