手練れ

このコート
新しく紹介するような面構えをしているけど
実はこいつのフードを外しただけの状態

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1つのコートの中にこうやっていくつもの表情があるものを創るのが好きだ
展示会でいつも思うのだが
新規のバイヤーの商品の見方は実に平面的で
僕の服のいろいろなディテールにまったく気がつかない
それを見て思うのは
世の中の洋服が如何に平面的に判断できるものであるかということ
創り手側はいろいろ奥行きを工夫をするのだが
無駄に終わる
しかし
やはりその奥行きに気がつく人がいる
僕らはそういう人たちと関わりたい

merphの取引先はもちろんそこに気がつく人たちだ
それどころかこちらにもっと可能性を求めてくる
最近気に入っている言葉で言うと
”相当の手練れ”だ
百人斬りより
僕は手練れ同士の果たし合いがしたい
それがmerphの洋服をさらに向上させる

展示会とcassowaryを行き来する10月
この忙しいひと月にただ振り回されるのではなく
しっかりと次のmerphの糧とする
質の良い気合が

意外とみなぎっている