雨と汗

寝る前に
あらかじめ寝室を冷やしておかないと
せっかく風呂に入った体が再び汗まみれになります
祇園祭の後祭も終わり
いよいよ7月の幕が降りていきます
弊社の上半期も終了します
新型コロナのせいなのか
このうだる暑さのせいか
京都の街角には人がいません

今日は昭和的に言えば夕立
平成的に言えばゲリラ豪雨
令和になったし
そろそろまた新しい名前が付きそうな夏の強い雨が降って
幾分気温は下がりましたが
その代わりに空気全体が保湿されて不愉快極まりない日暮れ前です

さて
久しぶりに届いた新作
オンラインストアのアクセスもクイっと上昇しています
3月にリリースしたMR2086deinimの後継品番
MR2088blackMR2088olive
そしてMR2089blackwatch
いわゆるグランパシャツと言われる日常着を
前開きにしてmerphの常套手段でポケットを作り
夏が終わって冬が来るまでの羽織ものとして仕上げたものですが
狙い通りのシェイプに仕上がりました

MR2086denimが圧倒的に在庫が足りなかったので
もう少し仕込みたかったんですが
各タイプ20着程度の生産になってしまいました

今回の3タイプのうち
MR2088oliveに関して
カラー品番はoliveとしていますが
ブラウンの糸も使っているようで
結果角度によりそれが見え隠れして玉虫になっています
MR2088blackはしっかりと黒
MR2089blackwatchの3タイプそれぞれ気に入っています

そしてお詫びです…
MR2086denimなんですが
工場にsize3を1着
今回の生産のサンプルとして貸し出していたのを忘れていました
完売ですとお伝えした方
申し訳ありません
後1着、ございます
先ほどオンラインストアにも格納しました
まだ熱が冷めていない方がいらっしゃったら
よろしくお願いいたします

 

MR2088 & MR2089

MR2088 black

MR2088 olive

MR2089 blackwatch

4月にリリースしたMR2087
6ozデニムで作ったグランドファーザーシャツの後継品番です

大きくとったアームホールとそこにつけたたっぷりとしたラグランスリーブ
身頃の腰には深めのポケットがあります
前と後ろの着丈に大きく差があり
サイドは深く切り込んでいるので
そこからパンツのポケットにもアプローチができます

サイズは3つ用意しています
MR2087の際は
サイズ1は女性のご購入ばかりでした

素材はフェイクウールサージ
本物のウールは1%も使っていません
私はSDGsやらサステナブルには未だきな臭さを感じているので
そんなことを高らかに歌って生地を選びません
今回これを使ったのは
単純に生地として美しく魅力的だったからです
指に少しグリップを感じるこの触り心地
好きです

30℃以下の水であれば手洗いもできます
濡れた状態での摩擦を避けてもらえれば毛玉もできにくいはずです

MR2088は全体が無地で仕上がっています
カラーは2色
blackolive
MR2089は前からっみるとnavy1色ですが
後身頃のパーツがblackwatch checkに切り替わっています

生地の面は極端なウール感は出ておらず
秋だけでなく春にも羽織として使える仕上がりです

merph online store KAMMER

新作、届きます

明日
新作が久しぶりに到着します
ここ数日店頭に置いていた新作のコートのサンプルの試着が増えてきていました
コロナ前は7月からトレンチコートを50着売っていましたもんね
先取りとか
7月から秋冬の立ち上げとか
そういう問題じゃなく
作品が良ければどんな季節にどんな服だって売れていきます
そういう店であることは誇りです
なのに今年は少し遅れています
ごめんなさい

現状なかなか工場のキャパを抑えるのも
資材を思い通りに手に入れるのも難しいんです
コロナだけではなくロシアウクライナの件やら
どこを見ても問題ばかりの社会と経済の状況から
ここ数ヶ月本当に苦労しました
そんな中関係各所の熱意あるご協力により
いよいよ新作が届きます

