予約の返事

京都に帰ってきた
しかしまたすぐに東京に戻らないといけない
今週は中目黒に一泊の予定だったけど
ちょっと大事な友人が衣装の依頼をくれたので
仕事がてらにその晴れ舞台を拝見してこようと思う

しかし久しぶりの京都
寒い
東京が昼間夏のようだったから
そのままの格好で戻ってホームを降りたらぞくっと震えがきた
品川で今夜は早く眠ろうと誓ったのに
乗り込んだタクシーの運転手に思わず
『六角衣棚』(ろっかくころものたな)と伝えてしまった
タクシーから福松に予約のメールを送ったら
『今宵マサキ(店主)、乱れます』と返信が来た
答えは店の暖簾をくぐればわかる

いつもと変わらず賑わう福松のカウンター
僕が通された席は
右に店主の古い友人とその友人の酒豪の九州美女
左に僕の留守中cassowaryで大量にmerphをご購入いただいた
イギリス人のご家族4人
これを店主は必然と言いほくそ笑む

右の二人相当の手練れ
特に宮崎生まれの美女のビールの飲みっぷり
惚れ惚れするハイペース
黒ラベルのケルベロスとして隣のヴァルキューレに負けまいと
いつものストロングスタイル(泡なし)の生ビールを流し込むも
その向こうの店主の旧友から援護射撃
差し出される山廃仕込の不老泉を乾杯とともに一息に飲み干す
おかげさまで到着15分にして
核融合が始まり体の中に太陽が出来上がった
寂しい京都駅のホームで感じた木枯らし一号と
東京ホテル生活の疲れを
あっという間に忘れさせてくれる楽しい夕食が始まった

右にいたイギリス人ご一家の奥様ジュリアさん
僕のことをMr.merphと呼び
二日にわたりご来店いただき
9着もご家族でご購入
そのお礼に吉川君が夕食の予約を手配したらしい
幸いものすごく福松の料理が気にいったようで
旦那様と息子さん二人であらゆる料理を頼み
全て綺麗に平らげていた
旦那様にもお褒めのお言葉を頂戴してご満悦のMr.merph
順調に京都の夜も飲みすぎた

さて京都に帰っても遊んでいるわけにはいかない
今回は京都滞在2日間
この間にさまざまな事務作業を整えて
再び水曜日のぞみに乗り込んで東京に向かう
最後の商談をこなしたら
僕の帰還を待たず先にmerphのサンプルがcassowaryへたどり着く
京都のmerphmaniaの皆様
cassowaryに巣食うあの男からのお誘いが届くかと思うので
お時間の許す方はちょっと新作ご覧くださいませ
久しぶりに色々な人にmerphを見てもらって
少し自分のことがわかってきた
ようやくうまくmerphと僕のことを説明できるかもしれない
それはまたもう少しあとで
ここに書こうと思うので
今宵はこの辺で
良い十末を