霞む格子と天鵞絨

今年も素晴らしいグレンチェックを探し出しました
しかし
わたしの手元に届いたのは78m
この限られた大好物を
どの形に使うのか
ずいぶん悩みました

今年の冬用の生地の中でも
真っ先に購入を決めたこの生地を
cassowaryの片隅で寝かせた日々は三ヶ月
本当は他にも作りたかった形がありましたが
来年また
これに匹敵する逸材に出会えることを祈って
今回は2型に絞りました

そして昨日
ようやく一つ目の形が仕上がって参りました

MR4111  “bishop” C/#glencheck 
得意のカットソー工場で仕立てるコートクラスのローブです
我々がお願いしているカットソーの工場は
こう言った布帛とニットのコンビネーション作品を
非常に綺麗に仕上げてくれます
このところmeprhの作品に
このコンビネーションが増えてきているのは
紛れもなくこの工場のおかげです

仕上がりに全幅の信頼を置いているだけに
わたしの素材選びにもプレッシャーがかかります

考え抜いた末
選んだのはおそらくちょっと”外れた “素材です
しかし
このギャップというか
セオリーではないマッチアップにより生じるバランスが
最近のわたしの制作の一つの柱になっています

ケンピの混ざった生真面目なグレンチェックと
天鵞絨 のようなフリースファーの二律背反
うまく仕上がったと思います

早速わたしも1着購入いたします
紅葉の始まりから風の弱い冬の日に
今年のセカンドコートとして

乾杯をもっとおいしく

クライマックスシリーズ

ファイナルステージでカープは姿を消しました

打撃陣は沈黙

投手陣は大荒れ

ノーアウト1、2塁のチャンスも

ゲッツーをくらいそのまま得点を取れず

投げては、被弾を食らい敗退

歓楽街は静まり返っていました

そんな中、朗報といえば

黄金時代を築き始めいる事です

今年15勝をマークした薮田投手や

盗塁王、田中内野手

2017年ファーム日本選手権MVP坂倉捕手など

新世代が実績も積み上げています

今日行われるドラフト会議では

早期公表で広陵高校の中村捕手を指名しています

そして

神っている男、鈴木外野手が復帰すれば

来年のカープも期待できそうです

日本一、よろしくお願いします

レギュラーシーズンから

これまでカープ話にお付き合い頂き

ありがとうございます

日本一の為に追加したビールは

昨夜、閉店後に飲み干し

家路につきました

 

次こそは乾杯をもっとおいしく

わたしの し・ご・と

単純なものほど
merphの作品としては”価値”を求められる
だから
コートのような複雑な洋服を作るのとは
また別の難しさを感じている

以前こんなことを言われた
『複雑でインパクトのある服作りをするからこそ
シンプルなものを作って欲しい』
私の答えはいつも決まっている
『それなら僕以外にもできるでしょうからやりません』
ただのTシャツをいい生地使って作る
その人はそんなことを言っていたのだが
それはもはや僕らの仕事ではない
その昔
まだユニクロや無印がここまでではなかった頃は
その任務は私のような生地に目の利く洋服のデザイナーに託された
しかし
今やそう言った大きな会社がずば抜けた生地を
大量に買い大量に縫うことで
我々は到底でいないコストダウンを実現している
そこにわざわざちょっと高く作る必要がないわけだ
『縫製の質が良くないんですよ』
そう言った人もいた
これこそ無知の極み
一年中同じ場所を同じ人間が天文学的数縫い続けているのだ
そこに寸分の狂い無し
ユニクロだから縫製が悪いなど
一体何十年前の話しているんだ
天下の日本企業があそこまでなる間にそこを向上させないわけがなかろうに
これをファッション記者やらバイヤーが平気で言うから恐ろしい

そう言った古い世代の話は置いておいて
じゃあmerphさんはどうするのか
それは簡単な話
彼らのやらない非効率を
そう
もともとmeprhがやってることをやり続けるだけ
シンプルで質の良いものは彼らに任せて
こんなとこもっと手を抜けばいいじゃないか
って作品を作っていくだけ