ここから届く作品は
もみじが色づく頃のレギュラーメンバーたちです
私自身も仕上がりを楽しみにしています

夏なんです

北大路事業所の屋上から望む風景は
疑いの余地なく夏です
午後からは六角で静かに店番をしながら
この夏が過ぎ去った後
おそらくやってくる秋に向けて
もう20数年繰り返している地味な準備を進めます

さて祇園祭が始まり今日で折り返し
明後日は山鉾巡行です
まだまだ7月
ここから8月に向けてますます暑くなる中
仕上がってくる冬の作品を汗だくでチェックして
最終工程に送り込んでいます
merph史上初のダウンコートを国産で作ります
久しぶりにテーラードJKTも仕込んでいます
やぱり普通のJKTじゃないですけど
セットアップにもなるように
レイヤードパンツで用意します
ウォッシャブルのウール天竺と
40/2コットン天竺のレイヤードカットソーも作っています
super 140’sのメルトンで偉そうなトレンチも作りました
スウェットパーカもashとnavyで作りますが
もう一つ
少しカスタムしたフリースパーカも作ります
テキストでしかまだお伝えできませんが
もうすぐ届き始めます

区切り

6月30日をもって一年契約のお仕事が終了した
四半世紀
ほぼ一人で仕事をしてきた私にとって
実に新鮮な1年間だった
同じ服を作るにも
ここまでの両極端の仕事を同時にこなしていくのはなかなか面白い経験だった
貴重な機会をくれた関係各所に感謝したい

さて
そんな高濃度の1年をそれこそ縦横無尽に働いてくれたスタッフ今井が
同じく6月30日をもって店頭勤務を退くことになり
変わって前途にあらゆる可能性しか含んでいない青年藤森にバトンタッチ
区切りとなったこの日を境に
次から次へと新しいお仕事が舞い込んできており
今井には有限会社Sanctumのいろいろな可能性に
可能な限り陰ながら関わってもらい
藤森には今後の店頭の顔として内外からの重圧を楽しんでもらおうと考えている

merphがこの3人になってから
実は調子がいい
毎月ちょっと頑張らないと越えられない目標を設定してるのだが
3人体制になった4月から
3ヶ月連続でそのラインを達成している
そのご褒美は焼肉と決まっている
冒頭の写真は名物の『ミートウェーブ』
今月もこの波を食らえるように頑張って店を開けている

ところで
皆様、引っ越しをされたり、メールを見なくなったりしていらっしゃらないだろうか?
実はこの6月にかなりの方にお葉書とメールを送ったのだが
何通も戻ってきたり、跳ね返ったりしている
直近2年間にある程度のご購入をいただいた皆様に
恒例のご招待をお知らせしたものが届いているはず
一度ご確認いただきたい

7月に入り既に10日
店頭をキンキンに冷やして
即戦力の夏の服をご覧いただきながら
やがて到着する真冬の服の話でも

 

before corona 40%

肌感覚で
まだそういう感じです
でも
今年の冬はきっと60%くらいまで戻ってくるのではないかと

洋服というのは
悲しいかなその場で『じゃあ少し増やそうか』
そういう判断ができないわけで
今年の冬に向けての判断は
現時点で完了していないといけないのです

さあ、それじゃあ
merphは今年の冬に向け
どこまでゲージを上げたのかと申しますと
ほぼ
フルスロットルでございます

このコロナだSDGsだやたらと理不尽と眉唾な新基準を押し付けられる中
またしても好き勝手の”自分基準”で物を作りました
水牛の角をむしったボタンを使い
生まれたての子羊の産毛を剃り上げ圧縮かまして
挙げ句の果ては
merph史上初のダウンコートを国産で仕込んでやりました

もちろん製作のほとんどがコートとジャケットです
シャツは1型
パンツも1型
カットソーも1型
コートは10型でしょうか、、、
もうコロナなんか気にしない
荒ぶるmerphをどうかみなさま見守ってください
そして
今年の冬こそコートを着て外に出ましょう
旅に出てください
旨いものを食いに行ってください
北海道にだって行けるコート創っています
ヨーロッパの街角でmerphのコートを褒められた土産話を聞かせてください
good bye corona
厳しかったトンネルを抜けました

1 2 3 4 5 67 8 9