MR1019
久しぶりにちゃんとセットアップを創った
パッチポケット+フィッシュマウスラペル
ウエストのしぼれた美しいシルウェット
肩もしっかりさせてみた
今回
一見そう見えるがそうでない
そう言う工夫をこっそり盛り込んでいる
このジャケットもハンガーにかかったツラからは
まずポケットのデザイン上
少し気楽なリゾートジャケットを連想するところを
シルウェットはしっかり英国紳士
ジャケットにうるさい人が見たらバランスが悪というのかもしれない
でも僕はこれを創った
価格が安いのにはからくりがある
それはこんなところで書く事じゃないから接客の時に話す
安いのはよい事だ
でも
手抜き作品は創りたくはない
昨日の帰りは7時を少しまわってしまった
葵橋に着く頃には空は群青だろう
そう思い
夕焼けを諦めてゆっくり走っていたら
京都府立大学の上に大きく空いた空を発見
やはり夕焼けはいい
邪念が取り払われる気がする
それにひきかえ朝焼けはよくない
何か憂鬱な気分になる
朝焼けでそう感じるのは不健康だろうか
始まりより終わりの方が美しく感じる
心が病んでいるんだろうか
でも
桜より枯れ木
ビッグバンよりスーパーノヴァ
何度考えてもおしまいに美を感じる
何かを創る人間には終わりに憧れる人
多いんじゃないかと
思う