MR4108
ウールのカットソーをチクチクしないように
同じパターンで裁断したコットン天竺を裏につけました
40/2のコーマ糸です
これで着用時のストレスは消えます
別のカットソーを重ね着してもいいんですが
設計の差で出る脇の不快感や縫製部のズレが表に影響するでしょ
それ
美しくないんです
このカットソーはそうならないでしょ?
素材が変わればパターンもいじります
去年とはまた別のパターンになってます
効率悪いです
でも
それが
わたしの仕事
わたしの
し・ご・と

winter again

まだ薄着の人がちらほらいたのは

秋祭りの日が最後でした

2週間前から雨マークが続き

晴れの日は3日に一度しかありませんでした

今週はお天道様と曇が仲良く隣り合わせの日が続く広島

高気圧の影響で冷たい北風が吹き

コートのポケットが恋しくなる季節になりました

ここ最近、

十日市、土橋、猫屋町

近辺で見かける事が増えました

一目瞭然の我らmerphの作品

歩道ですれ違ったり

電停で見かけたり

酒場で隣になったり

十日市に根付いていると

気づけた2度目の冬になりました

merphの冬支度はまだまだ続きます

 

 

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だし巻きとバルマカーン

『京都は山に囲まれているから安全だよ』
日曜日の夕刻に店をのぞいてくれたオーストラリア人のカップル
おそらく僕の言葉を信じて夜中にクラブへ行ったと思う
本当に申し訳ない
こんなに京都で台風の攻撃を受けたことがなかったから
せっかくの旅行だし存分に遊べと言ってしまった
無事に東京へ向かえたことを祈る

この週末は科田が大事な用事があるため
土曜日の深夜に金沢をでて京都に向かった
おかげで台風の妨害を受けずに無事に京都に到着した
もし何時もの通り日曜出発だったとしたら
どこかのサービスエリアで車中泊だっただろう
こういう何気ない幸運に守られている人生ではある
それを与えてくれている何かしらのどなたかに感謝しなくちゃいけない

台風一過の昨日は
久しぶりに京都の気のおけない面々と酒を飲んで
福松のだし巻きをいただいた
料理にしろ
洋服にしろ
ちゃんとしたストレートを投げられて初めて変化球が生きる
緑茶割りでふわふわのだし巻きを食べながら
入荷からひと月足らずで25着売れた今年のmerphのストレートに乾杯した

秋霖

毎週末の金沢遠征
最後に見た夕焼けは9月24日だった
10月に入ってからは木曜日の往路も日曜日の復路も雨模様
徳光ハイウェイオアシスでしばし落日を眺める楽しみも奪われている

この秋の長雨が終わる頃
金沢ではカニの解禁を迎え
もうコートなしではいられない気候になると記憶している
そこに合わせてmerphの冬の衣は続々と店頭に運び込まれる予定だ

まずは
フードローブ ” bishop"が届くのではないかと思う
これはカットソー工場で仕立てている
布帛工場で仕上げたコートに匹敵する防寒性に対し
スウェットパーカに毛が生えたような価格で収めている

長年お願いしている工場に超特急でいらしているので
10月中にお披露目できると思う

金沢京都の往復生活でバタバタの2017年下半期
気がつけば
店頭でスタンバイしていたこの冬の作品の生地も全て消え去り
あとはmerphになって帰ってくるのを待つだけ
ということは
すなわち
春の制作に入らなきゃいけないということになる
時間が足りないと嘆く前に
無駄にしてる時間をなくしていこう

立派なことをここで書くのは簡単
思わず携帯に手を伸ばすのを我慢するのは至難
40代半ばにもなって
行動は小学生のまま

今日は台風なんだね
店番が自分なのを忘れていて
深夜に雨の北陸道を安全運転で帰ってきたのに
堺町六角ゴーストアベニュー
溜まった事務仕事を片付けながら
三杯目のコーヒーを淹れて
あと4時間久しぶりのcassowary

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